ホンダはイタリア・ミラノにて開催中の「EICMA 2026」にて、同社初となる本格ハイエンド電動アシストマウンテンバイク HONDA「RN0」を発表。二輪メーカーとしてのノウハウを凝縮したカーボンモノコックフレームに、ドイツの高級e-MTBブランド「ROTWILD」と「シマノ」の最新テクノロジーを融合させた注目作だ。

まとめ:八橋秀行
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初代「バタバタ」から80年、そして伝説のダウンヒルマシン「RN01」からの継承

画像: HONDA Honda A型(通称バタバタ)

HONDA
Honda A型(通称バタバタ)

ホンダの歴史は、1946年に自転車に補助エンジン「ホンダA型(バタバタ)」を取り付けたところから始まった。その後、電動アシスト自転車「ラクーン」シリーズなどを送り出してきたホンダだが、自転車ファンなら記憶に深く刻まれているのは、2000年代初頭のダウンヒルレース専用マシン「RN01」ではないだろうか。

画像: HONDA RN01(2003)

HONDA
RN01(2003)

UCIマウンテンバイク・ダウンヒルワールドカップにおいて、シリーズ総合優勝を成し遂げた伝説のマシン「RN01」。その挑戦のDNAを受け継ぎ、自然との一体感を表す“Ride Natural”、新たな高みを目指す“Reach New Peaks”の想いを込めて名付けられたのが、今回の「RN0」だ。

画像: HONDA RN0 2027年モデル 最大トルク/ピーク出力 :100 Nm/750 W バッテリー容量/電圧:720 Wh / 43.2 V 車両重量:23.5kg

HONDA
RN0
2027年モデル
最大トルク/ピーク出力 :100 Nm/750 W
バッテリー容量/電圧:720 Wh / 43.2 V
車両重量:23.5kg

開発コンセプトは 『New Terrain, Same Dream.』。プロジェクトリーダーには、1995年からクロスカントリーやダウンヒル、BMXのレース経験を積んできた生粋のMTBフリークである武藤雄介氏が就任。ライダー視点の情熱と二輪エンジニアリングが真正面から注ぎ込まれている。

「Y型カーボンモノコックフレーム」&「ガルウイングスイングアーム」搭載

画像1: 「Y型カーボンモノコックフレーム」&「ガルウイングスイングアーム」搭載

最大の見どころは、バイクメーカーであるホンダならではの独創的な車体構造にある。

Y字型のカーボンモノコックフレームはヘッドチューブからリアアクスルまでをダイレクトにつなぐ設計により、路面からのフィードバックを手のひらへ的確に伝達。

適度なしなりを持たせることで横剛性を最適化し、旋回時のタイヤ接地感を高めつつ、縦剛性を強化してブレーキング時の安定性を飛躍的に高めている。

体格に合わせたS、M、Lの3サイズ展開で、それぞれサイズごとの専用のディメンションが与えられている。

画像2: 「Y型カーボンモノコックフレーム」&「ガルウイングスイングアーム」搭載

スイングアームはホンダ「NSR250R」などにも採用されているガルウイング形状だ。ペダリングによる駆動力ロスを抑えながら、路面からの強い突き上げを滑らかにいなす独自のリンク機構を採用し、ペダリング効率と衝撃吸収という、相反する要素を高次元でクリアしている。

これらのハイエンドパーツと軽量モノコック構造により、フルスペックのe-MTBでありながら車重は23.5kgと軽量に仕上げられている。

わずか2.3kgでトルク100Nmを実現! シマノ製次世代ドライブユニット

画像1: わずか2.3kgでトルク100Nmを実現! シマノ製次世代ドライブユニット

アシストユニットには、シマノの新世代ドライブユニットを装備。ユニット単体重量わずか2.3kgでありながら最大トルク100Nm・ピーク出力750Wを発生する。

従来モデル(120rpm)を大きく上回る高ケイデンス領域までアシストが追従するため、テクニカルな登坂でも途切れのないトルク供給が可能となっている。

「AUTO ASSIST」と「AUTO SHIFT」が勾配や踏力をリアルタイムで解析し、最適なギアとアシスト量を自動でコントロール。さらに、慣性走行中に変速できる「FREE SHIFT」や、急勾配での再発進を助ける「Lift and Shift」といった先進機能も備えている。

画像2: わずか2.3kgでトルク100Nmを実現! シマノ製次世代ドライブユニット

さらに、ペダリングを止めてもしばらくアシスト駆動を保持する「Assist Carry Over」により、木の根や岩場などの段差をスムーズにクリアできる。

43.2V・720Wを備えるバッテリーは脱着式。フレーム下部にスイングイン方式で内蔵され、長距離の山岳トレイルでも安心の航続距離を確保する。

画像3: わずか2.3kgでトルク100Nmを実現! シマノ製次世代ドライブユニット

メーターはトップチューブ埋め込み型の2.2インチフルカラー液晶ディスプレイを装備し、上部にはデバイス給電用のUSB-Cポートも完備。

「Shimano CONNECTアプリ」と併用すればスマホがスマートキーになり、近づけるだけで自動で施錠・解錠ができる。アプリからモーター出力特性の細かなカスタムや走行データ記録、システムロックも可能だ。

足まわりは「RN0」専用セッティングが施された超豪華仕様!

足まわりやパーツ群にも、プロユースの世界最高峰コンポーネントが惜しみなく奢られている。

サスペンションは、フロントに160mmトラベルの「FOX 36 Float Factory Kashima」、リアには145mmトラベルの「FOX Float X Factory Kashima」をRN0専用セッティングで採用。極上のストローク感としなやかな減衰特性を発揮する。

画像1: 足まわりは「RN0」専用セッティングが施された超豪華仕様!

ホイールはDT-Swiss製「H1900」を装着。走破性の高い29インチフロントと、旋回・トラクション性能に優れる27.5インチリアを組み合わせたマレットレイアウトだ。タイヤはシュワルベ製「Albert EVO Trail」を履く。

ハンドルバーにはドイツ「ROTWILD」製のハンドル&ステムに加え、クランクブラザーズ製ドロッパーシートポスト(Highline 3)を標準装備する。

画像2: 足まわりは「RN0」専用セッティングが施された超豪華仕様!

気になる価格や各国でのデリバリー時期は今後アナウンスされる見通しだが、二輪開発のDNAを宿したホンダが放つ超本格派e-MTBとして、世界中のトレイルライダーから熱い視線を集めることは間違いない。

初代“バタバタ”からの流れを組む「RN0」が、日本のフィールドを駆け巡る姿にも期待したいところだ。

ホンダ「RN0」の主要スペック

車両重量/最大許容積載重量約23.5kg/130kg
最大トルク/ピーク出力100Nm/750W
対応ケイデンス範囲最大 160 rpm
バッテリー容量/電圧720 Wh / 43.2 V
走行モードECO/TRAIL+(AUTO ASSIST連動)/BOOST
ホイール規格(前/後)フロント:29インチ/リア:27.5インチ
タイヤ(前/後)前:29×2.5/後:27.5×2.5
ホイールベースS:1201mm/M:1230mm/L:1259mm

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