「ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ」のシリーズ戦の中でも、
普段は関東の大会に参加しない、北海道や九州などからの遠征組も多く集まる、
年に一度のお祭的スペシャルイベント“ジムカーナJAPAN”。
今年は10月11日、茨城県かすみがうら市のトミンモーターランドで開催され、
全国各地から全6クラス合計198台がエントリーした。
9月に行われた第4戦と同様、今回も走行直前まで雨がちで、
その後も思い出したように雨がパラつくという不安定な天候。
路面は普段よりスリッピーで難しいコンディションとなったため、
転倒やペナルティが続出。そんな状況も影響してか、
最高峰のA級も1分27秒に5台が並ぶ大混戦になった。
そんな中で総合トップとなったのは、なんと作田選手&MT-07!
オートバイ杯シリーズチャンピオンを4度獲得してきたトップライダーにして、
オートバイ杯創設時から20年以上、ほぼ全戦に参戦してきた大ベテラン。
今や「キング・オブ・ジムカーナ」とも呼ばれる作田選手だが、
オートバイ杯では2003年第3戦以来、なんと4501日ぶりの勝利。
もちろん“ジムカーナJAPAN”も作田選手は初勝利で、
さらにヤマハ車によるオートバイ杯初勝利ともなった。
第1ヒートでの痛恨のノータイムを挽回する激走を第2ヒートで見せ、
暫定トップに浮上していた大川選手&NSR250R。
しかし0.05秒という僅差で勝利を逃すことに。
シリーズランキングトップの冨永選手は第1ヒートトップ、
第2ヒートも最終アタッカーとして逆転を狙ったが届かず3位。
ライバルの吉野選手&CRF450Xは10位となったため、
シリーズチャンピオン争いは最終戦に持ち越されることに。
好調だった大瀧選手&690DUKEは小さなミスが響いて4位。
5位の廣瀬選手&NSR250Rまでが1分27秒台をマーク、
6位には岡村選手&DR-Z400SMが続いていた。
“ジムカーナJAPAN”のA級上位10台は以下の通り。
1位 作田隆義 MT-07 1'27.146
2位 大川彰人 NSR250R 1'27.198
3位 冨永崇史 NSR250R 1'27.305
4位 大瀧豊明 690DUKE 1'27.735
5位 廣瀬 章 NSR250R 1'27.813
6位 岡村拓哉 DR-Z400SM 1'28.259
7位 池田秀一 NSR250R 1'28.330
8位 早川耕平 DR-Z400SM 1'28.352
9位 中澤伸彦 DR-Z400SM 1'28.572
10位 吉野 昇 CRF450X 1'29.027
また、北海道・東北・関東・中部・中国・四国・九州の7地区と、
関東事務茶屋杯がそれぞれ代表選手を3〜5人選出し、
代表選手のベストタイム上位3人の平均タイムで競われる
“ジムカーナJAPAN”ならではの地区対抗戦も開催。
1位はA級5選手を揃える関東地区となったが、
2位の中部地区も約0.1秒差にまで迫ってレベルの高さをみせた。
3位には中国地区が食い込んでいる。
1位 関東地区(冨永・吉野・池田・小崎・菊谷組) 平均タイム1分28秒221
2位 中部地区(大川・岡村・中嶋・三崎・今井組) 平均タイム1分28秒369
3位 中国地区(津賀・渡邉・大見・臼井・瀬川組) 平均タイム1分31秒500
4位 北海道地区(北村・矢嶋・佐藤・鈴木・小林組) 平均タイム1分33秒034
5位 四国地区(池浦・熊野・坂本和・坂本晋・地下組) 平均タイム1分33秒133
6位 事務茶屋杯(早川・伊藤華・荒木・伊藤圭・井上組) 平均タイム1分37秒148
7位 東北地区(赤畑・平野・加藤組) 平均タイム1分38秒058
8位 九州地区(松永・工藤・本川亮・河野・本川瞳組) 平均タイム1分40秒121
オートバイ杯ジムカーナ“ジムカーナJAPAN”のレポートは
月刊オートバイ誌上に近日掲載される予定だ。
“ジムカーナJAPAN”の全クラスの詳細リザルト、
さらに各地のジムカーナ大会・練習会の日程など、
二輪ジムカーナ関連の情報JAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)の
ホームページで確認することができる