日本全国を巡って旅の風景を撮影する写真家・関野温 氏。この連載では、撮影旅でのエピソードや動画をお届けしていきます。定番の絶景エリアはもちろん、酷道・秘境など、ツウ好みの道やスポットをぜひお楽しみください。今回は、静岡県の風情溢れるエリア、大井川中流部を巡ります。
以下、写真・動画・文:関野 温

▶▶▶動画はこちら! 4K撮影したSLとバイクの並走(撮影:関野 温)

SLの見学や撮影に適したスポット

皆さんこんにちは、フォトグラファーの関野と申します。今回は静岡県の中部を流れる大井川沿いを旅します。

大井川はSLが走るスポットとしても有名で、SLをバイクから間近で見られ、さらには並走まで出来てしまいます。

SLは大井川鐵道が運航させており、区間は静岡県島田市のJR金谷駅から静岡県川根本町の千頭駅まで。1日2本走る日もあります。運休日もあるので、見に行く方は大井川鐵道の時刻表を調べてください。

SLをバイクと一緒に撮影できる個人的におすすめなポイントは大体このあたり。

あとは道の駅「川根温泉」から見える大井川第一橋梁もなかなかのポイント。

まだまだ他にも良いスポットはあるのかもしれません。

普段、大井川鐵道は良い感じのローカル線が走っていて、こちらも実は魅力なんです。単線で昭和感あふれる車体です。

画像1: SLの見学や撮影に適したスポット

大井川鐵道の沿線はザ・ローカル線という感じでなかなかひなびていて、こんな雰囲気の良い踏切があります。

画像2: SLの見学や撮影に適したスポット

また沿線の駅が良いんですよね。この駅は家山駅ですが、駅舎もノスタルジーあふれていて、木造の駅舎です。

近くにある商店も昭和感があり、タイムスリップしたかのような雰囲気が楽しめます。

画像3: SLの見学や撮影に適したスポット

さてさて、私はSLのファンではないのですが、そんな人間でも本物のSLに出くわすと、思わず唸ってしまいます。

まずSLが近づくと、踏切の警報機とともに汽笛ですぐにわかります。蒸気の音が辺りの山々に響きわたります。

 

SLがやってきました。
想像していたよりも大きいです。

観光目的のため、このあたりはゆっくり走ってゆきます。バイクで並走すると、中の乗客の方々に見られまくりますね。

この時は最後尾は電気機関車が押しておりました。こちらも風情がありますね。

SLが通り過ぎても、煙が少し残っていて余韻があります。こういうのを楽しめるのもこのエリアならではです。

さて、SLも過ぎたところで周辺をツーリングしましょう。

▶▶▶動画はこちら! 4K撮影したSLとバイクの並走(撮影:関野 温)

大井川周辺には茶畑が広がる絶景ロードもあり

静岡県なのでやはり茶畑が広がります。特に中部は多いですね。

静岡県道63号線の茶畑のルートはお気に入りです。

画像1: 大井川周辺には茶畑が広がる絶景ロードもあり
画像2: 大井川周辺には茶畑が広がる絶景ロードもあり

県道63号は私好みの1.5車線がえんえんと続く“険道”です。

またこの付近の脇道とかに入ってもやはり茶畑だらけ。実は結構絶景が隠れております。

ただ細い道が多いので、小さなバイクが有利かもですね。

画像3: 大井川周辺には茶畑が広がる絶景ロードもあり
画像4: 大井川周辺には茶畑が広がる絶景ロードもあり

さて、県道63号の峠付近を過ぎたところで寄り道します。

すると結構な山奥なのですが、こんな立派な山門があります。

ここは大日山金剛院山門。

1837年に建てられたそう。当時の凄腕の大工が建てた物らしく、木彫りの立派な門で、ほとんど人はいないので、驚きがあります。

画像5: 大井川周辺には茶畑が広がる絶景ロードもあり
画像6: 大井川周辺には茶畑が広がる絶景ロードもあり

その奥に本堂があるのですが、正直この山門の方がインパクトあるかもですね。

突然こんな立派な物が現れるので、驚きます。

 

旅って本当に良いですよね。

写真・動画・文:関野 温

▶▶▶動画はこちら! 大井川中流部の旅(撮影:関野 温)

関野 温(せきの あつし)|プロフィール

バイク雑誌などで写真を撮る傍ら、ライフワークとして旅の風景写真を追いかけるフォトグラファー。ごく普通の軽自動車ホンダライフにモンキーバハを積み込んで、日本各地をさまよい続ける。もつと牛すじが大好き。

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