今週末は、栃木県ツインリンクもてぎで、MotoGP世界選手権シリーズ第16戦・MOTUL 日本グランプリが行われます。昨年のこの大会は、レースウィーク中ずーーーーーーーーーっと雨に祟られるという世にも珍しいレースとなってしまいましたが、今大会は、今のところ曇りから晴れの予想!
それでも、この時期のもてぎは朝夕、寒いですからね。皆さん思ってるよりもう1枚余計に持って観戦にお越しください^^

今週末のレースに向けて、関係者やライダーも続々と来日を果たしています。その中で、ホンダとヤマハが例年のようにファンミーティングを開催してくれました。もちろん、週末ももてぎに行きますよ、いや今回は行けないっすわ、ってファンの皆さん向けのイベントなのですが、僕らメディアもお邪魔して取材させてもらったりインタビューしたり……。そんで、ちょっと注目のお話も聞いてまいりました。

マルケス「いつ、どこで、は問題じゃない」

画像: 梅ちゃんも取材会に参加。「マルケスかっこいー♪」っていいながら「熱烈応援は中上さんです」って。梅ちゃん、もてぎにも取材にきます!

梅ちゃんも取材会に参加。「マルケスかっこいー♪」っていいながら「熱烈応援は中上さんです」って。梅ちゃん、もてぎにも取材にきます!

16日火曜日には、ホンダが港区青山の本社1Fウェルカムプラザでファンミーティングを開催。ファクトリーチームのマルク・マルケス&ダニ・ペドロサ、LCRホンダのカル・クラッチロー&中上貴晶が出席してくれました。おそらく火曜に日本に到着、その足で本社まで来てくれたんでしょう。ライダーもたいへんよねー。
ひところは日本到着⇨東京でイベント出席⇨んじゃその夜は六本木ね、なんてケースもあったんですがw、今どきはあんまりないんだそう。クラッチローなんか「俺、あした水曜日に富士山いくんだもんね。自転車で行くぜ」なんつってたので、六本木行ってる暇はないかと。

画像: リラックスしてるけど、決して気を抜いていない感じのマルケス。去年はドビツィオーゾに最後の最後でアタック、うまくかわされた、って思いがあるようです

リラックスしてるけど、決して気を抜いていない感じのマルケス。去年はドビツィオーゾに最後の最後でアタック、うまくかわされた、って思いがあるようです

まずマルケスは、この日本グランプリでチャンピオン獲得のチャンスがあります。ここまでランキング2位のアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)に77ポイントの差をつけていますから、残り3戦、このレースを終わって75ポイント差をつけていればOK。優勝はもちろん、ドビツィオーゾより前の位置でフィニッシュすればチャンピオン確定です。
「もちろん、このレースが最初のタイトル獲得のチャンスだってことはわかってるけど、ホンダ、HRC、レプソルホンダの最終目標はワールドチャンピオンになること。この日本グランプリがホンダにとってのホームレースで、どれだけ重要かはわかってるけど、チャンピオン獲得はいつ、どこで、なんて問題じゃないよ」(マルケス)

画像: 引退発表以来、ちょっと元気のないペドロサ。「シーズン序盤に左腕、それから右腕もケガしてしまって、苦しんじゃった。でも上り調子で日本に来られました」

引退発表以来、ちょっと元気のないペドロサ。「シーズン序盤に左腕、それから右腕もケガしてしまって、苦しんじゃった。でも上り調子で日本に来られました」

チームメイトのペドロサは、ご存知のとおりこの日本グランプリが現役ライダーとして最後の来日。来年以降の予定は決まっていないようですが、もてぎを得意としていることもあり、ここでもうひと花咲かせたいところでしょう。ペドロサはここまで06年から17年まで、12年連続「年に最低一回は優勝してます」記録を続けているんですが、今年はまだ勝ってないんですよね……。
「もてぎは僕のセカンドホームみたいなコースだから、いつも優しく接してくれた日本のファンの皆さんのためにもいい成績を残したい。今シーズンはなかなかうまくいかなくて、ここまでいい成績が出せていないけど、調子は上向いているから頑張ります」(ペドロサ)

画像: ウェルカムプラザに展示されていた「誰でもMotoGP60度バンクマシン」になんとマルケスが! 明るく、いいノリのこの2人のコンビ、今シーズンが最後なんです……

ウェルカムプラザに展示されていた「誰でもMotoGP60度バンクマシン」になんとマルケスが! 明るく、いいノリのこの2人のコンビ、今シーズンが最後なんです……

この青山のホンダ本社に来たのが初めてだというクラッチローは、イベント前に上の階のオフィスにも表敬訪問して「引退したらここでコピー取りにでも雇ってくんないかな」って(笑)。
そのクラッチローには、今年からチームメイトとなった中上のことを聞いてみました。囲み会見で中上とクラッチローに質問する機会があったんですが、中上に聞くより先に、中上のことを先輩に聞くというw 誰だそんな意地悪な質問するの、ってそれはワタシですw。

