MotoGP世界選手権 第16戦「MOTUL」グランプリofジャパンが終わりました。勝ったのはマルク・マルケス(レプソルホンダ)。レース序盤からアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)とマッチレースを繰り広げましたが、レース残り2周というところでドビツィオーゾが転倒! マルケス、勝ってワールドチャンピオンを決めました!
本当に美しいレースでした。スタートからポールシッター、ドビツィオーゾがレースを引っ張り、予選6番手のマルケスはオープニング終わりには2番手に浮上してドビツィオーゾをチェイス! レース中盤あたりまではカル・クラッチロー(LCRホンダ)、バレンティーノ・ロッシ(モビスターヤマハMotoGP)、アレックス・リンス&アンドレア・イアンノーネ(TeamSUZUKIエクスター)あたりがトップグループを形成しましたが、レースが中盤を過ぎると徐々にドビツィオーゾvsマルケスの一騎打ちの様相を呈すようになってきました。
スタートからずっとトップを譲らないドビツィオーゾ。マルケスは中盤、ドビツィオーゾをV字コーナーで刺しますが、ドビツィオーゾも抜き返し、ドビツィオーゾ→マルケスの順で終盤戦へ。
このあたりでは、ドビツィオーゾのペースがよく、少し余裕があったようにも見えたんですが、マルケスは残り5周あたりかな(注:あとでちゃんとデータみときます)再びドビツィオーゾをパス。ドビツィオーゾも余裕をもってマルケスをつついているように見えたんですが、この時のふたりのランデブーが本当に美しかった。ぴったり息の合ったせめぎあいで、つかず離れず、一定の距離をもってのハイラインバトル。快晴のツインリンクもてぎの陽に映えて、ものすごくクリーンでフェアで、神々しくも美しいバトルだったんです。
しかし、美しいドラマは最後までは続きませんでした。ラスト2周といったところで、マルケスの背後にビタビタにつけるドビツィオーゾがヘアピンで転倒! うわぁぁ、けっこういっぱいいっぱいだったんだぁぁ、ってその時世界中が気付いたに違いありません。
これでマルケスは2番手クラッチローまでセーフティアドバンテージがあり、優勝でワールドチャンピオンを獲得! 2位にクラッチロー、3位にリンスが入ったレースとなりました。
各ライダーのコメントを含め、詳細はまた後程。いやぁ、本当にどっちにも勝ってほしかった。美しい美しいバトルでした。おめでとうマルケス! がんばったぞドビオツィオーゾ!
写真・文責/中村浩史