「日本のバイク遺産」<空冷耐久レーサー伝>2019年10月31日発売!

1970年代〜1980年代前半に国内外の耐久レースで活躍した伝説のレーサーマシン「Honda RCB1000」と「Kawasaki KR1000」を大特集した「日本のバイク遺産」シリーズMOOK<空冷耐久レーサー伝>が2019年10月31日に発売されます。

画像: 「日本のバイク遺産」<空冷耐久レーサー伝>2019年10月31日発売!

「Bikers Station」で掲載された伝説の耐久レーサー「RCB1000」と「KR1000」を余すところなく一冊のMOOKに再収録! 未公開写真や、新規素材も収録し、可能なかぎり写真を大きくすることで、目から得られる情報量を増やしたファンにはたまらない「完全保存版」のMOOKです。

《CONTENTS》

■巻頭グラフ RCB1000グラフィティ
■無敵の長距離ランナー RCB1000
<詳細解説>
・1976 RCB1000(480A)
・1977 RCB1000(481A)
■インタビュー「RCBの創世期にかかわったホンダマン」〜秋鹿方彦さん、浅野明さん、浦野豊さん…3人のOBが語る無敵艦隊の誕生と車体設計の山中勲さん〜
■インタビュー「原国隆さんの金盃」〜RCBを造り、RCBに育てられた技術者に聞く、その時代〜
■RCB1000/RS1000のレース記録
<詳細解説>
・1980 RS1000
・1981 RS1000
■RCB1000とRS1000のオーナーズマニュアルから
■RCBを王者から引きずり下ろしたカワサキKR1000
■特集グラフ KR1000グラフィティ
■インタビュー「ライムグリーンのサムライ」〜清原明彦と徳野政樹の真実〜
■インタビュー「当時の開発スタッフが語る4サイクルのワークスレーサー」
<詳細解説>
・1981 KR1000
・1982 KR1000
・1982 KR1000

HONDA RCB1000

画像: 写真は最初期型RCB1000(480A)。ザンドボルトへ送られる直前と思われるカット。後の型とはカウルのシルエットが異なり(アゴの部分のえぐり、スクリーンの高さなど)、燃料タンクには残量が目視できる透明のパイプが設けられる。キャストホイールはフランス製のスマック、ブレーキキャリパーは英国製のロッキードだが、スマックにはハブダンパーがなく、製品にもバラつきがあったようだ。ヘッドライトは丸型の1灯式、排気量は2戦目のル・マンまで915.2ccだったという。

写真は最初期型RCB1000(480A)。ザンドボルトへ送られる直前と思われるカット。後の型とはカウルのシルエットが異なり(アゴの部分のえぐり、スクリーンの高さなど)、燃料タンクには残量が目視できる透明のパイプが設けられる。キャストホイールはフランス製のスマック、ブレーキキャリパーは英国製のロッキードだが、スマックにはハブダンパーがなく、製品にもバラつきがあったようだ。ヘッドライトは丸型の1灯式、排気量は2戦目のル・マンまで915.2ccだったという。

画像: 【1977年 ボルドール】ホンダの資料ファイルには'77年のボルドールと注釈があったが、車両が'76年型480A(2灯式24時間仕様)だから、'76年度かもしれない。ライダーはフィル・リード。

【1977年 ボルドール】ホンダの資料ファイルには'77年のボルドールと注釈があったが、車両が'76年型480A(2灯式24時間仕様)だから、'76年度かもしれない。ライダーはフィル・リード。

KAWSAKI KR1000

画像: クール(KOOL)タバコとカバス(KVAS)オイルがメインスポンサーだった'81年型KR1000。マシーンの基本的なレイアウトはZ1000エンジンを搭載した’79年のシデム・パフォーマンス車からあまり変化していない。独特の2眼カウルは写真のハーフ+別体アンダーが主。

