オートバイ杯ジムカーナ、ついに今シーズンも最終戦…
10月28日、ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナの今シーズン最終戦となる第5戦が、筑波サーキット ジムカーナ場で開催され、各クラス合計155台が今年最後のタイムアタックに挑んだ。朝から好天の秋らしい爽やかな天候の筑波サーキットジムカーナ場に設定された今回のコースは、フルターンなど細かくテクニカルなセクションは少ないが、かといって全開区間の長い高速コースでもないという、コースに合った走りのリズムをつかむのがカギを握るジムカーナらしいものだった。
総合1位 池田秀一選手&NSR250R
前戦の“ジムカーナJAPAN”で開幕戦から負けなしの5連勝でチャンピオンが確定したこともあり、この最終戦でのギャラリーの興味は「冨永選手のシーズン全勝」が達成されるか、という所にあった。しかし、そんな冨永選手のチャレンジを阻止したのが池田選手&NSR250Rだった。第1ヒート、A級トップ5が1分38秒台に並ぶ中、池田選手は1分38秒114で暫定トップ。第2ヒートでは冨永選手の逆転を許すものの、今シーズン最終アタックで1分36秒702まで一気にタイムを短縮して再逆転、吉野選手を逆転して年間ランキング2位でシーズンを終了。「冨永選手は全勝掛かってるし、他にもSB級のチャンピオン争いとかでみんなピリピリしてたけど、僕は関係なくて気楽に走れたしね。本当に最後に勝ててよかった!」とコメントしていた。
総合2位 冨永崇史選手&NSR250R
“ジムカーナJAPAN”でチャンピオンを確定させた冨永選手&NSR250R、オートバイ杯史上初のシーズン全勝を狙ってこの第5戦に望んだ。第1ヒートはコースを探るかのような走りで1分38秒739をマーク、暫定トップの池田選手まで約0.6秒差の暫定4位につける。第2ヒートでは全力を振り絞り1分37秒317までタイムを削ってトップに浮上したが、最後の最後に池田選手に逆転されてしまったため、全勝チャンピオンの夢は消えた。
総合3位 吉野 昇選手&CRF450X
吉野選手&CRF450Xは、第1ヒートはアタックを失敗し1分43秒293で暫定19位に沈む。しかし第2ヒート、きっちりとミス無いアタックで走りきりタイムを1分37秒702まで縮め、今シーズン3度目の表彰台となる3位入賞。しかし年間ランキングでは、今回勝利した池田選手に僅差で逆転され3位に。
総合4位 市村直生選手&WR450F
総合5位 大瀧豊明選手&790DUKE
総合6位 小川直人選手&NSR250R
シーズン終盤に調子を上げてきた市村選手&WR450F、第1ヒートでは1分38秒267をマーク、池田選手に続く暫定2位につけた。しかし、第2ヒートでは1分38秒052と大幅なタイムアップは果たせず最終順位は4位。シーズン途中からニューマシンの790DUKEを投入した大瀧選手は、1分38秒461を叩き出し第1ヒート暫定3位。第2ヒートでさらに上位を狙っていたが、何とマシントラブルで走行できず、第1ヒートのタイムで5位。それでもSB級優勝というのだから驚きだ。小川選手&NSR250Rも第1ヒート1分38秒842で暫定5位となっていたが、第2ヒートでは痛恨の転倒でタイムを更新できず6位に。
オートバイ杯第5戦の総合成績上位10台の結果は以下の通り(全てA級)。
1位 池田秀一 NSR250R 1'36.702
2位 冨永崇史 NSR250R 1'37.317
3位 吉野 昇 CRF450X 1'37.702
4位 市村直生 WR450F 1'38.052
5位 大瀧豊明※ 790DUKE 1'38.461
6位 小川直人 NSR250R 1'38.842
7位 清野雅之 CBR600RR 1'38.945
8位 松本 崇 MT-03 1'39.012
9位 古場 宏 WR450F 1'39.071
10位 早川公平 DR-Z400SM 1'39.182
※SB級優勝
年間最終ランキング
2018ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ、シリーズポイント年間最終ランキングトップ5は以下の通り。(1位20ポイント〜15位1ポイント、全6戦中5戦の有効ポイント制)
1位 冨永崇史 100ポイント(5勝)
2位 池田秀一 73ポイント(1勝)
3位 吉野 昇 71ポイント
4位 作田隆義 56ポイント
5位 小川直人 55ポイント
今回のオートバイ杯ジムカーナ第5戦のレポートは、月刊オートバイ誌上にも掲載の予定。全クラスのリザルトやポイントランキング、各地のジムカーナ大会・練習会など、二輪ジムカーナ関連情報は、オートバイ杯の運営担当であるJAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)のホームページで確認できる。