2015年にカワサキに加入するや、そのまま史上最多のWSBKタイトル4連覇を達成したジョナサン・レイ+Ninja ZX-10。今シーズンは、既報のとおりチームメイトにレオン・ハスラムが加入。

ハスラムは2015年以来のWSBKフル参戦で「この日をずっと待ってた! 夢みたいだ。9シーズン、WSBKを戦ったけど、こんなチャンスをもらったことがなかったからね。4連覇している最強チームに加入するなんて、開幕が待ちきれないよ。すぐにでもレースを始めたいくらい」とコメント。

画像: 発表会での1シーン みんなコレやるのね^^

発表会での1シーン みんなコレやるのね^^

「チャンピオンになるためには、マーセル(=レイのチーフメカニック)をはじめとしたチームスタッフ、そして強いチームが必要だからね。全力で走るよう、集中できているよ。僕がいままで学んできたのは、落ち着いて、チームと一緒にレースに臨むこと。僕には最高のマシンと最高のチームがついている。プレッシャーはいつもあるけど、きちんとバイクをセットアップして、そうすれば去年のように絶対に勝てるさ。彼女(=マシンのことね)にはウィンターテストの時からいい感触だよ。ゆっくりだけど、確実にふたりで絆を築いていけば恋に落ちるはずさ。ふたりでいい物語を作っていこう」とレイ。

画像: 笑顔のレイとむっつりハスラム この2人、イギリス人同士だからじゃないけど、仲いいの

笑顔のレイとむっつりハスラム この2人、イギリス人同士だからじゃないけど、仲いいの

しかし! その最強Ninja ZX-10RRとレイに、意外な敵が立ちふさがりました。
この数シーズン、3列分リバースグリッドが採用されているWSBK。これは、レース1の結果で、レース2では上位陣のスターティンググリッドが後方に下がる、ってシステムで、たといえばレース1で優勝したレイはレース2では3列目の最後尾、つまり9番手スタートになるルール。これ、速いライダーを独り勝ちさせず、まずスタートでハンディを設けるという趣旨ですが、それでもレイは速い、強い。
それならば、と実は各マシンごとにエンジン回転数上限が決められているんですが、NinjaZX-10RRは今シーズンから投入されるニューモデルってことで、この数値が更新されました。今シーズンからのニューモデルの回転数上限は

BMW S1000RR:1万4900rpm(旧14,950rpm)
DUCATI Panigale V4R:16,350rpm(旧12,400rpm)
Kawasaki Ninja ZX-10RR:14,600rpm(旧14,100rpm)

と規定されています。と、継続マシン参戦の場合は

YAMAHA YZF-R1:14,700rpm
SUZUKI GSX-R1000R:14,700rpm
HONDA CBR1000RR 14,550rpm,

並列4気筒とV型4気筒の違いでしょうか、パニガーレのみとびぬけた数字が規定されていますね。まるでMotoGPマシン、といわれているパニガーレV4Rですが、なかなかの戦闘力に加え回転数もずいぶん回していいんだなぁ、と思ったの、僕だけ? しかしこの数字は、メーカー発表のレブリミットの103%か、+1100rpmのどちらか低い方、と規定されているので、特にヒイキじゃん!てのはないんです。ちなみにこの数値、シーズン中3戦ごとに見直される、というのが正式ルールです。

画像: <WSBK> KRT 史上最強チームへ!
~しかしNinja ZX-10RRに意外な刺客が!

そんなこんなで、WSBKは最後のプレシーズンテストが今日からフィリップアイランドサーキットで始まっています。開幕は2月22日。わ、もう今週だ!

写真/worldsbk.com 文責/中村浩史

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