ドゥカティは「ワールド・プレミア2026」で新型パニガーレV4 Rを発表した。スーパーバイク世界選手権(SBK)参戦を目的としたスーパーバイクシリーズの旗艦で、998ccデスモセディチ・ストラダーレRエンジンを搭載、最高出力218PSを発揮する。MotoGPマシン直系のテクノロジーを多数導入した、公道走行可能なスーパーバイクとしては未踏の領域に到達した1台である。

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ドゥカティ「パニガーレV4 R」の概要

画像: DUCATI PANIGALE V4 R 2026年モデル 総排気量:998cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒 シート高:855mm 車両重量:186.5kg(燃料除く) 価格、発売時期未定

DUCATI
PANIGALE V4 R
2026年モデル

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒
シート高:855mm
車両重量:186.5kg(燃料除く)

価格、発売時期未定

画像1: ドゥカティ「パニガーレV4 R」の概要

新型パニガーレV4Rで目を惹くのが「コーナー・サイドポッド」の追加。2021年にMotoGPで初導入されたアイテムで、もちろん量産車初採用となるパーツだ。

画像2: ドゥカティ「パニガーレV4 R」の概要

この空力デバイスは深いバンク角で作用し、タイヤのグリップを高め、コーナリング速度を引き上げるアイテム。大型ウィングの装備によりダウンフォースも25%増加し、高速域での安定性と精度が格段に高まっている。

画像3: ドゥカティ「パニガーレV4 R」の概要

エンジンはユーロ5+規制に対応した998cc。最高出力は218PSに達し、中回転域でのトルク特性も改善、より持続的かつ力強い加速性能を実現している。パワーはサーキット専用のレーシング・エグゾーストを装着すれば235PS、さらにドゥカティ・コルセ・パフォーマンス・オイルを併用すれば239PSまで高められる。最高速度は標準仕様で318km/h、レーシング仕様では330km/h超に達し、量産車としては異例の領域と言うべき高性能を誇る。

このエンジンを搭載するフロント・フレームは横剛性を最適化した第7世代仕様で、中空対称スイングアームと組み合わせることで最新スリックタイヤの性能を引き出す設計となっている。サスペンションはオーリンズ製NPX25/30フロントフォークとTTX36ショックを採用し、ライダーの好みに合わせた細やかなセットアップが可能だ。

画像4: ドゥカティ「パニガーレV4 R」の概要

エレクトロニクスも大幅に進化している。コーナリングABSやトラクションコントロールに加え、プロライダーのブレーキング技術を再現する「レース・ブレーキ・コントロール」を搭載。新たに採用された「ドゥカティ・ビークル・オブザーバー」により、エンジンブレーキの制御もより正確かつ予測可能になった。また、オプションの「ドゥカティ・データ・ロガー」を利用することで、プロレベルのデータ解析と迅速なセットアップも可能だ。

画像5: ドゥカティ「パニガーレV4 R」の概要

新型パニガーレV4 Rは2025年11月にヨーロッパ市場で発売され、その後アメリカをはじめ各国で順次展開される予定だ。スーパーバイク世界選手権のベースマシンでありながら、公道走行可能な量産車として市場に投入される本モデルは、まさに「レーシング・テクノロジーの結晶」。ドゥカティが誇る、伝統と革新が融合したこの一台は、スーパースポーツ市場の新たな指標となるだろう。

ドゥカティ「パニガーレV4 R」の主なスペック

ホイールベース1477mm
シート高855mm
車両重量186.5kg(燃料除く)
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒
総排気量998cc
ボア×ストローク81×48.4mm
圧縮比14.0
最高出力160.3kW(218PS)/15750rpm
最大トルク114.5Nm(11.7kgf・m)/12000rpm
変速機形式6速リターン
燃料タンク容量17L
キャスター角24°
トレール量98mm
ブレーキ形式(前・後)Φ330mmダブルディスク・Φ245mmディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・200/60ZR17

ドゥカティ「パニガーレV4 R」の写真

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