ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第2戦が、5月22日に茨城県下妻市の筑波サーキット・ジムカーナ場で開催され、全6クラス合計138台が各地からエントリー。朝から快晴という絶好のジムカーナ日和の中でタイムアタックが行われた。
筑波サーキット・ジムカーナ場でのオートバイ杯開催は、1996年以来約20年ぶりのこと。普段は四輪のジムカーナに使用されているコースのため、四輪タイヤのラバーが残る独特な路面コンディションが特徴。そんな路面にいかに早く対応できるかが、今回の勝負の鍵となった。
そんなやっかいな路面に最も素早く適応してみせたのがA級・池田選手&NSR250R。第1ヒートは1分46秒193で暫定2位。「みんな滑る滑るっていうんですけど、僕は普通に今まで通り走れちゃうんですよ」という言葉通り、第2ヒートではただ1人一気にタイムを2秒以上削り取り1分44秒098をマークし、逆転で最高峰クラス・A級トップ。下位に沈んでしまった開幕戦のうっぷんを晴らした。
吉野選手&CRF450Xは第1ヒートは1分46秒567で暫定3位、逆転を狙った第2ヒートで44秒台に突入するものの池田選手には届かず、さらにペナルティで1秒加算を受けてタイムは1分45秒136となったが、かろうじて2位を確保。
開幕戦2位だった作田選手&MT-07は、今回も好調をキープ。微妙にスリッピーな路面を物ともせず、第1ヒートで1分45秒533で暫定トップ。第2ヒートもさらに攻め込んだ走りを見せたが、コース終盤で痛恨のスリップダウン。トップの座をキープできなかったが、それでも第1ヒートのタイムで3位。
第1戦を制したディフェンディングチャンピオン・冨永選手&NSR250Rは筑波の路面に苦戦。第1ヒートはペナルティで2秒加算を受け後方に沈み、第2ヒートで1分45秒589までタイムを短縮してきたが限界まで攻めきれずに4位。大瀧選手&690デュークも第1ヒートはペナルティで不発、第2ヒートもペネルティを受けたが1分46秒702で5位。700cc以上のマシンを駆るシードライダー対象のSB級も制した朝野選手&ZX-10Rは1分46秒731をマーク、ビッグバイクでNSRやモタードを喰ってA級でも6位に入賞してみせた。
なおダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ第2戦、A級上位10台の結果は以下の通り。
1位 池田秀一 NSR250R 1'44.098
2位 吉野 昇 CRF450X 1'45.136
3位 作田隆義 MT-07 1'45.533
4位 冨永崇史 NSR250R 1'45.589
5位 大瀧豊明 690DUKE 1'46.702
6位 朝野功治 ZX-10R 1'46.731
7位 早川耕平 DR-Z400SM 1'47.310
8位 中村文勝 SXV450 1'47.439
9位 古場 宏 WR450F 1'47.952
10位 矢嶋 尊 NSR250R 1'48.244
オートバイ杯ジムカーナ第2戦のレポートは月刊オートバイ誌上に掲載予定。全クラスの詳細なリザルトをはじめ、各地のジムカーナイベント日程といった二輪ジムカーナ関連の情報は、JAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)のホームページを確認してみよう。