文・写真：松下尚司／モデル：るなも／協力：バイク王 世田谷本店
念願の大型二輪免許を取得！ 次の愛車のために初めての「バイク買取査定」
本格的な寒さが到来するこの時期に、大型二輪免許を取得して「春からは大型バイクでツーリングするぞ！」なんて計画しているライダーが多いようで、この時期は教習所が賑わっているそうです。
もちろん、それに合わせてバイク購入を検討している人も多いわけなのですが、それには先立つもの（資金）も必要ですよね。
2台持ちができる人は考える必要はないでしょうが、大型バイクへの乗り換えるために、現在の愛車は下取りに出すのか、買取してもらうのか、はたまた、友人に売却するのか……。次の愛車購入の予算にしようと考えている人は「現在の愛車がいくらになるのか」が、当然気になるものです。
今回はバイク女子のるなもさんが、大型二輪免許を取得したことをきっかけに、普段の足として日々乗り、あちこちとツーリングにも出かけたカワサキ「Ninja400」を売却したいとのことでしたので、買取査定の現場に同行させていただきました。
るなも（望永るな）
カワサキ「Ninja400」とロイヤルエンフィールド「メテオ350」の2台持ちだった彼女。「11月に大型二輪免許が取れたので、次の愛車への準備としてNinja400をバイク王さんに買取査定に出すことにしました。もちろん、初めてのことなので、実は、ちょっぴり不安です……」
www.instagram.com買取査定のためにいざ！ バイク王世田谷本店へ
買取査定をお願いしたのは「バイクのことならGOバイク王」でお馴染み、バイク王世田谷本店です。バイク王は売買の年間相談件数がなんと約30万件もあるそうですよ。すごっ！
バイク王の場合は、全国約70店舗での直販、そして全国の流通ネットワークの中から、その車両がもっとも必要とされている場所を見極めて、買取査定金額を算出してくれるのだそうです。
特に引き合いのある人気車種に関してはバイク王の店舗および通販ルートで直接販売することで中間コストを削減。さらに大量に車両が扱えるということは、一台にかかる配送コストなどを減らすことも可能になるので、これらを買取金額に還元できるというのが大きなポイントです。
「買取査定をお願いする私のバイクはこちらです！」（るなも）
るなも：今回、私が買取査定をお願いしたバイクはカワサキ・Ninja400の2022年モデルです。2023年の春に都内の某ショップで新車を購入しました。車体色は「メタリックマットトワイライトブルー × メタリックグラファイトグレー」です。2022年モデルにあったカラーなんですけど、私はブルーが好きなので、迷うことなくこの色を選びました。
Kawasaki Ninja400（2022年）／発売当時価格：72万6000円（税込）
Kawasaki Ninja400（2022年）／発売当時価格：72万6000円（税込）
るなも：本来はカウルに少しだけ黄緑のデカールがあるんですけど、この車体色が好きすぎて、実は剥がしてあります。都内の移動で毎日のように乗っていましたし、ツーリングにも沢山行ったのでキズがあって、ピカピカな車体ではないので、どのくらいの値段がつくものなのかちょっぴり不安です。カスタムもしてあるので、少しでも買取査定にプラスになると良いんですけど……。
買取査定はバイクのどこを見るの？ バイクライフアドバイザーの査定チェック
さて、バイク王のバイク買取査定はどんな手順で行われるのか。実際の様子を順を追って見ていきましょう。まずは受付です。本人確認が必要ですし、車検証などの必要書類の確認もします。
買取査定に必要な書類
・車検証（250cc以下は軽自動車届出済証、125cc以下は標識交付書）
・自賠責保険証
・印鑑
・身分証明書（運転免許証・保険証・パスポートのいずれか）
今回のるなもさんのように、自走で持ち込み買取査定をお願いするなら、印鑑の持参し忘れに注意しましょう。運転免許証と車検証などの書類は、バイクに乗る時に必ず携行するものですから「いつもの持ち物+印鑑」と覚えておいてくださいね。
これら書類確認の他に、買取してもらうバイクをどの程度乗ってきたのか、本人が分かる範囲での不具合などはないかなど、ヒアリングも合わせておこないます。