画像: 機嫌悪いと噛みつかれそうなカルですがw、そのふるまいはイギリス紳士です タカのいお兄ちゃん、って感じで、LCRはカルが長男のファミリーみたいです

機嫌悪いと噛みつかれそうなカルですがw、そのふるまいはイギリス紳士です タカのいお兄ちゃん、って感じで、LCRはカルが長男のファミリーみたいです

ーーカルさん、タカのここまでのシーズンはどうですか?
「うん?よくやってると思うよ。タカは今年、俺たちより1年遅れのマシンでレースしてるんだけど、去年の型はうまく走らなかったからなぁ。それでもタカがフィードバックしてくれるデータはホンダにとってすごく有益だし、うん。よくやってる。今はMoto2からMotoGPにスイッチするのってすごく難しいんだけど、タカはよくやってる。ただな……」
ーーただ?
「俺はフランコ・モルビデッリをやっつけろ、って言ってるんだけど、それをまだ果たしてくれてないな。モテギではそれをやってくれるんじゃないか」

画像: ここまで納得いく走りができていない、という中上 ホームGPで自己ベスト、出してもらいましょう!

ここまで納得いく走りができていない、という中上 ホームGPで自己ベスト、出してもらいましょう!

--タカ、センパイがこう言ってるけど……?
「まだMotoGPの乗り方ができていないというか、まだそのレベルに達していないと思っています。もちろん、納得のいく走りなんてできていないし、少しずつ少しずつ前に進んでいくしかない。カルはチームメイトだけど、すごくいいセンパイだし、ライダーとしても尊敬しています。いろんなことを吸収して、教えてもらって、自分が納得のいく走りがしたい。もてぎでは、まずQ2にストレート進出、決勝ではベスト10に入るのが目標です」

するとクラッチローは「いつもはオレがタカの先生だけど、モテギでは逆になるだろうな。ホームコースなんだから、アドバンテージを教えてもらわないと」と。このふたり、いい関係ですねー。
そしてお待ちかね、中上の2019年シーズン、MotoGPへの継続参戦も発表されました! チームは引き続き、LCRホンダIDEMITSU。ペアライダーはもちろん、クラッチローです。

ヤマハは音楽とバイクのコラボを披露

画像: ヤマハMotoGPライダーが勢ぞろい いつもと違う装いなのは、音楽とバイクのコラボイベントだから

ヤマハMotoGPライダーが勢ぞろい いつもと違う装いなのは、音楽とバイクのコラボイベントだから

翌17日、今度はヤマハが銀座・ヤマハホールで「ピアノ×バイク 異色のコラボレーション」イベントを催してくれました。ヤマハ株式会社とヤマハ発動機株式会社という、ふたつのヤマハならではのイベントで、MotoGP前のイベント、ってカラーは薄め。ピアニストのフランチェスコ・トリスターノさんをゲストに、ヤマハファクトリーのバレンティーノ・ロッシ&マーベリック・ビニャーレス、TECH3ヤマハのヨハン・ザルコ&ハフィス・シャーリン、それにわれらが中須賀克行が参加。
この時期にライダー呼んでやるイベントの割には、レース的な話というより、音楽とバイク、それもレースとのかかわりを前面に押し出したイベントとなりました。トリスターノの演奏、ピアノと電子楽器を使ったもので、よかったわぁ^^

画像: ちょっとちょっとカッコいいじゃないザルコ! 会うたびに「こんなイケメンだっけ」って思います

ちょっとちょっとカッコいいじゃないザルコ! 会うたびに「こんなイケメンだっけ」って思います

そしてサプライズ! 趣味でピアノを弾く、というザルコが、司会の方に勧められてなんとピアノを演奏! さすがにトリスターノさんてわけにはいかなかったけど、ザルコ、ピアノ上手い! ゆっくりしたリズムのピアノで、心にジーンと沁みましたねー。
「子供の頃にピアノを始めて、しばらくはやっていなかったんだけど、最近また、気分転換に弾くようになったんだ」とザルコ。もともと物静かな人ですが、サーキットで見るレースモードとは違って、イケメンだわピアノ上手いわ……ちょっと惚れてまうやろー!w

画像: ワイルドカードエントリーの中須賀は、この2台のところに手招きして撮影させてもらうと「オレのバイクじゃないもん。ファンの気持ちでいい?」とダブルサムアップくれましたw

ワイルドカードエントリーの中須賀は、この2台のところに手招きして撮影させてもらうと「オレのバイクじゃないもん。ファンの気持ちでいい?」とダブルサムアップくれましたw

そんなこんなで日本グランプリは10/19金曜日にフリー走行が開始されます。Webオートバイ/Racingオートバイでもどんどん情報上げていきますから、お楽しみに!

撮影/南 孝幸(ホンダ) 中村浩史(ヤマハ) 文責/中村浩史 

This article is a sponsored article by
''.