予定より2カ月遅れの開幕です!

画像: まずは100勝達成できるか、に注目! 6年連続ワールドチャンピオン、ジョナサン・レイ!

まずは100勝達成できるか、に注目! 6年連続ワールドチャンピオン、ジョナサン・レイ!

MotoGPは予定どおりに開幕、すでに5戦まで終了しましたが、もうひとつのロードレース世界選手権・世界スーパーバイク選手権(=WSBK)は、コロナ禍の影響をダイレクトに受けてしまったチャンピオンシップでしょう。
20年シーズン、3月1日にオーストラリアで開幕したWSBKですが、このレース開幕前後に世界的な新型コロナウィルスの世界的な感染拡大がニュースになってレース開催は一時休止。ウィークに入ってどんどん感染拡大が報じられるようになって、あれあれ、WSBK大丈夫?やるの?やるの?ってムードの中での開催でした。

そして再開は5か月後の8月2日。そこからMotoGPとの2週連続開催や、同コースでの連続開催をして、10月18日までの3カ月半で7レース、開幕戦を含むと全8戦をこなしてシリーズを終えることになりました。
ちなみに20年は、MotoGPは全15戦を消化。WSBKのように、開幕戦から第2戦まで約4カ月を休止しましたが、そこから4カ月で14戦も消化したので、なおさらWSBKの開催カレンダーがコロナ禍で影響を受けたように感じるのかもしれません。

そして2021年、WSBKは当初に発表されたカレンダーが二転三転。この大会が延期、中止、この大会の後にこっちの大会を移動させて、と変更に変更を重ね、どうにか下記カレンダーで決定。いよいよ今週末にスペイン・アラゴンで開幕しますが、このあともコロナ禍の影響によってはカレンダー変更もありうる状態のようです。今シーズン、いつも開幕戦の舞台となっていたオーストラリア大会はないんですね……。

画像: これコピーしてパソコンの壁紙にでも貼っといてください^^

これコピーしてパソコンの壁紙にでも貼っといてください^^

2021ワールドスーパーバイク 開催日程
 開幕戦 5/21-23 スペイン・アラゴン
 第2戦 5/28-30 スペイン・エストリル
 第3戦 6/11-13 イタリア・ミサノ
 第4戦 7/2-4 イギリス・ドニントンパーク
 第5戦 7/23-25 オランダ・アッセン
 第6戦 8/6-8 チェコ・モスト
 第7戦 8/20-22 スペイン・ナバーラ
 第8戦 9/3-5 フランス・マニクール
 第9戦 9/17-19 スペイン・カタルニア
 第10戦 9/24-26 スペイン・ヘレス
 第11戦 10/1-3 ポルトガル・ポルティマオ
 第12戦 10/15-17 アルゼンチン・サン ファン ビリカム
 第13戦 11/12-14 インドネシア・マンダリカ

WSBKの顔ぶれですが、20年シーズンに6連覇を達成、7連覇を狙うジョナサン・レイ(カワサキレーシングWSBK)を筆頭に、ホンダ、ヤマハ、カワサキ、BMW、DUCATIが市販車最強マシン決定戦にエントリーしています。ここにスズキ、アプリリアが加わってくれたらなぁ、といつも考えちゃいますね。
開幕戦の見どころのひとつは、ここまで304レースを戦っているレイが100勝目を挙げられるかどうか。記録をみるとここまで304レースで99勝(=勝率3割2分5厘)、185回の表彰台を獲得(=表彰台登壇確率6割0分8厘!)を確認している絶対王者に、誰が絡んでいくかが21年シーズン最大の注目になると思います。

画像: ヒジすりナンバー1、スコット・レディング コータがこの座に迫ってます(笑)

ヒジすりナンバー1、スコット・レディング コータがこの座に迫ってます(笑)

その有力コンテンダーは、昨年ランキング2位になったスコット・レディング(ARUBA ITドゥカティ)、ヤマハワークス2年目のトプラック・ラズガットリオグル(PATAヤマハwith BRIXX WSBK)、BMWワークスに移籍したマイケル・ファン・デル・マーク(BMWモトラッドWSBK)といったあたりでしょうか。

画像: 左がトム・サイクス 右はBMWの新エースの座を狙うマイケル・ファン・デル・マークです

左がトム・サイクス 右はBMWの新エースの座を狙うマイケル・ファン・デル・マークです

とはいえ、ファン・デル・マークは、BMW加入1年目だから、ライダーのパフォーマンスはチャンピオン候補だとは言え、BMWのニューマシンM1000RRがどこまで仕上がっているかが成績を決めてくるでしょうね。

画像: CBR1000RR-Rとアルバロ#19、レオン#91のコンビは2シーズン目

CBR1000RR-Rとアルバロ#19、レオン#91のコンビは2シーズン目

そして、ワークスチーム復活2年目を迎えるホンダですが、マシンもライダーも2年を迎え、いよいよ本気でチャンピオンを狙ってくるシーズンになりそうです。
20年はコロナ禍の影響でテストが制限され、いろんなニューパーツ、対策パーツのテストも出来なかったため、デビューイヤーのホンダにとっては不利な状況が続きましたが、もうそんなことは言ってられないのでね。誰も負け続けるホンダを見たくはありません。

画像: 野左根航汰はゼッケン3!高橋巧(21年はイギリススーパーバイク)に続く日本人WSBKライダー誕生!

