250ccアドベンチャーバイク『Vストローム250SX』で雨の林道に突撃!
最近なんだか刺激が足りない…………
普通に働いている社会人のご同輩がたであれば、普段の生活の中でそう感じるタイミングがあるのはご理解頂けると思う。特に私を含むバイク乗りという人種は『自由の味を知っている」ため、その傾向が強いはずだ。

こうなると我々の「ライダー脳」には走りにいきたい! という欲求が生まれる。バイク乗りにとって「バイクで走りにいく」というのは食事や睡眠と同じように、無条件で必要なものなのじゃないだろうか?
しかし、この時の季節は秋。天気予報は今週ずっと曇&雨の予報ばかり。どうやら季節外れの台風が迫ってきているそうな……

よし好都合だ!
今の私(北岡)は半端な刺激じゃ満足できない。さらに言うと実はやってみたいことがあって、ずっと胸の内に秘めていたんだが……どうやらそれを決行に移す時がらしい。
……時は満ちた!
いざ『Vストローム250SX』召喚!(←スズキさんから借りてきた)

Vストローム250SXの実力を知りたい
やってみたいこと、というのはVストローム250SXのアドベンチャー性能をじっくり試すこと。これまでにもVストローム250SXには何度も乗っているし、ドライ路面でのフラットダート程度であれば「けっこう積極的に楽しめる」ことは既に知っているのですが……

※今回のシーンの一幕です
ツーリングが常に晴れなんてことはないし、私の中で立派に『リアル・アドベンチャー』としての地位を確立している『Vストローム250SX』の真価をもっとハードなコンディションで味わってみたい。
アドベンチャーバイクの本当の価値とは『過酷な環境』でこそ開花するはずなのだ!
ということで……

ドシャ降りかよ。
うん……わりと萎える。自分で言ったことだけど、そうはいっても「雨の中をバイクで走る」という行為に対して特に楽しい気持ちは湧いてきません。これから目指す林道だけがハードコンディションだったらそれで良かったんだけど……やはりそう上手くはいかないものですね。

だけどVストローム250SXはやっぱりスゴい!
このバイクは「オフロードを走れる走破力」がクローズアップされがちですが、実際に乗っていつも感じるのが『目的地まで快適に走っていける性能』の高さです。
今回はお目当ての林道までに高速道路を(雨の中で)100km以上走る必要があったんだけど、そんなシチュエーションの中でもバイクは安定感抜群。ドシャ降りの雨による視界の悪さと身体が濡れる気持ち悪さはあれど、走ることに対する不安は特に無し。
ド雨でも普通に高速道路を走り続けられる250cc……地味にこれ、スゴいことだと思う。

ところでこの日は台風が接近していることもあって大気が超不安定。けれど不安定なだけに、逆に『降らないエリア』が点在するらしく場所によってはいきなり雨がやんだり……
なので高速道路を降りるあたりでは雨も止んで。よし、運が向いてきた!

しかしまぁ……距離が100km程度とはいえ、雨の中、高速道路を走ってきたとは思えないほどに疲れていない(笑)
実のところ、私としての『Vストローム250SXの最大の美点』は普通のツーリングシーンでライダーを疲れさせない直進安定性とハンドリングにあると思っています。
これはけっこう本気。なんならオフロード性能そのものよりも価値があるんじゃないだろうか……

例えばこういう路面。アスファルトに対して不信感しか感じないようなシチュエーション。普通のロードスポーツだったら疲れる道だけど、Vストローム250SXなら全然余裕!
おおらかなハンドリングとセミブロックのタイヤがもたらす安心感が絶大というか……車体が軽量なので大排気量アドベンチャーバイクみたいな『重量がもたらすどっしり感』はないんだけど、逆に言えばそれが無いだけ。
オンロードでは本当に『軽量級のアドベンチャーバイク』という走りかたをしてくれます。
(下に続きます)
そして、もちろんオフロードにおいては『軽さ』が重要。そのあたりのバランス感がVストローム250SXは本当に素晴らしいです。
なので体力をほぼ削られることなく目的地『御荷鉾山スーパー林道』のダート区間の入口に到達!

と思ったら、再び雨がパラパラと降り出して。
………霧が出た。
えっと、これ無事に帰ってこれるんだろうか。









