まとめ:斎藤ハルコ/写真:柴田直行
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2025年9月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
今回のゲストはモデル、タレント、女優として活躍中の伊藤愛真さん
神社ソムリエ
佐々木優太
愛車:Harley-Davidson XL1200NS。
参拝した神社は1万5000社以上、受けた御朱印は4400を超える。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。月に1回ペースで「佐々木優太の開運!ほぼトーク&ライブ」開催中。

伊藤愛真さんの目標:
その1.女優としてお芝居の仕事を増やしたい!
その2.バイク好きとしてアクションなどもチャレンジしたい
伊藤愛真さんのお悩み:
頭をリセットさせることがずっとなくパンクするのでリセットさせたい!
いつもはお父さんとばかり一緒にツーリングしてます
僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした“神社ソムリエ”として、ゲストの人柄や願い、目標にあわせた神社へとご案内するこの連載。今回のゲストはタレント・女優として活躍中の伊藤愛真さんです!
“かわいすぎるビールの売り子”としてブレイクした伊藤さんは昨年、大型二輪免許を取得。MT-07を購入してライダーデビューを果たしました。免許取得のきっかけは「バイク好きの父と一緒にツーリングしたかったから」というのが、僕も娘がいる父親としてちょっと嬉しくなってしまいますね(笑)。
バイクの購入を公表してからは二輪関係のお仕事も増えているそうで、今年3月の東京モーターサイクルショーではキズキグループの「レンタル819」ブースでトークショーに出演。また、全国のYSP店舗などでも流れているヤマハのweb CM“このめんどくさいがたまんない”にも出演しています。
現在もバイクを楽しむ時はもっぱらお父さんと一緒で、月に1~2回は親子ツーリングに出かけるとか。お父さん以外と走ることはめったにないそうで、じつは今回、集合場所までの道のりがプライベートでは初のソロ走行だったといいます。ですが、撮影中はばっちり安定感のある走りを披露。バイク乗りとしてのポテンシャルの高さを見せてくれました。
\伊藤愛真さん/
Fashion Chech !

普段から古着が好きで、メンズライクなカジュアルスタイルが多いという伊藤さん。
本日は古着のTシャツ&X-girlのパンツ、バイクに乗る時定番の厚底コンバースという組み合わせ。安全面を考えてインナープロテクターは必須アイテムとか。

しっかり愛用中です!
ツーリングの目的地は埼玉県の仙波東照宮

仙波東照宮
せんばとうしょうぐう
埼玉県川越市小仙波町1-21-1

仙波東照宮
せんばとうしょうぐう
埼玉県川越市小仙波町1-21-1

仙波東照宮
せんばとうしょうぐう
埼玉県川越市小仙波町1-21-1
徳川家康公をお祀りする三大東照宮のひとつ
元和2年(1616年)に駿府で没した徳川家康公の遺骸は、一旦久能山に葬られましたが、遺言に従い、1年後の元和3年に日光山へ移葬されました。
久能山から日光への道中、天海僧正によって仙波喜多院で四日間の法要が営まれたことから、寛永10年(1633年)に建立されたのが仙波東照宮です。その5年後、「寛永の大火」によって一度は焼け落ちてしまいましたが再建。本殿・唐門・瑞垣・拝殿・幣殿・随身門・石鳥居のすべてが国の重要文化財に指定されている由緒ある神社です。

