きょう、いやもう昨日ですね、11月26日は
アルパインスターズ2016SSコレクションの発表会にお招きいただきました。
と、そこにゲスト登場! 日本人唯一のMoto2ライダーです!
シーズン終わって、ヘレスのテストすませて帰国しました!
中上貴晶 23歳。4年目のシーズン報告、いただきました!
写真・文/ナカムラヒロフミ
2015年の中上は、獲得ポイント100、ランキング8位でシーズンを終えました。
予選最高位は5番手、決勝最高位はサンマリノGPの3位!
特にシーズン後半は、行きそうで行けないレース展開が続き
うわぁぁもうちょっと! 惜しいぃぃ…ってレースが多かったように思います。
「シーズン序盤はうまく流れに乗れなかったんですが
シーズン中盤くらいから安定してペースをつかめるようになったシーズンでした。
日本GPが一番気合入ってたんですけどね…転んじゃいましたけど」
なんといっても、今年の中上のハイライトはサンマリノGPの3位表彰台。
上位陣に必死について行って、レース後半に勝負を仕掛ける!
その戦略がピタリとはまった3位表彰台でした。
「僕とチームの戦略は、とにかくペースを最後まで落とさない走りです。
2015年は、新しい仕様のタイヤフィーリングがちょっと変わって
シーズン序盤はサスとのマッチングに苦しんだ感じでした。
そこは走り込んで走り込んで、フリーでも予選でもロングランをやって
タイヤが消耗してきて、まわりがガクンとペースを落とすころ
こっちはペースを落とさずに、結果的に順位が上がってくる、って
そういうレースをしていたんです」
それがハマったのが、あのサンマリノGP。
中上は最後の最後まで必死にトップグループにいて
今年のチャンピオン、ザルコと、去年のチャンピオン、ラバトに次いで3位。
間違いなく、あの瞬間は世界ナンバー3に、中上はいました。
「レースの課題ははっきりしてるんです。
タイヤを最後まで消耗させずに走ろうとすると
そうしてもスタート直後、集団の中での位置取りが落ちてしまう。
そこで中盤までなんとか踏ん張って、後半勝負!なレースがしたいんです」
他にも、タイヤチョイスやサスペンションの仕様など
ずっと上位陣にいられなかった原因はあったはずなんだけど
中上はそこを、言い訳にしない。
「同じマシン、同じサス、同じタイヤで速い人もいるんだから
あとは自分が努力するだけです。
せっかくいい環境で走らせてもらっているから
なんとか、もっといいところを走りたいです」
2016年も、引き続き「ホンダTeamアジア」から参戦する。
マシンも引き続きカレックス。細かいマシン仕様の詰めは
2016年2月に始まるテストで決めていくことになる。
「2016年仕様のカレックスシャシーのテストをしてきたんですが
すごく感じがよかった! 特にフロント周りの剛性感とか、すごくイイ。
あとは16年仕様のタイヤ、16年仕様のサスを決めて
来年こそは勝負のシーズンにしたいです」
2016年は、最高峰MotoGPクラスに日本人ライダーがいない2年目。
まずは、ココ早く解消してね、というと
「ガンバリマス!
アジアタレントカップとか、若い日本人ライダーが増えてますからね。
早く一緒に走りたいし、お手本にならなきゃ!」
現在のMoto2クラスにあって、中上は確実にトップライダーのひとりだ。
それがトップ5なのか、トップ10なのか、そこがランキング8位という数字。
それでも、シーズン後半戦は、予選2列目までに並んで
スタートからペースを上げて行くレースが出来ていた。
2016年、いつもトップグループで走って、つねに表彰台を狙う位置に
そして念願の初優勝も決めて、MotoGPクラスに上がってこい!
なんたって、07年、MotoGPアカデミーで一緒に走ってた同期たちが
もうMotoGPクラスでトップ走ってるんだからね!
<来年もモーレツに応援するぞー! ナカムラ>