初夏の5月にド雨で凍えながら走ったVストローム250SXとのツーリング。往路668kmの翌日、帰り道のお話です。

ツーリングバイクの性能は『2日目』に問われる

Vストローム250SXのツーリング性能は同じくスズキの“250ccツーリング王”である『Vストローム250』には届かないのか? エンジンが単気筒なのはやっぱり不利? でもそれって本当か?

そんな疑問から走り出してみたVストローム250SXですが、今回はなかなかに厳しいシチュエーションだったように思います。

なにせ雨がつらかった。出発から8時間、目的地の千里浜なぎさドライブウェイがある石川県に入るまでずーっと雨……季節は5月で初夏だって言うのに寒くて、凍えて、手が痺れて。

画像1: ツーリングバイクの性能は『2日目』に問われる

まぁ、最終的に晴れたので『終わり良ければすべて良し』なのですが……

ツーリングというものには『帰り道』が存在します。時間に余裕があれば同じ道を通らずに帰るのが理想ですが、忙しい現代人はなかなか時間が取れないのも現実。

なので一気にトンボ返り!

画像2: ツーリングバイクの性能は『2日目』に問われる

高速道路のミスコースも含めて初日に走った668kmの帰り道。しかもバイクは250cc単気筒。往路は目的があるのでモチベーションが高いですが……

『帰りが長そうだなぁ』

そう感じてしまうのもライダー人情というやつではないでしょうか?

画像3: ツーリングバイクの性能は『2日目』に問われる

ちなみに私(北岡)は初日の疲れがにじみ出る『2日目』にこそツーリングバイクは真価が問われると思っています。

ただまぁ……今回の場合は初日の高速道路が「ほぼずっと雨」だったので、それに比べたら快晴の中を走る帰路は基本的に余裕だったのですが(笑)

画像4: ツーリングバイクの性能は『2日目』に問われる

さておき、長時間の高速道路走行におけるVストローム250SXのエンジンについて。

雨に耐え忍んで走った初日の感想の中でも言いましたが、Vストローム250SXのエンジンは素性として本質的には『高回転型』です。それにスズキ「Vストローム」として不快な振動も抑えられてる。

走行中、ハンドルに感じる微振動はエンジンではなく、むしろセミブロックのタイヤのせいではないかと。これはもうオフロード走行が前提のアドベンチャーバイクなので受け入れるしかありません(笑)

画像5: ツーリングバイクの性能は『2日目』に問われる

なので伸びていく高回転域をうまく使ってやれば、快晴の高速道路ではけっこう良いペースを刻んでいくことができます。

正直なところ「単気筒エンジンだから高速がツラい」とは今回の行程では一度も思いませんでした。むしろ逆に250cc単気筒エンジンとしてはびっくりするほど高速道路クルージングが得意なエンジンだと思う。

画像6: ツーリングバイクの性能は『2日目』に問われる

そしてシートが良かった。1泊2日で往復1200km以上のツーリングともなればシートの性能は重要です。

初日は雨だったので仮に「お尻が痛い」となっても、ステップの上に立ち上がったりはあまりしたくないシチュエーション。だけどほとんどその必要が無かった。雨の8時間を乗り切れたのは、このシートのおかげも大きいです。帰路も同じくで、2日目にも関わらずほとんどお尻の痛みを感じることがないまま旅は終了。

なかなかどうして……優秀でした!

Vストローム250SXと1200km走って最も疲れたのは……

画像1: Vストローム250SXと1200km走って最も疲れたのは……

でもねぇ……2日目になって『ちょっと疲れるな』と思ったポイントもあります。

これがまた「乗り心地」とか「走行風による疲れ」もしくは「安定感がない」とかじゃないんですが……事実なのでお伝えしておきます。

今回、がっつり走ってみていちばん疲れると感じたのはココ!

画像2: Vストローム250SXと1200km走って最も疲れたのは……

手首です。

アクセルを握る右手の手首。これがいちばん疲れた部分。250ccクラスで時速100kmペースを維持するためには『手首を大きく捻った状態をキープ』する必要があります。なので今回のように高速道路を延々と走るケースでは手首がいちばん疲れる。

そこかよ! と思うかもしれませんが実体験による素直な感想です。

画像3: Vストローム250SXと1200km走って最も疲れたのは……

Vストローム250SXは普段は特に「スロットルが重い」と感じるバイクではないですが、ここまでの距離を走ればそう感じる、という話。クルマでも長距離だとアクセルを踏んでる右足って疲れるじゃないですか。あれと近い感覚です。

別にVストローム250SXじゃなくても、250ccのバイクで長距離を走れば同じようなことになるかもしれませんが……

画像4: Vストローム250SXと1200km走って最も疲れたのは……

往路は高速道路のミスコースで大回りしてしまいましたが、帰りはきちんと上信越道を経由して最短距離を選択。でもまるっと高速道路を走るだけじゃつまらないので、長野あたりで途中下車して一般道ツーリングも楽しみつつ。

もし私が昨日1日でとことんまで疲れていたら、寄り道なんかせずに「一刻も早く家に帰りたい」となるかもしれませんが、Vストローム250SXの場合はさらにあらずっ!

画像5: Vストローム250SXと1200km走って最も疲れたのは……

むしろ寄り道は「長い帰路」の良いリフレッシュになりました。

このバイク、一般道をゆるっと流すのも得意でいい。それでいてコーナーもけっこう楽しめるし、総じてバランス感が絶妙と感じます。みっちり乗ったからわかる。これは『良いバイク』だと思う!

画像6: Vストローム250SXと1200km走って最も疲れたのは……

東京が近づいて交通量が増えてくると『あーあ、旅も終わりだな』ってすこし寂しい気持ちになったり……

でもその寂しさは逆に言うと、今回のツーリングが私(北岡)にとって楽しいものだったことの何よりの証明! 昨日はけっこうハードだったような気がするけど、それはもう忘れた。良いツーリングだった!(笑)

画像7: Vストローム250SXと1200km走って最も疲れたのは……

総走行距離1238.6km。燃費はすみません。雨がきつくて計測している余裕がありませんでした(汗)

帰宅は18時前で体力的にも余裕あり。次の日に疲れを残さない!

なので帰ってきてからこう思った……

画像8: Vストローム250SXと1200km走って最も疲れたのは……

このバイク、週末にいつでも『これくらいのツーリング』をこなせてしまうバイクなのでは?

Vストローム250SXだったら1泊2日で1200kmツーリングなんてぜんぜん余裕! だからもし『そうは言っても単気筒エンジンだとロングツーリングは厳しいかも』って思ってる人がいたら『そんなことないぞ!』って全力でお伝えしたいです。

(下に続きます)

ということで250cc単気筒バイクでのロングツーリングはツラいかも問題はこれにて解決。少なくともその一般論はVストローム250SXには当てはまりません。

でもそんなことより!

心に残っているのは、苦しかった雨の高速道路をずっと支えてくれたVストローム250SXのことばっかり!

画像9: Vストローム250SXと1200km走って最も疲れたのは……

バイクツーリングは快適な時ばかりじゃありません。悪条件に陥った時にこそ「信頼できる相棒」が必要になる。今回のVストローム250SXは正しくそれだったと思います。

ツーリングの夢を叶える250ccアドベンチャー。このバイクの前には排気量も単気筒エンジンも関係ありません。なので今回の実体験を踏まえてうえで、こう結論させて頂きます。

Vストローム250SXはまごうことなき『本物の旅バイク』でした!

よろしければ最初の【① 出発編】からどうぞ!

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