「ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナ」の
今シーズン最後を飾る第5戦が埼玉県川島町のTEC-Rで
11月15日に開催され、各クラス合計173台のエントリーが集まった。
9月の第4戦、10月のジムカーナJAPANに続いて、
今回もまたまた開催直前まで雨というあいにくの空模様で、
第1ヒートはウエット路面から徐々に乾いていく中での走行に。
短めながらテクニカルなコースということもあって、
第1ヒートは転倒やオーバーランなども見られた。
しかし天候が急速に回復し第2ヒートは完全ドライ路面となり、
シーズン最後を飾るにふさわしい全力のアタックが展開された。
最高峰のA級でトップとなったのは冨永選手＆NSR250R。
第1ヒートはウエットパッチでタイヤが水を拾った影響でなんと転倒！
しかしドライ路面の第2ヒートはスーパーアタックを決め、
第1ヒートトップタイムから5秒を削り取る1分34秒352を叩き出し、
今季2勝目を手にした。
第1ヒートで2位だった岡村選手＆DR-Z400SMも34秒台に突入、
そのタイムは1分34秒391！ 冨永選手に僅か0.039秒届かず、
惜しくも今シーズン初勝利とはならなかった。
第1ヒートは1分40秒236で3位だった池田選手＆NSR250R。
乾いた路面でやはり34秒台までタイムを縮めたがトップ争いには届かず。
それでも1分34秒583で総合3位。
冨永選手とのチャンピオン争いをしていた吉野選手＆CRF450X、
第1ヒート2位で冨永選手に先行して有利な展開となっていた。
ところが第2ヒートスタート直後にパイロンタッチするという、
本人も信じられないというミスで1秒加算を受け、1分35秒558で4位。
タイトル獲得への大きなチャンスを逃すことに。
第1ヒートでただ1人38秒台を記録していたが、
ペナルティで2秒加算を受けていた廣瀬選手＆NSR250R。
第2ヒートでは1分35秒867をマークして5位。
1分39秒722で第1ヒートトップとなり、ジムカーナJAPANに続く
連勝も期待された作田選手＆MT-07だが、完全ドライの第2ヒートでは
1分36秒159までしか短縮できずに6位に終わった。
オートバイ杯ジムカーナ第5戦、A級上位10台は以下の通り。
1位 冨永崇史 NSR250R 134.352
2位 岡村拓哉 DR-Z400SM 1'34.391
3位 池田秀一 NSR250R 1'34.583
4位 吉野 昇 CRF450X 1'35.588
5位 廣瀬 章 NSR250R 1'35.867
6位 作田隆義 MT-07 1'36.159
7位 早川耕平 DR-Z400SM 1'36.317
8位 矢嶋 尊 NSR250R 1'37.537
9位 中村文勝 SXV450 1'37.681
10位 竹村克樹 GSX-R750 1'37.886
チャンピオン争いは冨永選手（91ポイント）が
6度目のチャンピオンを獲得、2013年からの3連覇も達成。
2位・吉野選手（83ポイント）、3位・池田選手（74ポイント）
というトップ3となった。
701cc以上の大排気量車でC2級以上のライダーが争うSB級ランキングは、
A級・小崎選手＆ZX-10Rが1位（87ポイント）で昨年に続きSB級を連覇。
2位はA級・辻家選手＆GSX-R1000（78ポイント）、
3位はA級・菊谷選手＆ZX-10R（63ポイント）で続いた。
（いずれもポイントはジムカーナJAPANを含む全6戦中有効5戦の有効ポイント制）
オートバイ杯ジムカーナ第5戦についてのレポートは
月刊オートバイ誌上に近日掲載されることになっている。
全クラス・全マシンの詳細なリザルト、各地のジムカーナ大会・練習会の日程など、
二輪ジムカーナ関連の情報は、JAGE（二輪ジムカーナ主催者団体協議会）
ホームページで確認することができる。
（小松信夫）
