ダカールラリーを知り尽くした男・三橋 淳が新型アフリカツインを満喫するこの連載企画。なんだか曇天との戦いの連続だった北海道ツーリングですが、そんな北海道滞在もあと少し。絶景探しの旅の締めくくりとしてやってきた函岳ではありますが、果たして天候に恵まれるのか?感動の絶景を撮影することはできるのか?ということで、北海道編・最後のレポートをお届けします!

みるみる日没。しかし暗闇には罠が…

さて、太陽も雲海にどっぷり沈んでしまったので、本当ならできれば早々に引き上げたい。

というのも、函岳林道は熊の目撃例が報告されているから、正直暗くなってから林道を走るのは嫌なのだ。しかも、この雲海の中を突っ切っていかねばならない。

暗闇で霧、そして熊…。

考えただけでも恐ろしい。幽霊はちっとも怖くないけれど、熊は怖い。だって幽霊は人を襲わないけど、熊は襲うからね。

とはいえ、熊の生活圏に私が入り込んでいるわけだから、本来なら熊が悪いわけではない。基本的に熊は怖がりで、人を見たら逃げる。しかし、バイクで出会い頭に遭遇してしまったら、熊もびっくりするだろうから、そのせいで攻撃をしてきても不思議ではない…。

だから、そんな目に遭わないように早く帰りたいのだ。でも、目の前には夕陽に染まる雲海。しかも利尻富士まで見えている…。

画像: 暗闇で霧、そして熊…。

こんな絶景そうそう見られるものじゃない!

これはやっぱり写しておかないと!ということで、タイムラプスでこの絶景を撮影し終えた時には、とっぷりと日は暮れて、あたりは真っ暗…。そんな中をアフリカツインで帰ることとなった。

画像: こんな絶景そうそう見られるものじゃない!

何にも見えないじゃないか!!

時折目の前に入ってくる影にびっくりする。だが、幸いそれは熊ではなくて鹿だった。ただ、そんな鹿が数キロにわたって前を先導して走る状況になってしまった…。これは心臓に悪い。

この状況で、もしバイクが壊れたら?そう考えるとゾッとするが、転びさえしなければバイクは壊れない。そう言い聞かせながら、焦らず慎重に降りていく。

無事帰還。ささやかながら、ひとりで絶景ゲット祝い

画像1: 無事帰還。ささやかながら、ひとりで絶景ゲット祝い

そんなこんなで、いつもの倍以上の時間をかけて舗装路に出た時には、本当にホッとした。こういう緊張感を感じられるのも北海道の林道ならでは。

これぞまさにアドベンチャー。5日間もステイした甲斐があったというものだ。

そこで、北海道最後の晩餐とばかりに、スーパーで手に入れた生ラム肉でラムしゃぶパーティーを催すことにした。

画像2: 無事帰還。ささやかながら、ひとりで絶景ゲット祝い

うまい!うますぎる!

作り方に別段特別なものはないんだけど、ラム肉をキャベツと一緒に煮て、大根おろしをタレに大量に投入するのがポイント。タレは北海道で売っているジンギスカンのタレだ。

これはヤミツキになる旨さ!ラム肉を手に入れたら、騙されたと思って一度食べてみて欲しい。

本当にうまいから!

画像: うまい!うますぎる!

こうして、アフリカツインで向かった北海道での絶景探しの旅はフィナーレを迎えた。

本当はまだまだ紹介していないカットもたくさんあるのだが、それは近々番外編として紹介していこうと思う。そして、この旅で撮影した動画も随時アップしていくので、是非見て欲しい。

もちろん、アフリカツインとのアドベンチャーライフはまだまだ続きます!次回もお楽しみに!

協力:ホンダモーターサイクルジャパン、野口装美、ダートフリーク、サイン・ハウス
写真:三橋 淳

【次回予告】こうして、北海道の旅を見事な絶景で締めくくったわけですが、今回の旅で三橋 淳の心に残った絶景はドレだったのか?ということで、次回は彼が選ぶ「心に残る絶景」を紹介してもらいます!どんな景色が飛び出すか?次回・特別編をお楽しみに!

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「アフリカツイン 北駆南走」前回の模様はコチラ!

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