\ 伊藤愛真さんだから /
おすすめの3つの理由
1.家康公を移葬する途中で法要が営まれた場所
→心や身体をリセットする神社としてピッタリ
2.御祭神は文武両道の天下人・徳川家康公
→仕事や勉強の新たな挑戦への御神徳を期待!
3.伊藤さんが生まれ育った埼玉の由緒ある神社
→なじみある川越(仙波)のパワーにあやかる
文武両道でも知られる天下人の御祭神にあやかる
今回、伊藤さんをご案内したのは埼玉県川越市に鎮座する仙波東照宮です。徳川家康公をお祀りする神社で、仙波はこの地域の古い名称のこと。寛永10年の創建から、江戸時代を通じて幕府によって営まれてきた神社ですが、住宅街の中にある小高い丘にひっそりと佇む場所柄や、以前は拝殿へと向かう正門が開放されるのが日曜・祝日のみだったこともあり、知る人ぞ知る神社でもありました。
実際、川越の高校に通っていたという伊藤さんも、このツーリングで初めて仙波東照宮を知ったそうです。ですが、近年は境内におしゃれなカフェがオープン。香り高いコーヒーと川越産の食材を積極的に取り入れたメニューが楽しめるほか、店内では個性豊かな作家さんの器やアクセサリーが展示販売されており、音楽ライブや陶芸体験など多彩なイベントも開催するなど、参拝される皆さんや地域住民の方々に人気となっています。

普段から常にあれこれ考えてしまい、頭をリセットさせるのが苦手という伊藤さん。「ゆかりのある埼玉のパワースポットに行きたい!」というリクエストもいただいたので、今回は天下を統一した家康公という最強の御祭神にあやかることに。
そして久能山から日光へと改葬される途中で法要が営まれた、ある意味、家康公がリセットした場所と言える仙波東照宮にご案内させていただきました。
★参拝ではココに注目!
1.歴史の重みを感じる、二十六基の石燈篭

境内には、歴代の川越城主の銘がきざまれた二十六基の石燈籠が建ち並びます。拝殿と幣殿・本殿の間には柵が設けられていて中には入れませんが(上写真の奥に見えるのが本殿)、柵越しに社殿の細やかな彫刻を観ることができます。
ちなみに下の写真で伊藤さんがちょっと首をかしげているのは、僕の怒涛の神社解説の情報量が多過ぎて、「歴史は好きだけど覚えきれない…」となっている姿です(笑)。

2.徳川家の家紋“三つ葉葵”

家康公をお祀りする東照宮だけに、正門には大きな「三つ葉葵」が。伊藤さんは偶然にも最近、日光東照宮に参拝にあがったそうで、「見ざる言わざる聞かざる」のキーホルダーをお持ちでした。

3.境内で見つけた宝物

ゆたかな緑の中に佇む仙波東照宮はこじんまりした神社ですが、境内にはさりげなく貴重な宝物が。
石造りの手水鉢は江戸城にあった東照宮から狛犬と一緒に運ばれてきたもので、「御本城御社前御宝前」の文字が刻まれています。

神社建物の飾りにあしらわれたハートの文様は「猪目(いのめ)」。火除けや魔除けの意味があることを説明すると「ちゃんと意味があるんですね!」と感心しきりの伊藤さん。
仙波東照宮の御朱印

日曜・祝日は拝殿に上がる石階段の手前にある社務所にて、境内の「CAFE ANDON」がオープン中は店舗にて頒布しています。また、仙波東照宮は川越八幡宮の境外末社なので、川越八幡宮でも御朱印を頒布しています。バイクで数分の距離なので、参拝の際はぜひどちらの神社にも足を運んでみてください。
4.境内の素敵カフェ「CAFE ANDON」

CAFE ANDON
営業時間:11時〜17時 (L.O 16時30分)
定休日:火曜日

CAFE ANDON
営業時間:11時〜17時 (L.O 16時30分)
定休日:火曜日

CAFE ANDON
営業時間:11時〜17時 (L.O 16時30分)
定休日:火曜日
地域住民に愛される仙波東照宮の憩いの場
2023年末にオープンしたスペシャリティコーヒーや焼き菓子、食事が楽しめるカフェ。全面ガラス張りの店舗は、日が暮れるとまさに「行燈」のように境内を照らします。
僕達がいただいたアンドンチキンカレー(1100円)やホットサンド(900円)も絶品! 専属パティシエさんが手がけるケーキは数に限りがあり売り切れることも多いそうで、お早めのオーダーがおすすめです。

