読者投票によってその年の人気ナンバーワン現行車を決める「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー」。2021年の投票を8月10日まで受け付けております! この記事ではwebオートバイ編集長・西野が2021年とくに感動したバイクを3機種ピックアップ。いちツーリング&通勤ライダーとして、完全に好みで選びました!

ツーリングと通勤のしやすさを重視した3機種

激動の2020-2021年、みなさまがどんなバイクを選ぶのか気になります!

2020年後半から各社、新機種を続々と発表・発売してきましたね。排ガス規制の切り替わり時期だったことが大きく影響しているでしょう。その中で残念ながら、ヤマハSR400をはじめ去りゆくモデルも多々ありました。昨年11月以降は、毎日のように新型車発表や生産終了のニュース・噂が飛び交い、編集部もてんやわんやでした。

まさに時代の節目、2021年の「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー」の結果がどうなるのか楽しみで仕方ありません。

当企画は、読者のみなさまによって人気ナンバーワンモデルを決めるという毎年恒例のお祭りです。投票してくださった方には、豪華モニター車両が当たるチャンスも! メールで簡単に投票できますので、ぜひあなたのご意見もお聞かせください。投票締め切りは8月10日(火)です!

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荷物が積めて、足つきがよくて、ハンドルの切れ角が大きいバイクが好きです

さて、僭越ながら私も現行ラインナップの中でとくに惹かれるモデルを選ばせていただきました。平日はバイク通勤、休日はツーリングという生活を長年送ってきておりまして、「欲しい!」と思うバイクはおのずと通勤&ツーリングがしやすいモデルに偏ってしまいます。

具体的な条件としては、①ノーマル状態で荷物が積める、ないしは収納できる。②両足がしっかり接地して扱いやすい。③ハンドルの切れ角が大きく小回りが利く。見た目は、マニュアルミッション車なら丸目一灯の「THE オートバイ」と呼べるような機種が昔から好きです。


第1位:カワサキ「メグロ K3」
とびっきりの美しさ、ぜひ実車を見てほしい!

カワサキが「メグロK3」を発表したのは、2020年11月13日の夕方。写真を一枚貼っただけのSNSの投稿が、世界初公開となりました。このときはまだ車名も明かされておらず、もちろん販売されるかどうかも分かりませんでした。

Twitter: @Kawasaki_JPN tweet

twitter.com

この投稿は瞬く間に拡散され、私の周りではひと月ほど「メグロ見た?」が合言葉のようになっていました。

正式発表はその4日後の11月17日、ここで仕様や価格も明らか。ちなみにwebオートバイで2020年にもっとも読まれた記事は、このメグロK3の発表速報でした。

2021年2月1日に発売されましたが、すでに予約したユーザーで初回ロットは完売だったとも聞いています。カワサキの場合は、正式発表で価格・発売日が公開された瞬間から予約を行なえるようです。

画像1: ツーリングと通勤のしやすさを重視した3機種

そんなメグロK3の実車を私が初めて見られたのは、発売直後、月刊オートバイのインプレ用に広報車両を受け取りに行ったときでした。

「なんて美しいバイクなんだ」というのが第一印象。オートバイらしさを突き詰めたようなスタイリング、銀鏡塗装が施された燃料タンク、モノトーンを基調としたカラー、すべてに見惚れました。

画像2: ツーリングと通勤のしやすさを重視した3機種

乗り味は、そのスタイリングに完全に一致していて、空冷バーチカルツインの鼓動は心身に響きます。ワイドなアップハンドルによって、ライディングポジションは非常にリラックスできるものに。シートの上から見える景色は広く、これで北海道の大地を走りたいな、と終始ニヤケ顔で都内の幹線道路を約15km運びました。

自分が乗ったは、まだこの運搬係のときだけですが、あの感動はずっと忘れられないでしょう。

画像3: ツーリングと通勤のしやすさを重視した3機種

もともとW800シリーズも好きでした。荷物が抜群に積みやすく、小回りも利いて、これ一台で通勤からツーリングまで毎日楽しめるバイクです。


第2位:ホンダ「GB350」
通勤もキャンプツーリングも楽しい!

