イタリア・ミラノで開催されたEICMA2025で、BSAが新型「Thunderbolt(サンダーボルト)」を世界初公開した。往年の名機の名前を冠したこのモデルは、BSA初の本格アドベンチャー。早速その詳細を見ていこう。
まとめ:松本正雅
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BSA「サンダーボルト」の概要

画像: BSA THUNDERBOLT EICMA2025参考出品車(2026年中盤発売予定) 総排気量:334cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 シート高:815mm 車両重量:185kg

BSA
THUNDERBOLT
EICMA2025参考出品車(2026年中盤発売予定)

総排気量:334cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
シート高:815mm
車両重量:185kg

伝統と最新技術を融合した“クラシック×アドベンチャー”の新境地!

インドのマヒンドラグループの一員として復活した名門・BSA。今回世界初公開されたサンダーボルトはゴールドスター650、バンタム350、スクランブラー650に続く新生BSAの第4弾モデル。ツーリング性能とオフロード性能を兼ね備え、現代の冒険ライダーに向けた“走るための道具”として設計されている。

「サンダーボルト」は、1962年から1972年まで生産されたかつてのツーリング用モデルの名前。北米市場で人気を博した栄光のモデルだ。そのネーミングを継承した新生サンダーボルトは、ブランド初の本格アドベンチャーとして2026年半ばの販売が予定されている。

スタイリングはラリーマシンを思わせるデザインの精悍な大型フロントカウルとリアキャリアを備え、クラシカルな雰囲気を持ちながらも力強い印象を放つ。切り立ったスクリーンは可動式で、シート高は815mm、ホイールベースは1465mm。コンパクトなサイズながら15.5L容量の燃料タンクを装備し、ロングツーリングにも十分な航続距離を確保している。

画像1: 伝統と最新技術を融合した“クラシック×アドベンチャー”の新境地!

エンジンは先に登場した「バンタム350」の系統となる334cc水冷DOHC単気筒。最高出力は29.16HP、最大トルクは29.56Nmを発生し、ユーロ5+規制に対応。マフラーは渡河性能を考慮したアップスゥエプトタイプで、これに外骨格(エグゾスケルトン)構造の軽量なフレームと6速トランスミッションを組み合わせ、街乗りから林道、ツーリングまで幅広くこなすポテンシャルを持つ。

画像2: 伝統と最新技術を融合した“クラシック×アドベンチャー”の新境地!

サスペンションはフロントにΦ41mm倒立フォーク(200mmトラベル)、リアに7段プリロード調整式モノショック(180mmトラベル)を採用。前後ワイヤースポークホイール(F21インチ/R17インチ)とダンロップ製のブロックパターンタイヤを標準装備し、未舗装路でも高いトラクション性能を発揮する。

画像3: 伝統と最新技術を融合した“クラシック×アドベンチャー”の新境地!

さらに、トラクションコントロールと3モードABS(Road/Rain/Off-Road)を標準装備。アシスト&スリッパークラッチmお標準装備し、悪路でも安定したコントロールを可能にしている。カラーTFTメーターはBluetooth接続によるターンバイターンナビゲーションやUSB充電ポートも備え、最新モデルらしい利便性もしっかり確保されている。

画像4: 伝統と最新技術を融合した“クラシック×アドベンチャー”の新境地!

BSAブランドを復活させたクラシック・レジェンズ社の共同創業者アヌパム・タレジャ氏は「これは世界最高の350アドベンチャーバイクだ。乗ってみればわかる」と胸を張る。同社のボマン・イラニ氏も「新型サンダーボルトはオンもオフも自在に走れる信頼性と刺激を備えている。行きたい場所へ行くだけでなく、その過程すべてを楽しませてくれる」とコメント。発表されたばかりで日本への導入はまだ未定だが、日本の道でも楽しそうな1台だけに、今後の展開に注目したい。

BSA「サンダーボルト」の主なスペック

ホイールベース1465mm
シート高815mm
車両重量185kg(乾燥)
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量334cc
圧縮比11.0
最高出力29.16HP/8000rpm
最大トルク29.56Nm(3.01kg-m)/5800rpm
燃料タンク容量15.5L
変速機形式6速リターン
レイク角25°
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)90/90-21・130/80-17
乗車定員2人

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