カワサキは、スーパーチャージドエンジンを搭載する「Ninja H2 CARBON」の2027年モデルを、2027年春頃に国内導入すると発表した。低中回転域のトルク感を高めるエンジンの改良をはじめ、排気系や電子制御装備もアップデート。独創的なメカニズムを磨き上げ、加速性能と幅広い走行シーンでの扱いやすさを追求している。

まとめ:松本正雅
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過給エンジンを見直し、低中回転域の力強さを追求

画像: KAWASAKI Ninja H2 CARBON 2027年モデル 総排気量:998cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:825mm 車両重量:238kg ※諸元は欧州仕様

KAWASAKI
Ninja H2 CARBON
2027年モデル

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:825mm
車両重量:238kg

※諸元は欧州仕様

2015年に登場したカワサキ「Ninja H2」は、川崎重工業グループの技術を結集して開発されたスーパーチャージドモデルだ。ガスタービンや航空宇宙分野の知見も注ぎ込んだ、完全自社設計のモーターサイクル専用スーパーチャージャーを採用。独創的なメカニズムと加速性能で、カワサキのフラッグシップとしての存在感を示してきた。

画像1: 過給エンジンを見直し、低中回転域の力強さを追求

今回発表された2027年モデルの「Ninja H2 CARBON」は、その個性を継承しながら、エンジンや排気系、電子制御装備などを幅広く改良。とくに4000~7000rpmの回転域で、スーパーチャージャーによる加速感を磨き上げることに重点が置かれている。

画像2: 過給エンジンを見直し、低中回転域の力強さを追求

998ccの並列4気筒エンジンは、ピストンクラウン形状の変更などにより、圧縮比を従来の8.5:1から11.2:1へ引き上げた。熱効率を高め、低中回転域で力強く立ち上がるパワーを引き出している。

画像3: 過給エンジンを見直し、低中回転域の力強さを追求

高圧縮比化に合わせ、スーパーチャージャーのインペラも刷新。ブレードの入口角を調整して吸気温度を低減し、ノッキングの抑制を図った。さらにインテークチャンバーの容量を6Lから5Lへ縮小し、スロットルバルブ径を50mmから46mmへ変更。吸排気ポートやカムプロフィールも最適化し、高回転域の加速性能と低中回転域のトルク感を両立させている。

排気系を軽量・コンパクト化! ブレンボ製Hypureも採用

画像1: 排気系を軽量・コンパクト化! ブレンボ製Hypureも採用

駆動系では、二次減速比を従来の2.444から2.588へショート化。エンジン特性の変更と組み合わせ、スロットルを開けた際の力強い加速フィーリングを追求した。

画像2: 排気系を軽量・コンパクト化! ブレンボ製Hypureも採用

エキゾーストシステムも刷新され、パイプ径やレイアウトを最適化。従来のプリサイレンサーチャンバーを廃止し、より長い集合パイプと大容量の触媒、コンパクトなサイレンサーを採用している。

サイレンサーの容量は10Lから8.8Lへ縮小。車体中心に近づけた配置により、バンク角を確保しながらマスの集中化を図った。ブラック仕上げの本体とグレーのエンドキャップを組み合わせ、外観も引き締めている。

画像3: 排気系を軽量・コンパクト化! ブレンボ製Hypureも採用

車体は独自のトレリスフレームに片持ち式スイングアームを組み合わせ、フロントにKYB製AOS-II、リアにオーリンズ製TTX36を装備。フロントブレーキには、カワサキ初採用となるブレンボ製Hypureキャリパーを搭載した。高剛性と軽量性に加え、熱管理性能にも優れ、安定した制動力とコントロール性に貢献する。

クルーズコントロールを新採用、メーターも進化してスマホ連携に対応

画像1: クルーズコントロールを新採用、メーターも進化してスマホ連携に対応

電子制御装備も充実した。トラクションコントロールのKTRCは5つのモード設定となり、幅広い走行条件に対応。KTRCとパワーモードを連携させるインテグレーテッドライディングモードは、スポーツ、ロード、レイン、ライダーの4種類から選択できる。

画像2: クルーズコントロールを新採用、メーターも進化してスマホ連携に対応

上下シフトに対応するクイックシフターは、作動開始回転数を従来の2500rpmから1500rpmへ引き下げた。さらに、設定した速度を自動で維持するクルーズコントロールを新採用し、長距離走行時の負担軽減を図っている。

アナログタコメーターと組み合わせるTFTカラーディスプレイは、2種類の表示モードを用意。航空機のHUDをイメージした表示では、バンク角やピッチ角、過給圧をグラフィカルに確認できる。スマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」との連携にも対応した。

銀鏡塗装とホイールの装いも一新、価格は後日発表

外装には、CARBONの名を象徴するCFRP製アッパーカウルを採用。カワサキ独自の銀鏡塗装は反射粒子のサイズと量を変更し、メタリックな質感を高めた。

画像: 銀鏡塗装とホイールの装いも一新、価格は後日発表

ホイールにはカワサキ初の水転写プリントを用い、右側面にグリーンのグラデーションと「Ninja」ロゴをあしらっている。

ボディカラーは「ミラーコートスパークブラック」。ETC2.0を標準装備し、国内導入は2027年春頃を予定している。メーカー希望小売価格や詳細な諸元は、後日案内される予定だ。

カワサキ「Ninja H2 CARBON」2027年モデル(欧州仕様) 主なスペック・燃費

全長×全幅×全高2085×770×1125mm
ホイールベース1455mm
最低地上高130mm
シート高825mm
車両重量238kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量998cc
ボア×ストローク76.0×55.0mm
圧縮比10.2
最高出力147.1kW(200PS)/11000rpm(ラムエア加圧時:154kW(209PS)/11000rpm)
最大トルク135N・m(13.8kgf・m)/8500rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角24.5゜
トレール量103mm
燃料消費率5.9L/100km
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C (58W)・200/55ZR17M/C (78W)
ブレーキ形式(前・後)Φ330mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク

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