人様のバイクを持ってきてしまう人はいないでしょうが、ローンで購入した場合などは完済後も名義変更をし忘れて、所有者が本人になってないこともよくあるのだそうです。
これから買取査定を考えている人は、車検証や軽自動車届出済証の内容を一度確認しておくと良いかもしれません。ただし、査定に納得して売却するのであれば、名義変更の手続きもまとめてバイク王にお願いすることが可能です。
受付が済んだら、バイクライフアドバイザーと呼ばれる専門スタッフが実車を見て査定スタート。
「車台番号の確認」「フレームの損傷チェック」「エンジンの可動チェック」「駆動系部品」や「電装系部品の動作チェック」など、基本的な車両状態をチェックし車体そのものがバイクとして問題ないかを確認します。
「この部分は査定でマイナス要素になっちゃうと思っています」（るなも）
るなも：1万6000km乗っているので、小キズはどうしてもあるんですが、実はそれ以外に、バイクを倒されてしまったことがあって。車体にキズがありますし、フロントフェンダーは欠けちゃっています。さすがにここはマイナス要素ですよね……。
「逆に、この部分は査定でプラス要素になってくれるかもしれないと考えています」（るなも）
るなも：便利な部分というか、次の人が使えるパーツはプラス要素になると思うんです。中でもETC車載器は、必須アイテムだと思うので、査定としてもプラスに働くんじゃないかなぁと思っています。フロントカウルにつけてもらったUSBはカワサキ純正アクセサリーのDC電源ソケットなので、絶対プラス要素！……だと信じてます。
るなも：あとはバックステップもプラス要素だと思います。Ninja400だからバックステップに交換したい人も多いはずですよね!? メーカーもTRICK STAR製だから評価してもらえると嬉しいです（笑）
「カスタムマフラーは傷ついてしまっているんです……どっちなんでしょう？」（るなも）
るなも：査定にプラスか、マイナスに働くのか、どっちかな？ と悩んでいるのはカスタムマフラーです。マフラーって好みがあるじゃないですか。人気が高いものが付いていた場合は査定が良くなるんですかね？ だた、私が悩んでいるのは傷がついてしまっているという点です。カスタムマフラーはプラス要素だったとしても傷ついていたらマイナス要素になってしまう気が……。
るなも：でも、今回、カスタムした部分のノーマルパーツは全部持ってきたので（取材スタッフが運んでます）、もしカスタムマフラーがプラス査定に働かなかったとしても、大丈夫…なはずです…よね？
買取査定の基本は新車時と比較してどう違う？
各部を確認して査定は終了。時間は30分程度でした。
買取査定が初めての経験だったるなもさん。質問が多くなってしまい予定よりも時間がかかったと思いますが、査定そのものにかかる時間はもう少し短めな印象です。
この後、ついに手放す愛車の買取価格を提示してもらいます！ その前に、愛車との最後の包容を終えたるなもさんに、感想を聞いてみました。
るなも：バイク買取は全く初めてのことだったので不安もあったんですけど、最初に査定時間がこのくらいかかりますと伝えてくれて少しほっとしました。査定中は不安だったので、花房さんをぴったりマークしちゃっていましたが、査定そのものがバイク王統一の基準の上で行われており、担当者まかせで何となくやっているわけではないのだな、ということがわかりました。車両の状態を一緒に確認できたという点も安心できたポイントです。気になる点は質問できましたし、勉強にもなりましたから、あとは査定額を待つのみですね。自分が納得できる数字だと嬉しいです。
査定していただいたバイク王の花房さんにもお話を伺いました。
「マイナス要素が少ない車両は高価買取が期待できます！」（バイク王・花房さん）
バイク王世田谷本店 セールスリーダー
花房さん
今回るなもさんの愛車・Ninja400の買取査定を担当してくださいました。
花房さん：買取査定は基本的に加点方式ではなくて、新車からの減点方式になります。分かりやすく言えば、新車を100点満点として、そこから走行距離や外装のキズ、エンジンの状態など総合的に確認していきます。ですので、減点要素がなければ査定金額はより新車価格に近くなるわけです。
