※この記事は月刊オートバイ2018年11月号(別冊付録 RIDE)で掲載したものを加筆修正しております。
古都・鎌倉の神社巡り。まずは「御霊神社」と「佐助稲荷神社」へ
全国の観光地や大きな駅の近くには、必ずと言っていいほど有名神社があります。なかには、その地域の代名詞になっているような大きな神社も存在しますね。
神社のことには詳しくない人も、なぜだか名前だけは知っている。そんな大きくて有名な神社って、意外に多くあると思いませんか?
でも神様のご利益って、神社の大きさに比例するのでしょうか。いやいや、そんな事はないはず!

今回の神社拝走記で訪れたのは、古都鎌倉。鎌倉にある神社と言えば「鶴岡八幡宮」と、言っても過言ではありません。
鎌倉幕府を開いた源氏と、とても縁の深い神社です。鎌倉を紹介するありとあらゆるものに、必ずと言っていいほど登場します。
この日も、鎌倉駅から鶴岡八幡宮にかけて、多くの観光客で溢れていました。

至るところで歴史を感じる街、鎌倉。神社から離れた駅の近くにも、鎌倉八幡宮の鳥居が建っています。

神社拝走記で江ノ島へ行ったのは、昨年。とても暑い夏の日でした。当時は純正のバーハンドルだったSR。あれから1年かぁ… っと、エンジンを止めて眺めていました。
しかし、鎌倉にある神社は鶴岡八幡宮だけではありません。幕府が置かれた土地だけあって、数多くの社寺が存在しています。
坂やトンネルが多い鎌倉。そんな地形の中、江ノ電は家や店を縫うように走っています。家や店だけではなく、なんと神社の参道も走り抜けていくんですよ。それが御霊神社です。

御霊神社
神奈川県鎌倉市坂ノ下4-9
通称、鎌倉権五郎神社。こちらの神社の参道には、踏切があります。鳥居の前に遮断機が降り、緑色の車輌が通過して行く光景。
この神社が建った時代の人たちは、想像も出来ないでしょう。現代と昔とが交錯する神社です。

歴史的なもの一色と、勝手に思い込んでいました。鎌倉は今も昔も、新しいものが生まれる街なんですね。
次に向かったのは、佐助稲荷神社。ここが観光地鎌倉か? と、疑ってしまうくらい静かな場所に鎮座しています。
そこには、山の上に向かって建ち並ぶ無数の鳥居が見えます。無数の鳥居をくぐり、参拝。深い緑と鳥居の朱色が、心を落ち着かせてくれました。

佐助稲荷神社
神奈川県鎌倉市佐助2-22-12

鳥居とともに多くあったのは、奉納された旗。無数に重なるその様子は神秘的。

境内には無数のキツネが。その数は、鳥居や旗とも負けず劣らず。圧巻でした。

観光客で賑わう鎌倉駅から、約1.5㎞のところ。さっきまでの人混みが嘘のように、静まり返った場所に着きました。突如現れるのは、山へと続く無数の鳥居。それをくぐり歩いていくと、深い緑の中へ。観光地にある神社に居るとは思えない空間です。