オイル処理、コース変更で第1ヒートがリスタート!?
ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第2戦が、茨城県下妻市の筑波サーキット・ジムカーナ場で5月27日に開催された。開幕戦に続いて絶好の天、理想的なドライコンディションの中、設定されたコースは排気量差の影響が小さい、テクニカルな部分と加速区間をバランス良くミックスしたもの。いつも通り第1ヒートのアタックがC2級からスタートしたが、その序盤でアクシデント。コースに大量のオイルが漏れ出てしまい、その処理のため競技が長時間中断。筑波サーキットのオイル処理車まで使ってなんとかコースは復旧したが、処理跡の影響を受けないようにコースを一部変更することになったため、最初から競技をやり直すことに。競技はいつもなら第1ヒート終盤という11時に走行を再開、ここからほぼ第1ヒート・第2ヒートを連続で行うイレギュラーな進行となった。
総合1位 冨永崇史選手&NSR250R
そんな混乱の中でも、開幕戦で勝利したディフェンディングチャンピオンの冨永選手&NSR250Rは安定した速さで連勝して見せた。第1ヒートはただ1人だけ1分35秒を切る1分34秒869で暫定トップ。第2ヒートは小川選手&NSR250Rに逆転されるものの、最終アタックではさらにギリギリまでコースを攻め、自らの第1ヒートのタイムからを約1秒半削り取る1分33秒329まで一気にタイムアップして逆転、チャンピオンの貫禄を見せた。
総合2位 小川直人選手&NSR250R
昨年の第4戦でB級で総合優勝してシーズン中にA級に特別昇格、ランキングでも7位となった小川選手&NSR250R。A級としてシーズン最初から参戦する今シーズン、開幕戦から6位に入賞して安定した速さを見せていた。今回の第1ヒートは転倒して事実上A級最下位となってしまったが、第2ヒートはそのうっぷんを晴らすかのようなアタックを決めて1分34秒250を叩き出し、一時冨永選手を逆転してトップに浮上。最終的に逆転はされたが、ここ一番の速さを証明した。
総合3位 吉野 昇選手&CRF450X
モタード勢最速のライダーである吉野選手&CRF450Xは、第1ヒートは1分35秒365をマークして冨永選手に続く暫定2位。第2ヒートでも1分34秒912までタイムアップはしたが、小川選手に交わされて最終順位は3位となった。
総合4位 早川公平選手&DR-Z400SM
総合5位 辻家治彦選手&GSX-R1000
総合6位 廣瀬 章選手&NSR250R
早川選手&DR-Z400SMは第1ヒート吉野選手と僅差の暫定3位、第2ヒートはさらにその差を詰める1分34秒925を記録したが惜しくも届かず結局4位に。昨年総合ランキング3位という最速のビッグバイク使いである辻家選手&GSX-R1000は、暫定7位に終わった第1ヒートのタイムから2秒以上を削る1分35秒007までタイムを上げてSB級優勝と同時に総合でも5位に入賞。6位には1分35秒731をマークした廣瀬選手&NSR250Rが入っている。
この日の大会の総合成績上位10台の結果は以下の通り。
1位 冨永崇史 NSR250R 1'33.239
2位 小川直人 NSR250R 1'34.250
3位 吉野 昇 CRF450X 1'34.912
4位 早川耕平 DR-Z400SM 1'34.925
5位 辻家治彦 GSX-R1000 1'35.007
6位 廣瀬 章 NSR250R 1'35.731
7位 大越研二 GSX-R750 1'35.860
8位 池田秀一 NSR250R 1'35.895
9位 市村直生 WR450F 1'36.005
10位 作田隆義 GSX-S1000 1'36.248
※全てA級
今回のオートバイ杯ジムカーナ第2戦のレポートは、月刊オートバイ誌上にも掲載される予定。全クラスの詳細なリザルトや、各地のジムカーナ大会・練習会の日程といった二輪ジムカーナ関連情報は、オートバイ杯の運営を担当しているJAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)のホームページで確認できる。