クール(KOOL)タバコとカバス(KVAS)オイルがメインスポンサーだった'81年型KR1000。マシーンの基本的なレイアウトはZ1000エンジンを搭載した’79年のシデム・パフォーマンス車からあまり変化していない。独特の2眼カウルは写真のハーフ+別体アンダーが主。

画像: 【1981年 鈴鹿8耐】ゼッケン3はカワサキフランスKVASのジャン・クロード・シュマラン/クリスチャン・ユゲー組で決勝4位。カワサキフランスKVASのもう一台、ゼッケン5のレイモン・ロッシュ/ジャン・ラフォン組は3位表彰台を獲得。

【1981年 鈴鹿8耐】ゼッケン3はカワサキフランスKVASのジャン・クロード・シュマラン/クリスチャン・ユゲー組で決勝4位。カワサキフランスKVASのもう一台、ゼッケン5のレイモン・ロッシュ/ジャン・ラフォン組は3位表彰台を獲得。

◆バイカーズステーション編集長 佐藤康郎◆

積年の夢がかない、私は本当にうれしい

「このムックは、ホンダとカワサキの、主に耐久レーサーをまとめた一冊である。時代でいうなら、1976年から1982年。日本車はこの分野の頂点に立つ。そうした日々に胸を躍らせていた自分を思い出すと、今でも心が騒ぐのだ」

上に書いた“積年の夢”とは、こういうことだ。この本の後半に出てくる、カワサキのKR1000の1981〜1983年型は、3年連続で世界耐久選手権のコンストラクターズ・チャンピオンを手中にしたマシーンである。この3台をカワサキが大切に保管していることを知った私は、撮影を申し込み、許可が下りた。

掲載は1997年の10月号。でも、その号が完成したときから、私にはとても残念に思えることがあった。せっかく撮った写真の、かなりのカットを使えなかったのと、写真を大きくできなかった2点がそれだ。だから、いつの日にか再構成してみたいと思い続けていた。

それが今回、こうした形で実現した。うれしくないわけがないのはご理解いただけよう。

もうひとつつけ加えると、この3台はその後レストアされるが、本誌の写真はそれ以前の姿である。これが貴重なのである。美しく仕立て直すことは、もちろん悪くはない。でも、どことなく、よそよそしい姿になると思うのは私だけだろうか。それに、撮影時にだって、コンディションは上々だったのだから。

前半のRCB1000(なお下の写真は、刀折れ矢尽きてリタイアしたRCBの姿。私は、全力を出し切って立ち尽くす、こうしたマシーンの姿をとても美しいと思う)は、KR1000と比べれば、撮影した写真のほとんどは使えたが、やはり部分写真が小さいことは否めない。

最近の私は、なるべく写真を大きく使いたいと考えている。でも、月刊誌には、全ページに対する企画本数と、その割り振りといったことが存在するから、おのずと限界がある。

ムックのいいのは、そのへんの自由度が圧倒的に高いことだ。そこで私は、バイカーズステーションの過去の記事をまとめて一冊にしてくれているモーターマガジン社の岡本編集局長がカタナのムックを企画した際、「とにかく写真を大きくしませんか」と提案した。

私が驚いたのは、間髪を入れず、「それいいですね。やりましょう」と答えが返ってきたことだ。同じことを考えていたのである。そしてこの“カタナ伝”はすごく売れた。

月刊誌のときには横6cmほどでコーションプレートを掲載した。でも大判なら文字が読める。どちらがいいかは、言うまでもない。

だから本ムックの写真は、RCBもKRも、できることころはすべて“でっかい”のである。

こうしたことが実現できたのは、岡本渉さんの奮闘があったればこそだ。夢をかなえてくれた“よき戦友”に、心から感謝している。

画像: ◆バイカーズステーション編集長 佐藤康郎◆

■日本のバイク遺産「空冷耐久レーサー伝」RCB1000とKR1000
■発売日:2019年10月31日
■価格:1909円+税
■発行:モーターマガジン社M00K
■監修:バイカーズステーション

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