2016年も「ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ」がついに開幕。3月20日に第1戦が埼玉県川島町のTEC-Rで開催され、全6クラス合計150台がエントリーした。
一時は心配された天候も朝から日がさす好天で、路面コンディションは完全なドライ。今年からダンロップタイヤの使用が義務付けられ、それに合わせて投入された新型タイヤ・α-13SPの初めての実戦となるこの日。その実力を計ることになる注目のコース設定は、ジムカーナコースのお手本ともいうべき、基本的なセクションを組み合わせたシンプルな構成。
まだ各選手ともにタイヤに合わせたマシンのセッティングが進んでいないだけに、今回の最高峰のA級はトップ6台が1秒以内という接戦となった。
そんなワンメイク化初戦を制したのは、昨シーズンのシリーズチャンピオン、冨永選手&NSR250R。基本的に昨年までのセッティングにα-13SPを装着しただけの状態で、第1ヒートでいきなり1分22秒379をマーク。第2ヒートでの更新はならなかったものの、第1ヒートのタイムは誰にも破られず、開幕戦を勝利で飾った。
2位となったのは作田選手&MT-07。まだまだα-13SPへの対応は手探りだというが、ぶっつけ本番で投入したというリム幅を狭めたリアホイールで、フィーリングが大きく改善。第1ヒートの1分23秒085から、第2ヒートで1分22秒582までタイムを削って見せた。
3位に飛び込んできたのが第2ヒートで1分22秒824を記録した古場選手&WR450F。2012年のA級昇格以来の自己最高位を大幅に更新!
第1ヒートで冨永選手に続く1分22秒962をマークし暫定2位だった早川選手&DR-Z400SMは第2ヒートで転倒、第1ヒートのタイムで4位。第1ヒートにマークした1分23秒021で5位となったのは昨年ランキング2位の吉野選手&CRF450X。第2ヒートで2回転倒してしまった大瀧選手&690DUKEも、第1ヒートでの1分23秒136がベストタイムだった。
第1戦、A級上位10台の結果は以下の通り。
1位 冨永崇史 NSR250R 1'22.379
2位 作田隆義 MT-07 1'22.582
3位 古場 宏 WR450F 1'22.824
4位 早川耕平 DR-Z400SM 1'22.962
5位 吉野 昇 CRF450X 1'23.021
6位 大瀧豊明 690DUKE 1'23.163
7位 中澤伸彦 DR-Z400SM 1'24.078
8位 大越研二 GSX-R750 1'24.375
9位 矢嶋 尊 NSR250R 1'24.741
10位 竹村克樹 GSX-R750 1'24.911
今回のオートバイ杯ジムカーナ第1戦のレポートは月刊オートバイ誌上にも掲載予定。全クラスの詳細なリザルトをはじめ、各地のジムカーナイベント日程といった二輪ジムカーナ関連の情報を知りたい場合は、JAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)のホームページを確認してみよう。