ベネリの輸入販売を行なうプロトが2022年の東京モーターサイクルショーで日本初公開した新型車「インペリアーレ400」。これまでのベネリのラインナップとはまるで異なるテイストの一台で、今後同ブランドの新たな顔となるかもしれません!
レポート:西野鉄兵

ベネリ「インペリアーレ400」のファースト・インプレッション(西野鉄兵)

画像: Benelli IMPERIALE400 総排気量:374cc エンジン型式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 シート高:780mm 車両重量:205kg 税込価格:59万9,500円

Benelli IMPERIALE400

総排気量:374cc
エンジン型式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
シート高:780mm
車両重量:205kg

税込価格:59万9,500円

GB350やロイヤルエンフィールドのライバルとなるか?

東京モーターサイクルショー2022で初公開されていたのは知っていましたが、名古屋の同ショーでようやくじっくりと眺めることができました。

エンジンは新設計の空冷SOHC2バルブ単気筒、排気量は374cc。スタイリングはご覧の通り、昔ながらのオートバイ然としたトラディショナルなものです。

画像: ▲一部、アクセサリーパーツが備わった「シルバー」カラーも展示。

▲一部、アクセサリーパーツが備わった「シルバー」カラーも展示。

不思議なもので、ヤマハSR400の国内販売が終了するのとほぼ同時に、ホンダはGB350をリリース。さらにロイヤルエンフィールドは、メテオ350クラシック350を展開。いずれもインド市場をメインターゲットとしていますが、日本でも大人気になりました。

そしてイタリア発祥のメーカー・ベネリの「インペリアーレ400」もそこへ真っ向勝負を挑むわけです。

画像1: ベネリ「インペリアーレ400」のファースト・インプレッション(西野鉄兵)

日本では2022年6月頃の導入予定とのことですが、東京&名古屋モーターサイクルショーでの反響が大きく、すでに続々と注文が入っているそう。モーターサイクルショーの帰りがけにディーラーに立ち寄って注文する人もいるんですって! 会場でしばらく展示されているインペリアーレ400を眺めていると、老若男女問わず、いろいろな方が興味を示しているのが分かりました。

私もこの手のバイクは昔から大好きでして、以前はSR400に乗っていて、現在はトライアンフのボンネビルT100を所有しています。

トラディショナル系のバイクは、見た目の美しさがキモだと思いますが、一台で街乗りからロングツーリングまでバランスよくこなせるのも魅力のひとつ。

画像2: ベネリ「インペリアーレ400」のファースト・インプレッション(西野鉄兵)

試乗はまだできていませんが、ベネリ「インペリアーレ400」は、まさにそんなバイクな気がします。スペックで勝負するのではなく、現実的な使い勝手や扱いやすさを優先したモデルです。

インペリアーレ400の車両価格は、税込59万9500円。ちなみにGB350は55万円。メテオ350は59万6200円から。クラシック350は57万7500円から。なんだかこのカテゴリー、今後かなり面白くなる気がしませんか?

画像: 【公式動画】IMPERIALE 400: FREEDOM IS EVERYWHERE www.youtube.com

【公式動画】IMPERIALE 400: FREEDOM IS EVERYWHERE

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ベネリ「インペリアーレ400」の注目ポイント

画像1: ベネリ「インペリアーレ400」の注目ポイント

空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンは新設計のもの。排気量は374cc。最高出力は、15.5kW(≒21PS)を5500rpmで発生。

画像2: ベネリ「インペリアーレ400」の注目ポイント

燃料タンク容量は12.0L。WMTCモード値の燃費は32.3km/L。計算上の航続可能距離は12.0×32.3=387.6km。ガソリンがハイオク指定なのはネックだけど、なかなかの数値かな。ちなみにタンクパッドも標準装備。

ブレーキは前後ディスクを採用(リアは一瞬、ドラムなのかと思いました)。フェンダーは鉄製で重厚感があります。タイヤサイズは前19インチ・後ろ18インチ。

画像3: ベネリ「インペリアーレ400」の注目ポイント

メーターはアナログ2眼+液晶を2カ所に搭載。キーは一般的なバイクと同じでメーター下に差し込んで、ハンドルロックも同じ鍵穴でできます。

灯火類はすべてオーソドックスな電球を採用。LEDはメーター内使われているだけ、とのこと。ウインカーサイズは大きめ。随所にクラシカルな雰囲気を感じますね。

シートはセパレートタイプ。ライダー側はスプリングシートになっているのもポイント。

シート高は780mm。身長175cmの私が跨ると、両足かかとが少し浮きました。完全に固定されている状態だったことも多分にあると思います。このくらいのシート高のモデルなら、だいたいかかとまで接地するんですけどね。

ライディングポジションは前傾になることなく、ゆったりとしたもの。意外と車格が大きく感じ、SR400よりW800に近い印象。

リアシートまわりがツーリングバイクとして見たときに非常に魅力的だと思いました。両サイド&後部のグラブバーに加え、サドルバッグサポートも両側に標準装備! サドルバッグサポートはインド仕様車のサリーガードの名残かもしれませんね。

これだけいろいろ備わっていれば、積載は楽々。もちろん2人乗りでの安心感もたっぷり。ヘルメットホルダーも標準装備です。

ベネリ「インペリアーレ400」のカラーバリエーション

ブラック

画像1: ベネリ「インペリアーレ400」のカラーバリエーション

シルバー

画像2: ベネリ「インペリアーレ400」のカラーバリエーション

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ベネリ「インペリアーレ400」の主なスペック・価格・燃費

全長×全幅×全高2170×820×1120mm
ホイールベース1440mm
最低地上高165mm
シート高780mm
車両重量205kg
エンジン形式空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
総排気量374cc
ボア×ストローク72.7×90.0mm
圧縮比8.5
最高出力15.5kW(≒21PS)/5500rpm
最大トルク29N・m(≒2.95kgf・m)/4500rpm
燃料タンク容量12.0L
変速機形式5速リターン
タイヤサイズ(前・後)100/90-19・130/80-18
ブレーキ形式(前・後)Φ300mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク
燃費(WMTCモード)32.3km/L
乗車定員2人
製造国中国
メーカー希望小売価格59万9500円(消費税10%込)

レポート:西野鉄兵

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