猛暑にもかかわらず、1日中全開アタック!
5月の第2戦から約2ヶ月のインターバルを経ての開催となった、ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第3戦。7月31日に茨城県下妻市の筑波サーキット・ジムカーナ場で開催され、全6クラス合計111台が各地から集まった。
この日は曇りがちという事前の予報と異なり、雲こそ多いもののおおむね晴れという天候。しかし真夏の強い日差しと高い湿度による、ライダーにもマシンにも厳しい条件、さらにゲリラ豪雨の可能性もあるなど夏の大会らしい難しさが参加者を苦しめることに。しかし雨はほとんど降らなかった上、路面温度の上昇によってなのか、筑波独特のスリッピーな路面が逆に気にならなかったという声も聞かれ、1日中全開でのアタックが繰り広げられた。
この日唯一の41秒台となった1分41秒848を第2ヒートでマーク、逆転でこの大会を制し今シーズン初勝利を挙げたのは吉野選手&CRF450X。「筑波に合わせていろいろサスペンションに手を加えたんだけど、それが上手くいってくれたかな。今年は他のシリーズも含めてNSRにずっと勝たれてたんで、それをストップできて良かった」とコメント。この勝利で獲得ポイントは48となり、ランキングトップに浮上。
2位は第2戦ウイナーの池田選手&NSR250R。第1ヒートは1分42秒815で暫定トップに立ったが、吉野選手の逆転を確認した後にスタートした第2ヒート、1分42秒390でタイムを短縮するものの、再逆転はならず。ポイントランキングは37ポイントで4位。
開幕戦2位、第2戦で3位と好調な作田選手&MT-07は、1分42秒964で2戦連続の3位。第1ヒートでは珍しくミスコースでノータイムだったが、今回試した「ファイナルをロングにして、低速ターンでは半クラを多用する」乗り方も決まって、第2ヒートできっちりタイムを残してみせた。ポイントランキングも吉野選手に1ポイント差の47ポイントで2位。
大瀧選手&690デュークは第2ヒートで1分42秒590をマークしながら、ペナルティによる1秒加算を受けてしまい4位に転落。31ポイントでランキングは5位。廣瀬選手&NSR250Rは1分44秒017で5位、今季初ポイントを獲得。第1ヒートに記録した1分44秒863で6位となった冨永選手&NSR250Rは、会心の走りで逆転トップかと思われた第2ヒートゴール直前、路面に手をつくほどに姿勢を乱してしまい大きくタイムロス。ポイントランキングは42ポイントで3位に。
この日のA級上位10台の結果は以下の通り。
1位 吉野 昇 CRF450X 1'41.848
2位 池田秀一 NSR250R 1'42.390
3位 作田隆義 MT-07 1'42.964
4位 大瀧豊明 690DUKE 1'43.590
5位 廣瀬 章 NSR250R 1'44.017
6位 冨永崇史 NSR250R 1'44.863
7位 早川耕平 DR-Z400SM 1'44.996
8位 中村文勝 SXV450 1'45.181
9位 矢嶋 尊 NSR250R 1'45.572
10位 中澤伸彦 DR-Z400SM 1'45.730
オートバイ杯ジムカーナ第3戦のレポートは月刊オートバイ誌上に掲載予定。全クラスの詳細なリザルトをはじめ、各地のジムカーナイベント日程といった二輪ジムカーナ関連の情報は、JAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)のホームページで。