NC700シリーズが大規模なマイナーチェンジを実施、排気量をアップしたNC750シリーズに進化した。そのベーシックモデルとなるのが、スポーツネイキッドスタイルのS。コンパクトで扱いやすく、実用性にも優れた、毎日付き合える「相棒」だ。

バランスの良さに秀でた親しみやすいナナハン

NCシリーズの中でベーシックかつオールラウンダーな構成でまとめられているのが「S」。

コンパクトな車体や足着き性の良さといった実用面のバランスに秀でているうえ、マニュアルミッション車なら同じ2気筒ネイキッドモデルのCB400Fとほぼ同じ価格で買い得感がある。

画像1: バランスの良さに秀でた親しみやすいナナハン

もっとも親しみやすいナナハンと言っていいだろう。

前モデルのNC700からシリンダーボアを4mm広げて745ccとし、Fiのセッティングも変更したことでアイドリングから3000回転あたりまでの低回転域では明らかに力強い。

画像2: バランスの良さに秀でた親しみやすいナナハン

快適性と燃費の向上を狙ってミッションがハイレシオ化されているのだが、それでも瞬発力や追い越し加速は旧モデルよりも上だ。

また、前モデルではタコメーターに注意していないとダ〜ッと回ってレブリミッターが効いてしまうことが多かったが、新型は各ギアでの吹け上がりがやや穏やかになり、リミッターが介入しにくくなった。

といってもこれはマニュアルミッション車と、DCTモデルをマニュアル操作した時のこと。

画像3: バランスの良さに秀でた親しみやすいナナハン

DCTモデルのDモードかSモードを使っていればとにかくイージーでスムーズ。

取っつきやすさが魅力の「S」だが、バランスの取れた前後サスペンションと前傾姿勢を取りやすいポジション設定で、シリーズ中もっともスポーティーな走行性能も秘めている。

スポーツモデルの基本を覚えたいライダーにはマニュアル仕様のSが最適だ。

SPECIFICATION
■エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒
■総排気量:745cc
■ボア×ストローク:77×80mm
■圧縮比:10.7
■最高出力:54PS/6250rpm
■最大トルク:6.9kg-m/4750rpm
■燃料供給装置:PGM-FI
■全長×全幅×全高:2195×780×1130mm
■軸間距離:1525mm
■シート高:790mm
■車両重量:214(ABS:216、DCT:226)kg
■燃料タンク容量:14ℓ
■ブレーキ前・後:φ320mmディスク・φ240mmディスク
■タイヤ前・後:120/70ZR17・160/60ZR17

ATの世界を変えた革新ミッション「DCT」ってナニ?

DCTは「デュアル・クラッチ・トランスミッション」の略。

奇数段・偶数段の2組のミッション&クラッチを備え、それを交互に切り替えていくことで素早く変速を行う。

一般的には電子制御で自動変速させるが、CVTやトルクコンバーターに比べ、駆動ロスが少なく燃費面で有利で、ダイレクトな操作感覚も得られる。

ATだけでなく、マニュアル操作が可能なものも多い。

4輪では幅広く採用されているが、2輪に搭載できる軽量・コンパクトなものはホンダが初めて実用化。

RIDING POSITION

画像1: RIDING POSITION

これぞロードスポーツの基本といった軽い前傾ポジション。

画像2: RIDING POSITION

ステップ位置がやや低めなので膝や足首の曲りが緩く、長時間走行でも肉体的負担が少ない。

シート高は790mmだが、シートの側面を絞り込んであるので足着き性は400cc車と大差なし。

画像: グラファイトブラック

グラファイトブラック

DETAILS

基本デザイン自体は700と同様だが、ギアポジションインジケーターが新たに追加されている。

画像1: DETAILS

排気量を669ccから745ccにまでアップすることで、トルクも出力も向上。

それに合わせてハイギアード化された結果、燃費もより良好になった。

画像2: DETAILS

フロントフォークはソフトでコシのある動作のΦ41mmの正立タイプ。

ブレーキはφ320mmウェーブローターに2ピストンキャリパーを装備。

画像3: DETAILS

スイングアームは角型断面スチールパイプを使用。

リアサスはプロリンクサスで、良好な減衰特性を備えたH.M.A.Sダンパーを組み合わせる。

公式サイト

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