現在、スペインで約1週間にわたり開催される
「KTM 1290 SUPER DUKE GT」国際試乗会。
その第1グループに参加し、最初に試乗を終えた
本誌メインテストライダーの宮崎敬一郎さんからコメントが到着しました。
現地は途中から大雨になってしまったみたいですが…。
「1290スーパーDUKE GT」は、フレームもエンジンも
「スーパーDUKE R」がベース。
22リットル入りの大型タンクやコーナリングライトと
一体型のウィンカーを収めたコンビネーションランプ付き
シュラウドカバーなど、外装が大きく変わっている。
フレームはそれに付随した外装用ステー、
その取り付け部などが異なっているが基本的にほぼ同一。
足回りはスーパーアドベンチャーで好評の
WP製セミアクティブサスが前後に付く。
もちろんその制御系などは更新されているし、
機械的な構造も大きく進歩したものを採用。
その他、トラコンやABS、エンブレコントロールなどといった
ライディングアシスト機構は非常に充実している。
さて、もっと細かい部分は4月1日発売の
オートバイ本誌の試乗ページを見てもらうとして、
ココではザックリとた感想を……
まず、ルックスはツーリングスポーツにしてはかなり精悍で、
のんびりとゆったり走るバイクなのか、スポーツモデルなのか…。
どうやら、かなり戦闘的で、イメージでいうとS1000XRなどと睨み合うような
スポーツ指向の強いツアラーだ。
イメージビデオもツーリングしてるかと思えば、パニアケースを外して、
「スーパーDUKE R」とかけっこを始めてしまうような紹介だった。
で、実際に走ってみると、170馬力以上もあるパワーだ。やたらと速い。
エンジン特性も遣いやすいし、ハンドリングも思いのほか素直。
このバランスを実現する立役者は優れたサスだ。
この威力で、アドベンチャーの快適さと
「スーパーDUKE R」のスポーツ・ポテンシャルをうまくミックスさせている。
GT……古くからあるグランツーリスモというコトバだが、
これをスポーツメーカーのKTMが造るとこうなる、といったことなのだろう。
ホットで快適。他に無いキャラクターが魅力のツーリングバイクだった。
それでは、ライディングポジションなどについては、また続報で。