【第2世代 2008-2013】解説 ショートタイプのフレームで軽量&シンプル化
シャシーとデザインを一新し、第2世代へ進化。エンジンをフレームの一部と捉える概念は変えず、シンプル化と軽量化を果たした。
特にモンスター696は日本でも大ヒット。約100万円という価格と、簡単に着せ替えできる樹脂製のタンクカバーが純正で何種類も用意された。2013年にはモンスター誕生20周年を記念したモデルも誕生。第2世代には水冷のモンスターは存在しない。

MONSTER 696(2008)
軽量でパワフル。モンスターの常識を覆す乗りやすさを獲得したモンスター696が2008年に登場。日本では入門用のドゥカティとしても人気に。女性ライダーにも支持された。同コンセプトで片持ちスイングアームのモンスター796も存在した。

MONSTER 1100(2008)
新たなるシャシーを獲得したモンスター1100も2008年モデルとして登場。片持ちスイングアームが良い雰囲気。

シャシーのイメージ図。当時のMotoGPマシンであるデスモセディチGPも似たようなレイアウトで、これがドゥカティの新しいトレンドになっていった。

MONSTER 1100 EVO(2009)
ドゥカティ空冷Lツインエンジンとして初めて100馬力を達成したモデル。マフラーはアップタイプから右サイド2本出しになった。事実上、最強の空冷モンスターだ。

MONSTER 1100EVO DIESEL(2012)
2012年にはアパレルブランドであるディーゼルとのコラボモデルも登場。シャシーやエキゾーストをブラックアウトし、専用表皮のシートなどの特別装備を採用。ミリタリーテイストでまとめたマットグリーンのカラーも洒落ていた。
【第3世代 2014-2020】解説 重厚感あるマッスルな存在に
これまでは軽量&コンパクトなネイキッドだったモンスターシリーズだが、水冷モンスター復活のタイミングでマッスルな印象に。1198ccのテスタストレッタ11°水冷Lツインを搭載し、電子制御を充実させた。大柄な車体は賛否が分かれたが、2016年にはスポーティなモンスター1200Rが誕生。スポーツ派も納得させた。
空冷はモンスター796をラインアップ。大排気量空冷モンスターファンは、事実上行き先を失った。伝統のスチールトレリスフレームがモンスターに採用されるのは、第3世代までとなる。

MONSTER 1200S(2014)
モンスターS4RS以来の水冷モンスターで、前後サスペンションにはオーリンズ製のフルアジャスタブルを採用。大きく、優雅で、ハイパフォーマンスだった。

MONSTER 821(2015)
2015年には821ccエンジンを搭載するモンスター821も登場。空冷の696と796がカタログから外れたタイミングで、新たなるミドルモンスターとして登場した。

MONSTER 1200R(2016)
2016年には最高のパフォーマンスを約束するモンスター1200Rが登場。前後サスペンションにオーリンズ製を採用し、専用チューンが施されたエンジンは160HPを発揮した。

MONSTER 797(2017)
待望の空冷モンスターとしてモンスター797が登場。第一世代を思わせるスチールトレリスフレームを採用し、ファンに原点回帰したような印象を与えた。

MONSTER 1200 25° ANNIVERSARIO(2018)
モンスター誕生25周年を記念した、モンスター1200 25°アニーバーサリオは、500台限定の記念モデル。イタリア国旗を模したカラーリングを施し、ゴールドカラーのフレームとホイールを採用した。
【第4世代 2021-2025】解説 トレリスフレームを廃し、新たなるシャシーを獲得
第4世代のモンスター+は、先代のモンスター821と比較するとエンジンで2.4kg、フレームで4.5kg、ホイール1.7kg、スイングアーム1.6kg、リアフレーム1.9kg、さらに細部を見直すことで、トータルで18kgもの軽量化を実現。
パニガーレ系のシャシーコンセプトをモンスターにも採用し、フレームはモノコックに進化。スチールトレリスフレームが姿を消し、937ccとは思えないスリムで軽量な車体を実現した。軽量パーツをふんだんに使った軽量化でなく、構造で軽くすることを追求。そのプロセスはとても合理的で、走りにも現れていた。

MONSTER+(2021)
日本仕様はローダウンサスペンションとローシートを採用。足つき性の良さにもこだわった仕様となっている。

まるでフレームがないようにも見えるレイアウトが特徴。だが、エンジンの真上に小さなモノコックフレームを搭載。

MONSTER SENNA(2024)
世界中で愛された天才F1ドライバー、アイルトン・セナの没後30年となる2024年にモンスター セナを発表。世界限定341台で、2025年モデルとして登場した。セナのヘルメットをオマージュしたカラーが特徴だ。
【第5世代 2026~】解説
モンスターとは究極にシンプルなバイク。その答えがここにある

MONSTER+(2026)
見た目には第4世代から大きな変化はないように見える第5世代のモンスターだが、新たに開発された890ccのV2エンジンを搭載してフルモデルチェンジ。V2はドゥカティが初めてミドルクラス専用に設計したエンジンで、Vツインエンジン史上最軽量に仕上がり、扱いやすい特性を重視。

長く間、Vツインエンジンに使用されていたバルブ開閉機構であるデスモドローミックをバルブスプリングに変更し、ヘッドのコンパクト化も実現した。

第5世代のモンスターは、第4世代から4kgの軽量化を果たし、より身近に。日本仕様は、ローダウンサスペンションとローシートを標準装備する。
「ライディングを楽しむには、ひとつのエンジン、2つの車輪、燃料タンク、ハンドルバー、それらを取り付けるいくつかの金属が必要なだけだ」これはモンスターの生みの親であるガルーツィの言葉だ。
時代が変わってもモンスターの思想は変わらない。それはドゥカティらしさを最もシンプルなカタチで楽しめるバイクだということだ。

自らを「I M LEGEND」と名乗る最新モンスターに跨れば、軽さと細さはすぐに体感でき、走り出せば一瞬で身体にフィットすることを理解できるはずだ。
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ドゥカティ「モンスター+」主なスペック・価格
| ホイールベース | 1492mm |
| シート高 | 775mm |
| 最低地上高 | 174mm |
| 車両重量 | 175kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒 |
| 総排気量 | 890cc |
| ボア×ストローク | 96×61.5mm |
| 圧縮比 | 13.1 |
| 最高出力 | 81.6kW(111PS)/9000rpm |
| 最大トルク | 91.1N・m(9.3kgf-m)/7250rpm |
| 燃料タンク容量 | 14L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 23.3° |
| トレール量 | 92mm |
| ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ245mmシングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/55ZR17 |
| メーカー希望小売価格 | 169万円~(消費税10%込) |
ドゥカティ「モンスター+」動画
Here begins the next chapter of the Monster Legend.
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