GB350が正式に発表されたのは、2021年2月20日のこと。でも2020年秋にインドで「ハイネスCB350」が発表されて以降、ずっと話題になっていましたね。

GB350は、どちらかというと見た目よりも乗り味で感動しました。ロングストローク単気筒は、SR400のようにドコドコしているのかと思ったら、予想外にスムーズに走ります。

画像4: ツーリングと通勤のしやすさを重視した3機種

最初にしっかり乗ったのは、いきなりキャンプツーリングでした。扱いやすくて荷物も積みやすく、写真映えもするスタイリング。どんどん好感度が高まっていきます。

じつはいま広報車を借りていて、日々GB350での通勤をさせてもらっています。毎日空荷で走っていると少し印象が変わってきました。

スペック以上にパワフルに感じ、「俺は街中をちょこちょこ走るんじゃなくて、もっと遠くに出かけたいんだ!」と叫ぶかのよう。刺激的で幸せな通勤ライフです。

▲左:GB350 S|右:GB350

個人的に少し残念だったのは、インドのハイネスはメッキのフェンダーだったのに、国内のGBは黒塗装になってしまったこと。スポーティな「GB350S」も登場しましたが、新たな派生モデルとして例えば「GB350 EX」とか出してくれないかなあ。

スポークホイールを履かせて、エンジンも銀色にして、もっとアップハンドルにしたような、すっごい古風なタイプ。あと、「GB350スクランブラー」とか。アップマフラーを付けて、ショートフェンダーを装着、ブロックタイヤを履いて、林道も走れるぞー! みたいな。

派生モデルはまったくの未知ですが、きっと今後、思い思いのカスタムを施した個人車がたくさん見られるでしょうね。レブル250と同じく、街にカスタムGBが溢れる日はそう遠くないはずです。

GB350のキャンプツーリング&通勤インプレは近日webオートバイで公開します!


第3位:ホンダ「PCX」
新型は超高級バイクに乗っているような心地よさ

2021年1月末に発売された新型PCX。最近、街中を走るPCXをチェックするのが趣味になっているのですが、新型もけっこう見かけるようになりました。

2021年2月に2週間ほどPCXで通勤生活を送らせてもらいました。人生でもっとも移動するのが快適だった2週間だと思います。

画像5: ツーリングと通勤のしやすさを重視した3機種

新型は、軽くて、速くて、よく止まる。しかも心地いい! いつも走っている道で「いつの間にか舗装工事されたのかな?」と錯覚に陥りました。それほどまでに、なめらかに走ります。

新型PCXは、先代モデルの登場からわずか2年でフルモデルチェンジ。現行コミューターでは異例の早さです。もともと上質さが特徴でしたが、新型は、開発陣が本当に造りたかったモデルという印象を強く受けました。

画像6: ツーリングと通勤のしやすさを重視した3機種

というか原付二種で、これ以上の性能や乗り心地のよさは実現できないんじゃないか。トラクションコントロールもこの新型から備わり、これ以上何か足すと無駄に価格が高くなってしまうだけな気もします。最高傑作の2021年型は、きっとロングセールスモデルとなるでしょう。

同時に気になっているのが「PCX160」。まだ乗れていないのですが、高速道路を走れるというのは大きい。ひょっとしたら、ツーリングにめちゃくちゃ適した一台なんじゃないかと思います。

あとは2021年6月に発売されたばかりのヤマハ新型「NMAX」。こちらもまだ乗れていませんが、PCXと比べてどうなのか、気になります。


【まとめ】

3台に絞り込むのは大変でした。本気で欲しいバイクとして挙げるなら、ヤマハ・SR400ファイナルエディションもその一台です。学生時代にSR400を所有していたこともあり、発表されたときは「いまこそ原点回帰するときなんじゃないか」と真剣に悩みました。

でもあっという間に完売、中古車のSR400も価格高騰。昔18万円で買ったSR400をいまも持っていたらどうなったんだろう……。

画像: ▲2020年にスズキ・SV650でツーリングしたときのヒトコマ

▲2020年にスズキ・SV650でツーリングしたときのヒトコマ

昔から乗り心地が好きなモデルとしては、スズキ・Vストローム250SV650ホンダ・400Xなどもあります。この3台には何度も乗ってきましたが、そのたびに通勤もツーリングもしやすい最高の一台なんじゃないか、と思わされます。

今回、選んでみてあらためて自分の嗜好を確認することができました。また、「あれもいいなあ、これもいいなあ」と考えている時間が楽しかったです。

ぜひ「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー 2021」の投票とともに、あなたもそんな幸せな時間を過ごしてみませんか?

文:西野鉄兵/写真:西野鉄兵、南 孝幸、福田 稔、カワサキ

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