NC750Xの『クロスオーバー』って何のこと?
![画像1: NC750Xの『クロスオーバー』って何のこと?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783527/rc/2020/12/05/86451474799d4cf28fb7b864a1812f95c1f4cf08.jpg)
バイクに少し詳しい人ならNC750Xを見てアドベンチャーバイクだと感じるはず。
だけど、もっとバイクに詳しい人は、アドベンチャーバイクなのにどうして純粋なオンロードスポーツみたいに前後17インチのホイールを履いているんだろう?ってことに気づくはずです。
でもその疑問は正しくて、実はホンダはNC750Xっていうバイクを『アドベンチャー』というカテゴリに入れていません。
これはホンダの公式WEBサイトを見てもらうとわかるんですけど、NC750Xはアドベンチャーじゃなくホンダ独自の『クロスオーバー』にカテゴライズされているんです。
![画像2: NC750Xの『クロスオーバー』って何のこと?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783527/rc/2020/12/05/0769bb1dd7780dffc1bc20ad66fa2892d80ad119.jpg)
そうなると『え?クロスオーバーって何?』って思いますよね。
NC750Xの場合でこれを簡単に言うと、スポーツバイクの運転する楽しさを損なわず、快適さを上乗せしたバイクっていうことになります。
ちなみにNC750Xには、NC750Sっていう兄弟車があるんですが……
![画像3: NC750Xの『クロスオーバー』って何のこと?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783527/rc/2020/12/05/3b6e02c7aeb8687d0ee48bcfa36cf54e56cc7aa7.jpg)
Honda NC750S(2020)
ご覧の通り、こちらは純粋なネイキッドスタイルのロードスポーツ。
このNC750Sのロードスポーツとしてのハンドリングをキープしたまま、高速道路などツーリングシーンをもっと快適にするためにアドベンチャーバイクのスタイルを合体!
そうして生まれたのがNC750X。
ロードスポーツとアドベンチャーの良いトコ取り。だから『クロスオーバー』って訳なんです。
NC750Xは純粋なオンロードバイク
![画像: NC750Xは純粋なオンロードバイク](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783527/rc/2020/12/05/a38a643ac851b673ed24b40074215831dc375bcb.jpg)
ですから、まず前提としてNC750Xは純粋な『オンロードスポーツ』だと考えてください。
冒険バイク風の見た目に惑わされないように、逆に注意が必要かも?(笑)
オフロードを想定しないからこそ『実現できること』がある
けれど『だからこそ』のメリットもあるんです。
その中核が最初に言った前後17インチホイールによるニュートラルなハンドリング。
長い歴史の中で進化してきたバイクは現在、舗装された道を走るにあたっては前後17インチホイールこそが最適解となっています。
ざっくり言うと、前後17インチがいちばんコーナリングを楽しみやすい構成だと考えられているっていうことです。
![画像: オフロードを想定しないからこそ『実現できること』がある](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783527/rc/2020/12/05/34879e8be4eaf9833e7b1cb79000233c65730809.jpg)
趣味として、バイクツーリングを力いっぱい楽しみたい。
だからバイクは快適であってほしいけど、特にオフロードを積極的に走りたいとは思わない。
けれど最近人気のアドベンチャースタイルはちょっとカッコ良く思えている……
そんな人にドンピシャなのがNC750Xっていうバイクなんです。
DCTがNC750Xに『快適』をさらに上乗せ!
![画像1: DCTがNC750Xに『快適』をさらに上乗せ!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783527/rc/2020/12/05/4f31533cd973828080e66bbba19fd21ade520da2.jpg)
ちなみに今回乗ったのはホンダ独自のオートマチック機構DCT(Dual Clutch Transmission)を備えたNC750Xでした。
クラッチ操作から解放されるって、本当に疲れなくて旅が快適になります。
ちなみにオートマチックと言っても、ホンダのDCTはマニュアルのバイクのようなフィーリングでライダーを楽しませてくれるんです。
しかもNC750Xは、こういうスタイルのバイクとしては珍しくシート高が800mm程度に抑えられているため、足つき性にも不安がない。
ボディサイズだって750ccの大型バイクとしてのは迫力はあるけれど、大きすぎて持て余すことはありません。
![画像2: DCTがNC750Xに『快適』をさらに上乗せ!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783527/rc/2020/12/05/6fe1f138e1384429f4ca9fdb71f8868968646121.jpg)
どこをとっても、NC750X<DCT>は『日本をツーリングで楽しむためのバイク』として優れている要素しかないんです。
ある意味、日本での旅を楽しむバイクとして、ひとつの最適解じゃないか?思えるほどに。
じゃあ、実際にどんなシーンでその恩恵を感じるのか?
続編では、それをお伝えしたいと思います!
文:北岡博樹