タイトでトリッキーな“コテコテ”コース
第3戦から2ヶ月のインターバルを挟んで、オートバイ杯ジムカーナ第4戦が茨城県下妻市・筑波サーキット ジムカーナ場で9月16日に開催された。酷暑の中での第3戦から一変、気温も落ち着きしかもやや曇りがちという快適な気候、もちろん路面はドライという理想的なコンディションの中で各クラス合計155台が出走した。そんな中で用意されたコースは、タイトでトリッキーなセクションが目立つ、いわゆる“コテコテ”な設定だった。
総合1位 冨永崇史選手&NSR250R
ここまで3連勝と絶好調を維持してきた冨永選手&NSR250Rが、インターバルも苦にせずに今回も速さを見せつけた。第1ヒート、そこまでのトップタイムだったA級・廣瀬選手&NSR250Rの1分45秒004をあっさりと破る1分43秒876を叩き出して暫定トップ。第2ヒートでは一瞬コースを見失うというミスを犯してしまい自己タイムを更新できなかったが、それでも1分43秒986を記録して速さを見せつける。最終的に第1ヒートのタイムはついに誰にも超えられることはなく競技は終了。オートバイ杯での連勝を4にまで伸ばしてみせた。
総合2位 吉野 昇選手&CRF450X
吉野選手&CRF450Xは、第1ヒートは1分46秒134をマークして暫定5位につけた。そして第2ヒートでは、第1ヒートでの反省点をフィードバックして走りを修正、タイムを1分44秒242まで大幅に削り取ることに成功。今シーズン最上位の2位を獲得、シーズン後半に向けて調子を上げてきた。
総合3位 市村直生選手&WR450F
第1ヒートでは市村選手&WR450Fは1分46秒598で暫定7位だったが、第2ヒートでは冨永選手には届かなかったとはいえ1分44秒596と大幅にタイムアップして2位に浮上。直後に吉野選手に僅差で交わされたとはいえ、今年初の3位表彰台を獲得して久々に速さをアピール。
総合4位 古場 宏選手&WR450F
総合5位 廣瀬 章選手&NSR250R
総合6位 作田隆義選手&GSX-S1000
今年はこれまでなかなか思うように結果を残せていなかった古場 宏選手&WR450Fだが、第2ヒートでは激走を見せて第1ヒートのタイムを3秒以上短縮、1分44秒922をマークし総合4位。これまで3戦で確実に6位以内に食い込んできている廣瀬選手&NSR250Rは、古場選手に僅差で敗れはしたものの第2ヒートで記録した1分44秒973で今回は総合5位と今回も安定感を示す。テクニカルな今回のコースでは不利は否めない作田選手&GSX-S1000は、第1ヒートでは暫定12位に沈む。しかしサスセッティングを修正してアタックした第2ヒート、速さを取り戻し1分45秒513を記録して総合6位、SB級1位となった。
オートバイ杯第4戦の総合成績上位10台の結果は以下の通り。
1位 冨永崇史 NSR250R 1'43.876
2位 吉野 昇 CRF450X 1'44.242
3位 市村直生 WR450F 1'44.596
4位 古場 宏 WR450F 1'44.922
5位 廣瀬 章 NSR250R 1'44.973
6位 作田隆義 GSX-S1000 1'45.413
7位 三崎雅也(B級) DR-Z400SM 1'45.581
8位 早川公平 DR-Z400SM 1'45.607
9位 松本 崇 MT-03 1'45.770
10位 濱田 令(B級) DR-Z400SM 1'45.964
※特記ない限りA級
今回のオートバイ杯ジムカーナ第4戦のレポートは、月刊オートバイ誌上にも掲載される予定。全クラスの詳細なリザルト、各地のジムカーナ大会・練習会の日程といった二輪ジムカーナ関連情報などは、オートバイ杯の運営担当であるJAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)のホームページで確認できる。