私はダンロップ・オートバイ杯ジムカーナを取材してますが、ここ数年写真撮影をするカメラには、パナソニックのマイクロフォサーズ規格を採用したミラーレス機「LUMIX G9PRO」を使ってまして。

画像: パナソニック LUMIX GH6

パナソニック LUMIX GH6

だからパナソニックのミラーレス機の動向は非常に気になり、昨年はモーターマガジン社で写真・カメラ関連を取り扱ってる「Webカメラマン」にお願いして、パナソニックから「LUMIX GH5II」を借りて試させてもらったりして。そして今年の春には、待望の最新マイクロフォサーズ・フラッグシップ機の「LUMIX GH6」が登場! これは是非使ってみたい!

画像1: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

ということで「LUMIX GH6」と、ライカDG バリオエルマー100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.というレンズの組み合わせを、「カメラマンWeb」にお願いしてパナソニックから借り出します。これと私がいつもメインで使ってる、ライカDG バリオエルマリート50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.で、7月24日に筑波サーキットジムカーナ場で行われたダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦を撮影することに!

画像2: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

「LUMIX GH6」は、基本的に「LUMIX G9PRO」と同じパナソニックのカメラなんですが、カメラ自体の物理的操作系のデザインが「LUMIX GH6」と「LUMIX G9PRO」は大きく違うのでした。だから慣れるまでに少し時間が…でも頭が切り替わればもうOK、いつもと同じような感覚で撮影できました。

画像3: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

「LUMIX GH6」のボディのサイズは、やや「LUMIX G9PRO」より大きくてちょっと重い。ただ私の「LUMIX G9PRO」はバッテリーグリップ付きなんで、実質的には大幅な軽量コンパクト化です。バッテリーを追加できない分は、外部からのUSB給電で対応。しかし、35mm版換算で焦点距離200-800mm相当の100-400mmレンズを組み合わせても重量が2kgを切るとは! 軽いから文字通り1日中撮影しても腕が上がりません。

画像4: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

画質面では、もう何も言うことなし。新開発された有効画素数2521万画素のLive MOSセンサーと、処理能力が大幅に向上したという画像エンジンである新世代ヴィーナスエンジンが「LUMIX GH6」には載ってるんだから、それは当然といえば当然。

画像5: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

2030万画素センサー&従来型ヴィーナスエンジンの「LUMIX G9PRO」でも、別に不満は感じてませんでしたが…ダイナミックレンジが広がったそうで、シャドウ部の粘りとかは、やっぱり違いますな。

画像6: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

この手の動きモノの撮影で最大の問題はやっぱりAF。パナソニックはライバルの多くが採用する像面位相差AFではなく、精度や速度の面で不利とされるコントラストAFを採用しているから、あまりパナソニックでモータースポーツを撮る人は居ないんですよねぇ。

画像7: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

その不利を埋めるためにパナソニックも「空間認識AF」っていう独自のアプローチをしているんですが。「LUMIX GH6」はそこにも新しいビーナスエンジンを活用、大きく進化しているらしいから期待をしてました。

画像8: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

そもそも私は「LUMIX G9PRO」で、ジムカーナならほぼ問題なく撮影できると感じていまして。さらに去年試した「LUMIX GH5II」でも好感触は同じ。そして今回「LUMIX GH6」で、その感はますます強くなりました。

画像9: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

右に左に曲がりくねったコースで、急激な加減速を繰り返すジムカーナマシンを追いかけても、ピントの掴みもいいし、人体認識とか頭部認識、追尾AFとかの機能の精度も高い。「LUMIX G9PRO」を超えてるのは間違いないです。ただ、ちょっと前に試した同じマイクロフォーサーズのライバル、像面位相差AFを採用してるOM SYSTEM「OM-1」のガチピン感には負けるかな…。あと、AFがすっぽ抜けた時なかなか再合焦してくれない、という「LUMIX G9PRO」でも出てた悪い癖が、たま〜に出てちょっぴり困りましたけども。

画像10: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

でも今回、丸一日「LUMIX GH6」を撮影に使ってみて最も驚いた点といえば、非常に安定性が高かったこと。この日は非常に気温が高く、直射日光にも長時間さらされるという条件での撮影。レンズの付いたコンピューターというべきミラーレスカメラにとって、熱は大敵。こんな条件で連写してSDカードへの書き込みがビジーになった時、「LUMIX G9PRO」だと熱暴走なのか操作を受け付けなくなることが時々あるんですが。

画像: GH6のボディ側面に設けられている放熱口

GH6のボディ側面に設けられている放熱口

AFや画像処理に従来以上の膨大な演算をしているはずの「LUMIX GH6」なのに、別に問題なく撮影を続けられた! 次から次にマシンが走ってくるんで、固まると焦らされるんですが、それが一切ないなんて! 熱にシビアな動画撮影を重視した造りになってて、放熱口もあって熱対策はばっちりなんでしょう。さすがフラッグシップモデル、信頼性抜群だな。マイクロフォーサーズの中では大きなボディですが、熱対策の意味も大きいってことね。

画像11: ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦で、最新のマイクロフォーサーズ機・パナソニック「LUMIX GH6」を試してみる!

この日は、一応いつも使ってる「LUMIX G9PRO」も持っていったけど、使わずじまい。基本的にずっと「LUMIX GH6」で撮影してました。それぐらい気に入ってしまったんですよ、本当にいいカメラです。最大の問題は「LUMIX GH6」が結構なお値段なので、簡単には買い換えられないということですかね…(近日公開? の「動画編」に続く!)

◆撮影機材協力 / パナソニック
使用機材:Panasonic LUMIX GH6  LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S. LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.

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