▲何か悪いことを言われちゃうかもと不安すぎて、花房さんの後ろについて車体の周りをぐるぐる歩くるなもさん。そんなに心配しなくても大丈夫ですから。
花房さん：だからといって、タイヤなどの消耗品を全て新品に交換したとしても、かけた金額（パーツ＋工賃）相当の査定金額がプラスされるということはありませんので、総合的に考えるとありのままの状態で査定をさせていただくのが最善かと思います。
花房さん：今回、るなもさんのNinja400はマット系カラー特有のキズなどは多少ありますが、まだ新車から1度も車検を受けていない高年式の車両であることは買取査定額に反映されやすい要素です。引き合いの多い車種でもありますし、状態的にも店舗での販売が可能です。
ETC車載器や純正オプションのUSBソケット、バックステップなどは販売車両を紹介する上でポイントになるので、査定額にも影響しやすいところと言えます。また、ノーマルパーツが揃っている点はまさに新車の状態に近づける要素ですから査定に影響しているポイントです。
今回、るなもさんは普段乗っているバイクでしたし、自走での来店でしたが、なかにはエンジンがかからない車両や何年も動かしていない車両の売却を考えている人もいると思います。不動車の場合は、出張買取査定にて対応できますので、ご相談いただければと思います。
ただし、不動の原因がバッテリー上がりであれば解決は早いですが、エンジンやサスペンションなどに大きなトラブルを抱えての不動車の場合は、その後の修理に時間や費用がかかり、買取査定に大きく影響してきますので、その点はご注意ください。
ついにNinja400の査定金額を発表！
さて、ついに査定金額の発表です！
2022年モデルのNinja400、新車で購入して走行16000km、ボディに転倒キズあり、フロントフェンダーには割れあり、カスタムあり、ノーマルパーツ全持参での買取査定額は……
32万円です!!
「えー！ 思ってたより買取金額高いです！」とニヤニヤのるなもさん。
買取金額を提示されたるなもさんは売却を即決（もちろん、断ることもできます）。ここから書類関係の手続きです。
書類関係の手続きはバイク王におまかせ！
じつはバイクを売るとき、買うときに面倒なのが書類関係の手続きですよね。廃車や名義変更など、個人売買だった場合、自分でやらなければいけないのが大変です。
しかし、バイク王で売却するなら書類関係の手続きはすべて任せてOK。バイク王が代わりにやってくれるので、売る側の手間はありません。
購入店が所有者のままで名義変更をしてなかったとしても、全て対応してくれますし、別途、手続きの料金などもかからないので、本当に楽ちん。今回は買取金額が大きいので、後日、振り込みとなりました。
バイク王の買取査定は自宅への出張も可能です
今回は取材も兼ねてということもあり、るなもさんには店舗持ち込みで買取査定をお願いしましたが、バイク王の買取査定は自宅まで来てくれる出張買取（無料）のサービスもあります。
出張買取は最短で当日来てくれることもあるので、急いでいる人にも便利です。
▲思わぬ出会いがあるのも中古車を扱っているお店の魅力。思わず真剣な顔で車両を物色する、るなもさん。気になる大型バイク、見つかりました？
ちなみに、概算で金額を知りたいという人は簡単な項目入力で査定チェックがサイトでできるので、気になる人はまずはそこから始めても良いかもしれません。
バイク王では、ローン中のバイクでも買取対応可能ですし、書類がない……と困っている人や遠方のナンバーがついたままでも大丈夫。この冬のうちにバイクをどうにかしたいと考えている人は、まずはバイク王に相談してみるのが良さそうですよ！
【取材協力】バイク王 世田谷本店
東京都世田谷区若林3-15-4
営業時間 10：30～19：00（平日）10:00～19:00（土日祝）
定休日：木曜日
店内に90台ほどの厳選された中古車が並んでいる世田谷本店。持ち込み買取＆買い替えのお客さんも多いそうです。店舗内の壁には来店した芸能人やインフルエンサーの直筆サインが沢山あります。
文・写真：松下尚司／モデル：るなも／協力：バイク王 世田谷本店
