2026年10月9日から11日にかけて、ポルトガルのエストリル・サーキットで2026年シーズン第11戦エストリルラウンドが開催された。すでに2026年のライダーズチャンピオンを確定させているニッコロ・ブレガ(Aruba.it Racing - Ducati)が、今週末も圧倒的な速さを見せつけた。

オープニングラップの劣勢を跳ね返し、ブレガがシーズン最多タイの27勝目

土曜日に行われたレース1は、スタート直後のターン1から激しい攻防が繰り広げられた。イケル・レクオナ(Aruba.it Racing - Ducati)がハードブレーキングでチームメイトであるブレガのインを突き、さらにアウト側からはアレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)も仕掛ける展開となる。この混戦の影響により、ブレガは1周目を3番手で終える波乱の幕開けとなった。

しかし、新チャンピオンは冷静だった。2周目に入ると、ブレガはロウズを鮮やかにパスして2番手に返り咲く。直後にはアルベルト・スラ(Motocorsa Racing)もロウズをかわして3番手へ浮上した。

続く3周目、ブレガはターン1でレクオナを捉えてトップを奪還。そこからは1分34秒964の新しいラップレコードを叩き出しながら後続を大きく引き離し、独走状態でトップチェッカーを受けた。この勝利でブレガは今季27勝目をマーク。アルバロ・バウティスタ(Barni Spark Racing Team)が2023年に樹立したシーズン最多勝記録に並ぶ快挙を達成した。

2位にはレクオナが入り、WorldSBK通算29回目の表彰台を獲得した。注目の3位争いでは、地元ポルトガルの大声援を受けるミゲル・オリベイラ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)がスラを猛追し、一時1秒差まで迫る。しかしスラはこのプレッシャーを冷静に凌ぎ切ると、レース後半には逆に1.6秒差までリードを広げて3位でフィニッシュ。フィーチャーレースとしては自身初となる嬉しい表彰台を獲得した。

4位に入ったオリベイラは、ハンガリーラウンドのレース1以来となるトップ5フィニッシュの健闘を見せた。5位にロウズ、6位にはロレンツォ・バルダッサーリ(Team Goeleven)が続いた。バルダッサーリは6周目にヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)から後方に接触されるアクシデントがあったものの、見事にマシンを立て直して順位を上げた。

モンテッラは終盤、7位を走るアクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)を猛追したものの、わずか0.033秒届かず8位となった。

2026 SBK 第11戦エストリル レース1結果

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レクオナのミスを見逃さずブレガが快勝!シーズン28勝目の新記録樹立

翌日、10周の超スプリントで争われたスーパーポール・レース。スタート直後のターン1では、レクオナが素晴らしいダッシュを見せてトップに立つ。

一方、後方ではモンテッラがオープニングコーナーで強引な仕掛けを見せ、ロウズと接触。両者ともに大きく順位を落とし、モンテッラには後にロングラップペナルティが科された。この混乱をすり抜けたオリベイラが3番手に浮上し、ブレガの背後につける。

レースが動いたのは3周目だった。トップを快走していたレクオナがターン1のブレーキングで痛恨のオーバーランを喫しコースアウト。この隙を逃さず、ブレガが首位に躍り出た。コースに復帰したレクオナに対し、オリベイラが2位争いを仕かけるが、レクオナが意地を見せてポジションを死守する。

トップに立ったブレガは、そのまま余裕のリードを保ってトップでチェッカー。今季28勝目を挙げ、SBKのシーズン最多勝新記録を単独で樹立するという、歴史的な金字塔を打ち立てた。2位にはレクオナが入り、通算30回目の表彰台を獲得した。

そして最終ラップまで観客を沸かせたのが3位争いだ。地元の夢である表彰台獲得を狙うオリベイラに対し、終盤に猛烈な追い上げを見せたスラがファイナルラップラップのターン3で鮮やかなオーバーテイクを決める。オリベイラは残りの区間で抜き返すことができず、スラがここ4レースで3度目となる3位表彰台をもぎ取った。

独走でエストリル3連勝を達成!ジョナサン・レイの持つシーズン最多ポイント記録を更新

今週末の締めくくりとなる21周のレース2。オープニングラップではふたたびレクオナが先行しレースを引っ張る展開となったが、ブレガは落ち着いていた。1周目のターン6でアグレッシブにレクオナのインを突いて首位を奪い返すと、そこから一気にギャップを広げ始める。

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レクオナも当初は0.5秒差以内で新チャンピオンに食らいついていたものの、ブレガはレース前半に1分34秒696という驚異的なファステストラップを連発。中盤以降は完全に独走体制を築き上げ、最終的にチームメイトに5秒近い大差をつけてトップフィニッシュ。今週末行われた3レースすべてを制する完璧なハットトリックを達成し、今季の勝星を「29勝」へと伸ばした。

この勝利により25ポイントを上乗せしたブレガの2026年シーズン獲得ポイントは「664ポイント」に到達。これにより、2019年にジョナサン・レイが樹立した1シーズンにおける最高得点記録(663ポイント)を、シーズン終了まで3レースを残した段階で塗り替えるという歴史的偉業を成し遂げた。また、今季の表彰台獲得回数も33回を数え、こちらもレイが持つ歴代最多記録(34回)の更新に王手をかけている。2位には25回目の2位フィニッシュ(通算31回目の表彰台)となったレクオナが入り、Aruba.it Racing - Ducatiは今週末3度目となるワン・ツー・フィニッシュを果たした。

後方で展開された3位表彰台を巡るバトルは、終盤にドラマが待っていた。5番手グリッドからジャンプアップを果たしたバウティスタだったが、2周目のターン6でスラに先行を許す。スラは21周の長丁場に及ぶレース前半、元王者のプレッシャーを冷静に退けながら3位の座を死守していたが、12周目に背後に張り付いたバウティスタが13周目のターン1でスラがワイドになった隙を見逃さず3位へ浮上する。

スラも同周のターン6ですぐさま反撃を試みたものの、バウティスタがこれを巧みにブロック。このままベテランが逃げ切るかと思われた17周目、ターン1でバウティスタが痛恨 of 転倒を喫し、表彰台のチャンスを喪失。これによりスラがふたたび3位へと返り咲き、今週末3度目の3位表彰台を手にした。

2026 SBK 第11戦エストリル スーパーポール・レース結果

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2026 SBK 第11戦エストリル レース2結果

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