400㏄クラスの展開を積極的に進めるトライアンフに、新たな2台が仲間入りした。「スラクストン400」と「トラッカー400」の登場により、400㏄シリーズは全5モデルへと拡大。今回は、この新型2台を乗り比べ、それぞれが持つ個性と魅力を検証する。

PHOTO:南 孝幸、赤松 孝 TEXT:小川 勤
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400㏄で体感する正統派カフェレーサー「スラクストン400」

画像: TRIUMPH Thruxton 400 価格:84万9000円~ 発売日:2026年3月

TRIUMPH
Thruxton 400

価格:84万9000円~
発売日:2026年3月

これぞライトウエイトスポーツシングル!

2年前にトライアンフのラインアップに加わった、スピード400とスクランブラー400X。同社のモダンクラシックシリーズに相応しい質感と性能が確保され、多くの新規ユーザーをトライアンフに導いた。2025年にはスクランブラー400XCも登場。日本では普通自動二輪免許で乗れるトライアンフのモデルとしても注目を浴びている。

そして2026年。トラッカー400とスラクストン400が新たに登場、400ccモダンクラシックシリーズの新章がスタートする。2台ともエンジンは出力は2PSもアップし、、最高出力発生回転数が1000rpm向上。リリースにある「rev harder and higher」のメッセージからもスポーツバイクとして特化したのが伝わってくる。

まずはスラクストン400。ロケットカウルにセパレートハンドルとバックステップを組み合わせ、跨ると前傾ポジションがやる気にさせてくれる。スラクストンの車名が400ccで復活したのは意外だったが、このスタイルを普通自動二輪免許で乗れることを素直に喜びたい。

画像: 400㏄で体感する正統派カフェレーサー「スラクストン400」

カッコいいと思ったら前傾ポジションを我慢してでも乗るのがカフェレーサーの流儀だ。市街地ではカッコよさをアピールでき、峠では移動の疲労が一瞬で払拭される運動性を約束。

慣れないと腕に力が入りがちになるが、少し腰を引いて上半身をリラックスして挑めばハンドリングはとても素直。昔ながらのライトウエイトスポーツシングルの趣味性を想起させ、世代によって懐かしくも新しくも映るだろう。スラクストン400は、カフェレーサー文化を気軽に楽しめるパッケージが魅力だ。

画像: トライアンフはスラクストンの思想を未来へと繋ぐため、その使命を400㏄に託し、ロケットカウルにセパハン&バックステップを合わせたカフェレーサースタイルを実現。こんな英国気質を持つ400㏄モデルを待っていた方は多いはず!

トライアンフはスラクストンの思想を未来へと繋ぐため、その使命を400㏄に託し、ロケットカウルにセパハン&バックステップを合わせたカフェレーサースタイルを実現。こんな英国気質を持つ400㏄モデルを待っていた方は多いはず!

SPECIFICATIONS
【全幅×全高】775×1110㎜【ホイールベース】1375㎜【シート高】795㎜【車両重量】177㎏ 【エンジン形式】水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 【総排気量】398㏄ 【ボア×ストローク】89.0×64.0㎜ 【圧縮比】12.0 【最高出力】42PS/9000 rpm 【最大トルク】3.82㎏-m/7000rpm【燃料タンク容量】13L【変速機形式】6速リターン【キャスター角】24.5°【トレール量】101.5㎜ 【ブレーキ形式 前・後】Φ300㎜ディスク・Φ230㎜ディスク 【タイヤサイズ 前・後】110/70 R17・150/60R17

COLOR VARIATION
カーニバルレッド/アルミニウムシルバー、ファントムブラック/アルミニウムシルバー、パールメタリックホワイト/ストームグレー、メタリックレーシングイエロー/アルミニウムシルバー

軽快なハンドリングが光る新世代トラッカー「トラッカー400」

画像: TRIUMPH Tracker 400 価格:80万9000円~ 発売日:2026年3月

TRIUMPH
Tracker 400

価格:80万9000円~
発売日:2026年3月

イギリスが思い描くアメリカントラッカー!

イエロータンクが印象的なトラッカー400は、近年ではありそうでなかった雰囲気のバイク。幅広で低いハンドルとバックステップの組み合わせは、独特のポジション。リーンイン&アウトを許容し、前後に動けるシートは座る場所も自由。軽量かつコンパクトな車体が、様々な走り方に挑戦させてくれる。

ゼッケンプレートを兼ねたサイドカバーやポップなカラーリングもアメリカンスポーツの雰囲気に溢れ、背筋を伸ばし、肘を張るフラットトラッカースタイルをファッションと合わせて楽しむのもいいだろう。

市街地でもワインディングでも、どこかスポーツライディングを誘うアップライトなポジションは、スロットルをもっと開けたい衝動に駆られる。コーナー攻略は信じられないほど身近にあり、常に好きなラインをトレースできるイメージ。前後サスペンションとタイヤからのインフォメーションは豊富だ。

同じくアップハンドルのスクランブラー系やスピードとはまるで別物。同じシャシーやエンジンをベースとして踏襲しているが、ただ着せ替えをしただけではないことがよく伝わってくる。

画像: 軽快なハンドリングが光る新世代トラッカー「トラッカー400」

カムシャフトとマッピングの変更により2PSアップしたTRエンジンは、低中速域の扱いやすさに変化はなく好印象。高回転も試してみたものの、今回の試乗車は両車走行300kmほどでナラシ中。6000rpm以上はタコメーターのバーが点滅し、振動も多めだったため、低中速域を繋いで走った。

ちなみに、新車購入した知人のスクランブラー400Xを借りることがあるのだが、800kmを超えた辺りからレスポンスに軽さが出て、1000kmを超え初回点検を終えると振動も軽減。現在は1万キロ間近で絶好調だ。こういった変化も楽しみつつトライアンフの400ccライフを送っていただきたい。

デビュー時からこの400ccシリーズは、価格以上の完成度を持っていたが、トライアンフはそこに立ち止まらなかった。400cc単気筒エンジンが42PSを発揮するパフォーマンスは見事としか言いようがない。

スラクストンとトラッカーは400ccシリーズをモダンクラシックからスポーツのステージへと押し上げる存在として大きな可能性に満ちている。

画像: ブロックタイヤをイメージしたピレリ製のMT60 は、ロードでも抜群にスポーティ。単なるエントリーモデルで終わらせないスポーツ性と趣味性の高さを持っており、軽いスポーツバイクが好きなベテランも選択肢に入れて欲しい1 台。

ブロックタイヤをイメージしたピレリ製のMT60 は、ロードでも抜群にスポーティ。単なるエントリーモデルで終わらせないスポーツ性と趣味性の高さを持っており、軽いスポーツバイクが好きなベテランも選択肢に入れて欲しい1 台。

SPECIFICATIONS
【全幅×全高】855×1050㎜【ホイールベース】1370㎜【シート高】805㎜【車両重量】174
㎏ 【エンジン形式】水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 【総排気量】398 ㏄ 【ボア×ストロー
ク】89.0×64.0㎜ 【圧縮比】12.0 【最高出力】42PS/9000 rpm 【最大トルク】3.82㎏-m/7000rpm【燃料タンク容量】13L【変速機形式】6速リターン【キャスター角】24.4°【トレール量】107.6㎜ 【ブレーキ形式 前・後】Φ300㎜ディスク・Φ230㎜ディスク 【タイヤサイズ 前・後】110/70R17・150/60R17

COLOR VARIATION
アルミニウムシルバー、レーシングイエロー、ファントムブラック

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