林道ツーリングをこれから始めたいと思っている方はこちらの記事をご覧ください。
ラリースタイルのマシン3台で林道ツーリング(三橋 淳)
せっかく晴れ間が続いているんだから、林道ツーリングに行こう! ということで誘ったのが、俳優でバイク大好きの大鶴義丹さん。
この人、私以上にバイクマニアでオフロードも大好き。それに私と同じ新型アフリカツインにも乗っていて、林道ツーリングも大好きときてる。根っからのオフローダーだったりするのです。
義丹さんのYouTube番組は、完全にオフロードチャンネルと化しています。
私と2人で勝手に「アフリカツインズ」なんて言いながら林道楽しんでいます。
待ち合わせの埼玉県三芳パーキングに朝8時集合だって言っているのに、待ちきれずに7時前に来ちゃって「スタバやってません!」とメールを打ってくる。
「楽しみすぎて早く起きちゃって家出てきちゃいましたよ」
まるで小学生みたいなテンションです。
しかし今回はもう御一方お呼びしました。この人!
覆面レスラー!? いいえ違います。フェルディナント・ヤマグチさんです。
四輪業界では有名な方でして、日経ビジネス電子版で独自の切り口で取材するライターさん。
なかなかクセがあって面白い文章で、私も愛読してるんですが、最近バイクにハマってしまい、毎週のように林道にオフロードコースに走り回るほどのはまり様。この前なんて仕事のついでと言いながらわざわざ広島までバイクを送って、テージャスランチというコースを走りに行っているのです。
と言ってもバイクに乗り始めてわずか1年。しかも1年前に免許取ったという、リターンライダーならずニューカマーライダーなのです。私より年上だけど。
そういえばなんでフェルディナントなんだろう? 聞いてないや。なんで覆面なんだろう? 知らないや。というわけでこの3名で近場の埼玉林道を走りに行こうとなったわけです。
今回フェルさんが用意したのは、ホンダから借りてきたCRF250ラリー。
前日に広報に電話してその日のうちに引き取りというアクロバティックなスケジュール。そんな急なオファーだったので、返却もツーリング当日の15時までに返却しなければならないという。
そんな経緯もあって近場に行こうと相なったわけです。
それにしても、アフリカツイン&アフリカツイン&CRF250ラリー!
そう、パリダカレプリカ勢揃いのツーリング! これは絵になるだろう! と自画自賛。いいんです。バイクはこういう高揚感も大事です。
もちろん3人とも自分のバイクが一番だと思ってます。
さて、肝心の埼玉の林道は数年前に日本を直撃した台風19号の被害のためほとんどの林道が通行止めになっている。
それでも何本かの林道が復活したという情報を頼りに進むが、なかなか難しい。そんな中飯能から秩父にかけていくつかの林道を堪能。
天気がいいので気分も最高!
林道大好き義丹さんは、ダードに入った瞬間からスイッチが入るのか、ずんずん進んでいきます。
いい景色のところに来たって止まりません。休憩しません。とにかく走りに夢中になっちゃうのが義丹さん。こっちが強く休憩しようと言わない限り、ノンストップで走り続けちゃいます。
フェルさんは免許取って1年とは思えないほどの上達ぶり。安定してバイクを走らせます。トライアスロンをやってるので体力には自信があるのと、SIA ゴールドを持っているスキーヤーだけにスピードに対しても耐性があるからでしょう。250ラリーを軽やかに走らせます。
とはいえ、ここまで来るのに紆余曲折あったのがフェルさんのバイク人生。わずか1年足らずなのに結構やらかしています。転ぶのは当たり前、バイクを崖下に落とすなんてこともあったそうだけど、今日は無転倒。当然です。私がアテンドしてるんだから。初心者を無傷で返すのがベテランの務めなのです。
そんなこんなで走った林道で記念撮影を撮るので3台並べます。で、各々自分のバイクが最高というわけで写真に収めるのであります。
それにしてもこの3台並ぶと絵になります。
次の林道へと向かいます。
ちょうど林道の入り口にある蕎麦屋を発見。昼前だけれど小腹が空いてるので立ち寄ってみたら、開店前なのにお客さんが既に並んでる!
これは名店の匂いがするぞということで、20分ほどだけど私たちも並んで待つことにした。そしたら次から次へとお客さんが! 2組目の私たちはすぐに座ることができたのでラッキー。
そうなると味の期待も高まるというもの。待ってる間にGoogleマップのレビューを見れば星4つ! 期待が膨らみます。
メニューを見たら迷うことなく全員一致で選んだは天ぷらくるみ蕎麦! 秩父はくるみそばが有名だからね。これしかないでしょう!
というわけで出てきた料理がこれ。
天ぷらがうまい! そばもいい感じ。これは立ち寄ってよかった! 3人ともご満悦です。
店を出る頃には駐車場も満杯で、これは運良く早めに立ち寄れて良かった。林道走ってうまいもの食えて、こんなに嬉しいことはない! と上機嫌で次の林道を目指す。
が、残念なことに通行止め。こればっかりは仕方がない。諦めて次の林道を目指す。
が、再び通行止め! パラグライダーの発着地から伸びる林道は昔よく走ったところだったんだけどなぁ。
ガッカリであるが仕方がない。林道はナマモノなのです。走行できる時もあればできない時もある。こればっかりは仕方がない。ただ、ひとつ言えることは今の日本の財政状況を考えると、今後災害に遭って崩れた林道が直る保証はどこにもない。だから走れるうちに走っておかないと、きっと後悔すると思うのです。
というわけでフェルさんの250RALLYをホンダに返却しなきゃいけない時間が迫ってきたので、ここで終了。
林道はちょっとしか走れなかったけど、でも十分楽しめた!
にしても、今回はベテラン2人の初心者1名というパーティでの林道ツーリングでしたが、これ、私的には全くお勧めしません。
というわけで、なぜ私がベテラングループに初心者が混ざるパーティをお勧めしないかは、今後フェルさんや義丹さんのバイク人生を交えながら紹介したいと思います。
文・写真:三橋 淳
協力:ホンダモーターサイクルジャパン、野口装美、ダートフリーク、サイン・ハウス
林道ツーリングをこれから始めたいと思っている方はこちらの記事をご覧ください。