野左根航汰はゼッケン3!高橋巧(21年はイギリススーパーバイク)に続く日本人WSBKライダー誕生!

そして!僕ら日本のWSBKファンが注目したいのが、今シーズンからWSBK参戦を開始した、20年JSB1000チャンピオン・野左根航汰の走りです! 野左根はヤマハのセカンドチーム、GRTヤマハWSBKに加入し、昨年末から積極的にテストに参加、WSBKマシンにも初コースにもどんどん慣れている最中ですから、シーズン序盤からポイント圏内、TOP10、TOP6、そして表彰台や優勝と、期待値をどんどん上げていきたい所です。
野左根はここまで、開幕戦の舞台となるスペイン・モーターランド アラゴンでみっちりテスト、今週のレースウィークに備えているところです。
ちなみにヤマハのモータースポーツサイトの中に、野左根航汰のBLOGも掲載されていますから、ここ覗いておくと、野左根の近況が見られるはずです。
野左根航汰BLOG→https://race.yamaha-motor.co.jp/sp/wsbk/2021/blog/

画像: なんか全日本走っている時みたいな21年の野左根航汰 大きな体重移動をするフォームが早くも話題です

なんか全日本走っている時みたいな21年の野左根航汰 大きな体重移動をするフォームが早くも話題です

その他にもWSBK併催のスーパースポーツ600(=WSSP)には、イタリア選手権に参戦していた川崎祥吾(G.A.P. MOTOZOOレーシングbyプチェッティ/カワサキ)が初参戦、さらにスーパースポーツ300(=WSSP300)には岡谷雄太(MTMカワサキ)が参戦! 特に岡谷は、昨年WSSP300で日本人初のポールポジションと優勝を飾ってランキング10位に入っていますから、21年のチャンピオン獲得目標は、実際に射程距離に入っている目標値なのです。

画像: WSSP300に参戦の岡谷雄太 写真は日本でトレーニング中のショット、練習用マシンはNinja250SLです

WSSP300に参戦の岡谷雄太 写真は日本でトレーニング中のショット、練習用マシンはNinja250SLです

そして、このWSBKは、今年もCS放送であるJスポーツで全戦放送をしてくれます。ひとまず開幕戦と第2戦は生放送! 今のところ第3戦ミサノも、日曜のレース2のライブ放送まで決定しています! 予定では、その後も日曜のWSBKレース2をライブ中継して、その合間に土曜のレース1、日曜のSPPレースも入れるのだそうです。
詳細スケジュールはコチラ→https://www.jsports.co.jp/
ちなみにJスポーツでWSBK見られる「モータースポーツパック」は月額1980円! 25歳以下加入は990円です!

画像: 予定より2カ月遅れの開幕です!

とにかくWSBK2021が始まります! まずはMotoGP仕込みの感染拡大防止策を講じて、WSBKもカレンダーどおり全戦開催されることを切に祈っています!
WebオートバイではWSBK、がんばって追いかけます!

2021ワールドスーパーバイク エントリーリスト
■KAWASAKI
カワサキレーシングWSBK
 1ジョナサン・レイ ZX-10RR
  22アレックス・ロウズ ZX-10RR
ORELACレーシングVERDNATURA
 32イサック・ビニャーレス ZX-10RR
カワサキプチェッティ
 44ルーカス・マヒアス ZX-10RR
TPRペデルチーニレーシング
 76サミュエル・カバリーニ ZX-10RR
 84ロリス・クレッソン ZX-10RR

■DUCATI
Team GOELEVEN
 7チャズ・デイビス パニガーレV4R
ARUBA.IT DUCATI
 21ミシェル・リナルディ パニガーレV4R
 45スコット・レディング パニガーレV4R
モトコルサレーシング
 47アクセル・バッサーニ パニガーレV4R
バーニーレーシング
 53ティト・ラバト パニガーレV4R

■YAMAHA
GRTヤマハWSBK
 3野左根航汰 YZF-R1
 31ギャレット・ガーロフ YZF-R1
アルスターヤマハ
 23クリストファ・ポンソン YZF-R1
PATAヤマハwith BRIXX WSBK
 54トプラック・ラズガットリオグル YZF-R1
 55アンドレア・ロカテッリ YZF-R1

■BMW
RC スクアドラコルセ
 50ユージン・ラバティ M1000RR
BMWモトラッドWSBK
 60マイケル・Vd・マーク M1000RR
 66トム・サイクス M1000RR
BONOVO MGMレーシング
 94ヨナス・フォルガー M1000RR

■HONDA
TEAM HRC
 19アルバロ・バウティスタ CBR1000RR-R
 91レオン・ハスラム CBR1000RR-R
MIEレーシング
 36レアンドロ・メルカド CBR1000RR-R

写真/worldsbk.com YAMAHA 文責/中村浩史

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