幾多の名車・ヴィンテージが生まれた昭和と
技術革新でオートバイが急速に進化を遂げた平成。
しかし、もうすぐ新元号。新しい時代に突入する前に
歴史に残る名車烈伝をお送りします。
いつまでも忘れない、今でも乗りたい珠玉の名車たち。

直4が、CBが好きだから生まれたBIGー1

CBで育った、ホンダファンのためのフラッグシップモデル。CB1000スーパーフォアのコンセプトはそう謳われていたが、まず何より、このモデルの開発スタッフたち自身が生粋の「ホンダファン」だった。

画像: CB750FourやCBX、CB750Fなどの歴代CBシリーズの伝統も感じさせながら、モダンなテイストもミックスした、BIG-1コンセプトに基づくスポーティなネイキッドスタイルが大きな魅力。

CB750FourやCBX、CB750Fなどの歴代CBシリーズの伝統も感じさせながら、モダンなテイストもミックスした、BIG-1コンセプトに基づくスポーティなネイキッドスタイルが大きな魅力。

そのことはこのスーパーフォアの試作車の製作手順に現われている。通常、マーケティングに始まり、コンセプトを決め、ディメンション、レイアウト、スケッチ、クレイモデル、という流れのはずが、スーパーフォアはまずフルカウルツアラー・CBR1000Fのエンジンを置き、そのエンジンに似合う、大きく荒々しいネイキッドのフォルムを形作っていくところから始まったのである。

その理由はいたって明快。CBR1000Fのエンジンの造形があまりに綺麗で、これを活かしたバイクを造りたかったから。有志で結成された開発チームだったが、皆一様に直4が、CBが大好きだったのである。

いつしかこのバイクの開発コンセプトは「プロジェクトBIGー1」と呼ばれ、東京モーターショーに完成した車両を展示したところ、凄まじい反響を呼び、CB1000スーパーフォアが世に出たのである。ビッグバイクを操る喜び。それはCB1300SFに進化して、現在も受け継がれている。

SPECIFICAITON
全長×全幅×全高 2220×785×1130㎜
ホイールベース 1540㎜
シート高 800㎜
車両重量 260㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 998㏄
ボア×ストローク/圧縮比 77×53.6㎜/10.0
最高出力 93PS/8500rpm
最大トルク 8.6㎏-m/6000rpm
燃料供給方式 VP45キャブレター
燃料タンク容量 23L
キャスター角/トレール量 27度/111㎜
変速機形式 5速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ310㎜ダブルディスク・φ276㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 120/70R18・170/60R18

PHOTO:松川 忍

公式サイト

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