【特集】香り立つ Kawasaki
カワサキ大型直列4気筒エンジン。1972年のZ1で初採用され、1981年のZ1000Jで心臓が変わりました。空冷DOHC2バルブという同じ方式。低回転域からトルクフルという、カワサキならではの共通項を持ちつつ、このふたつの系統は違いを感じさせる部分も多いです。
果たしてその深い部分は何なのか。今再び注目され始めている、J系の両雄を同日に堪能しました。
また、時を経てカワサキ大型直4は、新たなモデルにも採用されました。系譜を大切にしつつ、ふたつのアプローチを用いて……。1990年代以降の、カワサキビッグネイキッドも、注目です。
市川 仁が絶版車を斬る
YAMAHA FZR400RR SP(1994)
1980年代中期以降から沸き起こった、レーサーレプリカブーム。特に250/400ccクラスは毎年のようにモデルチェンジが繰り返され、1980年代末以降はレースでの使用をより重視したSPモデルも登場。各地のサーキットを賑わせていました。
今回のモデルは、FZR400R系の最終形で、いわば集大成。その走りは登場から二十数年経った今でも全く色褪せておらず、実は新たに若いライダーがオーナーとなる例もかなり多いのです。
THE〝FACTORY STOCK〟
1973 KAWASAKI 750SS H2A
ここ数年再び爆発的な人気となっている、カワサキマッハシリーズ。その最大排気量モデルが、750SSです。日本国内では1972年に登場し、翌年同じカワサキから4ストローク4気筒モデルの750RSが発売された影響からか、750SSは僅か2年で国内販売を終了。一方海外向けは継続販売され、全部で4種の型式が存在しています。現在国内仕様は激レアで、輸出仕様の方が入手しやすい状況です。
その各モデルを細かく見ていくと……似たようなデザインでも細かく違いがあるのが興味深いところ。まずは、フルオリジナルの状態を堪能してみる事をお勧めします!
マニアックバイクコレクション
「ローソンレプリカ」といえば……皆さんどのモデルを思い浮かべますか? おそらく大多数はZ1000Rでしょう。エディー・ローソンが乗って大活躍したから、そのマシンの公道版がローソンレプリカ。ということは、ローソンが乗ったマシンにゆかりのあるモデルは、ローソンレプリカと名乗っていいはず! とばかりに、振り返ってみました。全く同じモデルは当然良し。同系統の、違う排気量というのも、ひとひねりあり!
「雨は これから」東本昌平 第68話「希望は翻り者」
「変わり映えのない現状を変えたい」。若い頃は、勢い。時を経ると、それは否応なしにやって来る。
【特別付録】絶版道 KATANA only 2021 July – Decemberカレンダー
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