ホンダCB1300シリーズの上級機種〈SP〉のこだわり
ベテランライダーも唸らせる上質な足回りを備えた「スペシャルCB」
ホンダが誇るリッターネイキッドのフラッグシップ、CB1300シリーズに新たに加わったのがSP。その名の通り、数々の豪華装備をまとったスペシャルな1台だ。
![画像: CB1300 SUPER FOUR SP](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/02/22/fd7a22f03aff7a11e642ffee8933d4d30ed27bd8_xlarge.jpg)
CB1300 SUPER FOUR SP
![画像: CB1300 SUPER BOL D’OR SP](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/02/22/b12e4e197fe6e56febec53948a0f94c3d2f751c4_xlarge.jpg)
CB1300 SUPER BOL D’OR SP
“BIG-1”オーナーの中で要望の多かった「足回りのグレードアップ」というリクエストに応えてホンダが造り上げたSPは、専用開発の前後オーリンズ製サスペンションを採用。
![画像1: ホンダCB1300シリーズの上級機種〈SP〉のこだわり](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/02/22/c661cbe873c285ceef626f432684125415f396da_xlarge.jpg)
フロントブレーキにはCBR1000RRと同タイプのブレンボ製ラジアルマウントキャリパーを装備して、足回りを大幅にグレードアップしている。
![画像2: ホンダCB1300シリーズの上級機種〈SP〉のこだわり](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/02/22/0b7db578576dd83761df128e40b1c63535fe2681_xlarge.jpg)
ただ、街中からロングツーリングまで、幅広いステージで楽しめるCB1300本来の魅力は継承し、単なるスポーツ志向のモデルとはならないよう、上質な乗り心地の確保を重視しているのがポイント。
こだわりのあるベテランライダーのためにホンダが仕立て上げた、より上質で、特別な「究極のフラッグシップCB」。
それが「SP」なのだ。
SPECIFICATION
全長x全幅×全高 2200x795(825)x1135(1215)㎜
ホイールベース 1520㎜
シート高 790㎜
最低地上高 135㎜
車両重量 268(274)㎏
エンジン形式/総排気量 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒/1284㏄
ボア×ストローク/圧縮比 78x67.2㎜/9.6
最高出力/最大トルク 110PS/7250rpm/12.0㎏-m/5500rpm
燃料供給方式/燃料タンク容量 PGM-FI/21L
キャスター角/トレール 25度/99㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ310㎜ダブルディスク・φ256㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 120/70ZR17・180/55ZR17
CB1300SF SP インプレ(宮崎敬一郎)
![画像: CB1300SF SP インプレ(宮崎敬一郎)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/02/22/edda457ea0f84a676b094ef21bf818fc21eb4937_xlarge.jpg)
CB本来の魅力を引き立てる「魔法のセッティング」
このSPはオーリンズの前後サスとブレンボが付いたモデルだが、ポイントはその味付け。無理な背伸びをすることなく、SF本来の魅力を活かした味付けとしている。SP専用セッティングのオーリンズ製正立フォークは滑らかに路面の凸凹に反応し、それを吸収する動きの良さがある。
オーリンズの正立フォークを付けたカスタム車にはいろいろ乗ったが、これほど万能性に富み、しかも快適な作動をするものは正直初めて。リアショックもバネの硬さや伸び代不足による突き上げは一切なく、前後ともすばらしいセッティング。ハンドリングにおける旋回性の変化はほとんどなく、接地性が良くなった分、安心感が非常に増している。
プライスは跳ね上がったが、アフターパーツを付けても費用はかかるし、このすばらしいセッティングを再現できるかは疑問。SPにホンダが施した「魔法」は、SFの魅力を一層際立たせている。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部