MVアグスタが誇るネイキッドシリーズ「ブルターレ」に、フラッグシップとなる新型「ブルターレ・セリエ・オロ(Brutale Serie Oro)」が登場した。ブランド哲学「Beyond Performance(ビヨンド・パフォーマンス)」を体現し、出力や速度だけでなく、ライダーの感覚と満足感を最優先に設計された1台だ。まずはその詳細を見ていこう!
まとめ:松本正雅
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MVアグスタ「ブルターレ・セリエ・オロ」の概要

MV AGUSTA
BRUTALE SERIE ORO
2026年モデル
総排気量:931cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
シート高:NA
車両重量:NA
発売日・価格未定
MVアグスタが掲げる新しい開発思想は「性能の先にある感動」を目指すというもの。単なる高出力エンジンやスペック競争ではなく、デザイン・パフォーマンス・ライダビリティ・信頼性の4要素を高次元で融合させた“総合体験”を追求している。








今回フルモデルチェンジを果たした「ブルターレ・セリエ・オロ」はその哲学を最も純粋な形で具現化したモデルであり、細部に至るまで美と機能を共存させた、独特の美しいフォルムが特徴だ。


搭載される931cc直列3気筒エンジン「950 EVO」は、逆回転クランクや新設計のシリンダーヘッド、大径バルブ、最適化された燃焼室を採用し、最高出力148PS/11200rpm、最大トルク107Nm/8400rpmを発揮。3500rpm時点で85%のトルクが立ち上がるため、街乗りからワインディングまで常に力強く、回転域全体でリニアな加速感を味わえるユニットとなっている。
さらに、標準装備となるチタン製テルミニョーニ製スリップオンマフラーが官能的なサウンドを奏で、走りの高揚感を一層引き立てる。


フレームは新設計のトレリススチール構造+ロングスイングアームで、ねじれ剛性と軽量化を両立。ホイールベースの延長とキャスター角の変更により、高速安定性と旋回性のバランスを最適化している。





サスペンションは前後ともにオーリンズ製で、フロントにNIX30(Φ43mm TiNコートフォーク)、リアにTTX36ショックを装備し、全ての調整が外部操作で可能となっている。タイヤはピレリ「ディアブロ・ロッソⅣ」。これに鍛造ホイールを組み合わせ、俊敏で切れ味のある走りを実現している。ブレーキはブレンボHypureキャリパー+320mmダブルディスク構成。新開発の17mmラジアルマスターシリンダーにより、タッチと制動力を高次元で両立する。




ハンドル位置は上方かつ前方に移動し、グリップ角を広げたことで、より自然で安定した操作性を実現。シートは20mm広い前部と厚みを増した後部を持ち、上質なレッドアルカンターラ素材を採用。タンデムシートも改良され、快適性とデザイン性を両立している。





エレクトロニクスも最先端のものが与えられている。マトリクスLEDヘッドライト(コーナリングライト機能付)、5インチTFTディスプレイ、5種のライディングモード、コーナリングABS(3段階調整)など、電子制御もフル装備。盗難防止・クラッシュ検知・ジオフェンシング対応のGPSシステムも搭載し、専用アプリとの連携で車両状況のモニタリングも可能になっている。
ボディカラーは専用色の「パールレッド&シルバー・アゴ」。MVアグスタのレーシングヘリテージを象徴する特別なカラーリングだ。この「ブルターレ・セリエ・オロ」は世界限定300台で、イタリア・ヴァレーゼ本社で熟練工によって組み上げられる。まさに“所有する喜び”に満ちた1台だ。
MVアグスタ「ブルターレ・セリエ・オロ」の動画・写真
Brutale Serie Oro
www.youtube.com
				
				


