まとめ:松本正雅
ホンダとサンリオが新プロジェクト「SMILE RIDER PROJECT」を始動

ホンダは2026年6月3日、サンリオと共同で「SMILE RIDER PROJECT(スマイル・ライダー・プロジェクト)」を始動すると発表した。これは「子供も大人もみんな笑顔に」をコンセプトに、二輪車やモータースポーツへの興味を広げるとともに、交通安全の重要性を発信する新たな取り組みである。
ホンダはこれまでにもサンリオキャラクターとコラボレーションした二輪車やグッズを展開してきたが、今回はその関係をさらに発展させた大型プロジェクトとなる。若年層を中心に二輪文化への入り口を広げるだけでなく、Hondaが掲げるグローバル安全スローガン「Safety for Everyone」の理念のもと、交通事故のない社会の実現も目指していく。
鈴鹿8耐に「SANRIO CHARACTERS × Honda Kumamoto Racing」が参戦

プロジェクトの目玉となるのが、7月5日に決勝が開催される「2026 FIM世界耐久選手権 コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会」への参戦だ。チーム名は「SANRIO CHARACTERS × Honda Kumamoto Racing」。ゼッケン43を掲げ、HondaのフラッグシップスーパースポーツであるCBR1000RR-R FIREBLADEで挑む。
ライダーには小島一浩選手、井手瑶輔選手が起用され、もう1名は後日発表予定となっている。
今回の参戦が実現した背景には、Honda熊本製作所の存在がある。同製作所は2026年に操業50周年を迎え、鈴鹿8耐参戦マシンであるCBR1000RR-R FIREBLADEの開発・生産拠点でもある。そのため、熊本製作所所属の従業員チーム「Honda緑陽会熊本レーシング」が本プロジェクトをサポートする。
最大の注目ポイントは、サンリオの人気キャラクター「クロミ」をモチーフとした特別カラーリングだろう。公開されたデザインイメージでは、クロミを象徴するパープルとブラックを基調とした大胆なグラフィックを採用。従来のレーシングマシンにはないポップな世界観を取り入れながらも、CBR1000RR-R FIREBLADEが持つシャープで攻撃的なフォルムを際立たせている。
さらにヘルメットやレーシングスーツ、チームスタッフウエア、ピットエリアにも「ハローキティ」「クロミ」「ポムポムプリン」がデザインされる予定で、鈴鹿サーキット全体を華やかに演出する。Hondaはこうした取り組みを通じて、これまでレース観戦に馴染みのなかったサンリオファンやファミリー層をサーキットへ呼び込み、新たなモータースポーツファンの創出を目指している。
応援席や限定グッズも用意

また、ホンダと鈴鹿サーキットは、プロジェクトをより多くの人に楽しんでもらうため、「SMILE RIDER PROJECT応援席」を150席限定で用意する。
ホームストレートを一望できるV2指定席に加え、プロジェクト限定のベースボールシャツなどの応援グッズがセットとなる特別チケットで、6月8日11時から販売が開始される。
また、16歳から23歳を対象とした「16-23 ZERO円パス」利用者向けには、SMILE RIDER PROJECTオリジナル応援フラッグも用意。若年層にも気軽に鈴鹿8耐を体験してもらうことで、レースの魅力を広く伝えていく考えだ。
さらに鈴鹿サーキット内のHonda RACING Galleryでは、過去のサンリオ×Hondaコラボ車両展示に加え、人気キャラクターのグリーティングや限定コラボグッズ販売も予定されている。
サンリオキャラクターとHondaがタッグを組んだ「SMILE RIDER PROJECT」は、鈴鹿8耐参戦という話題性だけでなく、交通安全教育や次世代ファン育成という社会的意義も兼ね備えた取り組みである。
クロミ仕様のCBR1000RR-R FIREBLADEが鈴鹿サーキットを駆け抜ける姿は、多くのレースファンはもちろん、サンリオファンにとっても見逃せない存在となりそうだ。モータースポーツとキャラクター文化が融合した新たな挑戦が、鈴鹿8耐にどのような笑顔を生み出すのか注目したい。

