お気に入りのCRF250RALLY。けれどたったひとつだけ不満があった

オフロードはもちろん、大型ウインドスクリーンのおかげで高速道路も楽に走れるCRF250RALLY。購入して大正解だったと満足していたのだが、長時間乗っていると尻が痛くなる。

250オフのシートなんて昔からずっとそうだったんだけど、何とかならないだろうか。今年のGWは10連休。こいつと快適なロングツーリングに出かけたいじゃないか!

シートの中身を「バイク座シートinside」に変えてみた

尻痛の原因は、シートの形状とクッション素材にあることは明らか。形状はおいそれと変更したくないので、ならばクッション素材を上質なものにしてもらおう。相談に乗ってくれたのは、バイクショップ「ノザワホンダ」(千葉県船橋市海神町東1-1366-1、Tel:047-420-0260)。

こちらは、シート内に正反発ラテックスフォーム「バイク座シートinside」を埋め込んでくれる業者で、多くの実績を誇っているのだ。

画像: 「バイクザシートinside」をシートのどこに埋め込んでもらうか、まずは自分の着座位置に印をつけておく。シート表皮はそのまま流用するので、油性マジックなどは使わず、養生テープを貼るのがいいだろう。

「バイクザシートinside」をシートのどこに埋め込んでもらうか、まずは自分の着座位置に印をつけておく。シート表皮はそのまま流用するので、油性マジックなどは使わず、養生テープを貼るのがいいだろう。

ちなみに「バイク座シートinside」とは、医療施設でも使われているベッドマット「Body Doctor」と同じ100%天然ラテックスフォームをシート内に埋め込むもの

乗車時にお尻にかかる自重に対して、ラテックスフォームが同等の圧力で反発するので(正反発という)、体圧が分散され血行不良を防ぎ、お尻の痛みや痺れの軽減につながるという。なお、このラテックスフォームの供給はポジドライブが行なっている。

画像: シートのウレタンを削り(写真左)、そこへ25㎜厚の天然ラテックスフォームを埋め込み、その上に黄色の高反発ウレタンを載せる(写真右)。

シートのウレタンを削り(写真左)、そこへ25㎜厚の天然ラテックスフォームを埋め込み、その上に黄色の高反発ウレタンを載せる(写真右)。

画像: 全体に薄いシートを被せて表面に一体感を持たせてから、もともと張られていたシート表皮で覆って完成。

全体に薄いシートを被せて表面に一体感を持たせてから、もともと張られていたシート表皮で覆って完成。

シート形状がそのままであることの利点

尻痛を低減させるためのマットは、一般的にはシートに重ねて使う座布団的なタイプが多いもの。これはこれで手軽だし価格も安いのでありがたいものなのだが、「バイク座シートinside」なら、見た目はノーマル状態でスマート。

しかも素材のラテックスフォームはシート表皮に覆われているので、雨が降っても雨水が浸み込むことがない。また、シートの上に重ねるタイプだと休憩中、車両から離れている時などに盗難される可能性もゼロじゃないが、そんな心配も無用だ。

画像: 完成状態。見た目はまったく変わらない。料金は21000円(税別)だった。追加料金でアンコ成型やシート表皮材質変更も可能。

完成状態。見た目はまったく変わらない。料金は21000円(税別)だった。追加料金でアンコ成型やシート表皮材質変更も可能。

尻を動かしやすいというのも利点だ。例えば林道で尻を左右にずらしてコーナリングする際など、座布団タイプと違ってスムーズな動きができる。

肝心の座り心地といえば、大正解のひとこと。ノーマルシートの突っ張り感が消えて、フィット感が良好。お尻の形に合わせてウレタンとラテックスフォームが沈むため、クッション性が上質なのだ。

先週末、知人と8名で奥多摩の林道ツーリングに出かけたが、集合場所となった奥多摩湖までの片道一時間半、ずっと座りっぱなしでも平気だった(というより、快適だった)。シート高は変わらないのに、足つき性も少々良くなった気がする。

シートの素材を変えただけで、こんなにも座り心地がよくなるとは驚きだ。これで我が相棒の唯一の不満点も解消。長い時間をかけて出かける長距離ツーリングも、よりいっそう楽しめることだろう。

画像: 林道で尻をアウトサイドにずらしてコーナリングする際なども、スムーズなアクションが可能だ。(撮影:増井貴光)

林道で尻をアウトサイドにずらしてコーナリングする際なども、スムーズなアクションが可能だ。(撮影:増井貴光)

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