そろそろテスト禁止期間が明け、セパンテストが始まるMotoGPですが、今回はMotoGPよりも開幕が早いワールドスーパーバイク(=WSBK)を。何度も所信表明させていただいていますが、2019年はWSBKも追っかけますよ。だって清成龍一が出場しますからね! これまでは日本開催もない、日本人参戦ライダーもワールドスーパースポーツ(=WSSP)の大久保光しかいない、って状況で、なかなか触れなかったWSBKですが、今年はばんばんやります。ご期待ください。

そのWSBK、2/22~24日のシーズン開幕を前に、スペイン・ヘレス→ポルトガル・アルガルベでウィンターテストが行なわれています。今シーズンは、カワサキがチャンピオンマシンNinja ZX-10RRをマイナーチェンジし、ニューエンジン搭載でリファインすると、そのカワサキに挑むドゥカティが、ニューマシン、パニガーレV4Rを投入! ついにドゥカティがV4エンジン搭載マシンをWSBKに投入してくるって言うんで、WSBKは大騒ぎです。

画像: ヘルメットは「新時代!」ってか アルバロ、ゼッケンが2019とは縁起がいい!

ヘルメットは「新時代!」ってか アルバロ、ゼッケンが2019とは縁起がいい!

画像: コツコツと、もくもくと速いレイ 2日目にチョイコケしたようです

コツコツと、もくもくと速いレイ 2日目にチョイコケしたようです

画像: 2日間、レイに肉薄したロウズ ファン・デル・マークともども、今年のヤマハは安定して速い!

2日間、レイに肉薄したロウズ ファン・デル・マークともども、今年のヤマハは安定して速い!

画像: ニューマシンS1000RRを駆るサイクス 相方のレイテルバーガーはSTK1000チャンピオンです!

ニューマシンS1000RRを駆るサイクス 相方のレイテルバーガーはSTK1000チャンピオンです!

この注目の2メーカーに肉薄するのが、鈴鹿8耐で4連覇を成し遂げているヤマハYZF-R1。ライダーは、その鈴鹿でも2連勝中のアレックス・ロウズとマイケル・ファン・デル・マークで、現行R1でのチャンピオン獲得を狙っています。今年、R1ユーザーチームはもうひとつ増えて、そこにはなんとマルコ・メランドリ、元Moto2ライダーであるサンドロ・コルテセの名前もありますね。

そして、注目はホンダのWSBK本格復帰です。もちろん、これまでホンダCBR1000RR-SPもWSBKに参戦していましたが、それはあくまでマシン供給という形だけで、実質的にレースグループとして正式には関わってはいなかったんですね。
ホンダCBRを走らせていたのは、オランダのテンケイトレーシングというレーシングカンパニーで、ホンダはそこにレース用車両をサポートしていた、とそんな感じかな。それが、2019年は劇的に変わります。今度は正真正銘、ホンダが、HRCが積極的に関与し、ライダーは清成龍一、レース運営はモリワキがオーガナイズします。つまり、もうセミワークスですね、これは。

「市販車ベースのWSBKというレースの役割を考えたうえで、参加を決めました。これまではホンダマシンが出場してはいましたが、HRCは関与してしなかった。2019年からはホンダ復帰です、そう書いていただいていいですよ」とは、HRCのレース運営室、桒田哲宏室長。

これは昨年の鈴鹿8耐の結果もあるんじゃないのかな、と思うんです。というのも、昨年の鈴鹿8耐の体制は、中上貴晶/高橋巧というMotoGPと全日本ロードレースのエースを揃え、近代8耐の必勝条件といえる「3人体制」チームを作るに、もうひとコマ足りなかったんです。
予定ではWSBKライダーのレオン・キャミアが3人目だったんですが、キャミアは鈴鹿テストで転倒し、負傷。そのまま8耐に出場できなくなってしまい、その代役として、えーと誰だっけ、そうそうパトリック・ジェイコブセンというアメリカ人を招聘したんですが、このアメリカ人がサッパリ走らない、つまり人材不足という面を露呈させてしまったんですね。

かつては、鈴鹿8耐優勝とWGPワールドチャンピオンは同価値だ、と公言していたホンダですから、鈴鹿8耐に勝つ→MotoGP/WSBK/全日本とメンバーを充実させなくちゃ、それもひとりふたりがケガしたくらいではびくともしないような分厚い陣容を--と考えたのは想像に難くありません。そのためのWSBK本格復帰、って考えるのが普通だと思うんですね。噂されているように、2019年秋にNewCBR1000RRが発売されるとなれば、そのデビューイヤーとなる2020年に万全の体制でWSBKチャンピオンを勝ち獲るために!って心づもりもあるのだと思うのです。

そのポルトガルテスト、2日間の主要順位は以下のとおりです。
Day01
①ジョナサン・レイ(カワサキ)1分42秒195 ②アレックス・ロウズ(ヤマハ)+0.419s ③アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)+0.487s ④トプラク・ラガトリグ(カワサキ)+0.492s ⑤トム・サイクス(BMW)+0.613s ⑥レオン・ハスラム(カワサキ)+0.625s
Day02
①ジョナサン・レイ(カワサキ)1分40秒855 ②アレックス・ロウズ(ヤマハ)+0.959s ③アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)+1.079s ④レオン・ハスラム(カワサキ)+1.289s ⑤マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)+1.336s ⑥トム・サイクス(BMW)+1.391s

TOP3の顔ぶれは2日間かわりませんが、相変わらずレイが速い。2018年の同じコースでのスーパーポールでは、ポールポジション獲ったユージン・ラバティ(アプリリア)のタイムが1分40秒705でしたから、この時期にもう、そのタイムに肉薄してますね。トップタイムのレイが2日目にさらに2秒以上も縮めるって……今シーズンもレイの一強は揺るがない、そこにロウズとかバウティスタが絡んでくる展開になりそうです。
それにしても初日のタイムの詰まり方、すごいですね。トップから1秒以内に8人います(笑)。2日目こそレイがタイム出ししたんでしょうけど、それでもこの接近具合はすごい。接近戦のレースになりそうです。

さらに言えば、この時期にすでに3番手タイムまで出してくるバウティスタもさすがです。去年までのメインライダーであるデイビスより、もう1秒以上速いなんて、さすがGPライダー! しかもバウ、ここアルガルベは初走行で、オレはお前らとはモノが違うんだぜ、ってところ見せたいでしょうし、レイにしてみれば「GPライダーがなんぼのもんじゃい」って反撃したいでしょうし。間違いなく、この2人を軸に2019年のWSBKは動いていくと思います。

ホンダ勢は清成、キャミアとも公式記録には載っていませんが、走ってないのかな。まだ、新チームの体制づくりと、マシンづくりをやっている時期なのか、これでヘレスとポルティマオと、2回のウィンターテストを欠席。どこか、テストコースでシェイクダウンをしているのでしょうけれど、ちょっと冬のテスト不足が気になります。

カワサキvsドゥカティvsヤマハに、これもニューマシンを投入するBMWが加わって、そこにホンダが加わって初めて、アツいチャンピオンシップになりますからね!

文責/中村浩史

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