これまで巡った神社の数は1万5000社を超える神社ソムリエの佐々木優太が、バイク好きのゲストにぴったりの神社へご案内するこの連載。今回はモデル、タレント、女優として幅広く活躍中の伊藤愛真さんが愛車のMT-07と一緒にご登場くださいました!
まとめ:斎藤ハルコ/写真:柴田直行
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2025年9月号に掲載したものを一部編集して公開しています。

伊藤愛真×佐々木優太 開運ツーリングトーク

画像: 「今日がやっと、“父親ばなれ”のデビューになりました!(笑)」(伊藤愛真) 「伊藤さんのバイクアクション姿、ぜひ見てみたいです!」(佐々木優太)

「今日がやっと、“父親ばなれ”のデビューになりました!(笑)」(伊藤愛真)
「伊藤さんのバイクアクション姿、ぜひ見てみたいです!」(佐々木優太)

人生は一度きりなので、やりたいことをやりたい!

佐々木優太(以下、佐々木) 今日は仙波東照宮にご案内させていただいたわけですけど、伊藤さんてリアクションがめちゃくちゃおもしろいですよね(笑)。

伊藤愛真(以下、伊藤) えっ、ホントですか? そもそも私、漢字が苦手なんですよ。だから説明書きとか読むの苦手なんですけど、佐々木さんはたとえば鳥居の漢字の成り立ちを神話のエピソードから教えてくれるから、めちゃくちゃ納得できました。ありがとうございます。

佐々木 いえいえ、皆さん神社のご説明をすると「へ~!」って納得してくださるんですけど、伊藤さんはそれプラス、おもしろい感想を明るく返してくださるので、僕も楽しかったです。今日は女優としてのお仕事を広げたい、現在は英語の勉強にも奮闘中という伊藤さんの目標に合わせて、天下を統一し、文武両道でも知られた徳川家康公をお祀りする仙波東照宮にご案内させていただきました。

伊藤 私、歴史が好きなので、まず自分も知ってる徳川家の名前が聞けたことで一気に「おもしろい!」ってモードに入りました。教えてもらったイノシシの目の文様とかも、全部に意味があったし。

佐々木 神社やお寺の建物でよく見かける「猪目(いのめ)」ですね。イノシシは人間よりはるかに火の気配に敏感なんですよ。昔は神社はもとより、すべてにおいて火事がもっとも怖いものだったんです。なので、火を避けるまじないの意味で、ありとあらゆる所にイノシシの目の文様があしらわれていて。その他にも「懸魚(げぎょ)」という屋根の破風板部分にある飾りがあるんですが、名前の通り魚の意味なんですね。魚のモチーフを屋根にぶら下げることで、建物全体が水中にあることになっているという、火除けの術をかけているんです。

伊藤 すごい! 本当に建物のすべてにちゃんと意味が込められてるんですね。テキトーに作ってるわけじゃないんだ。

佐々木 そう、テキトーじゃないんですよ。おもしろいなぁ(笑)。それにしても伊藤さんは、モデルもされてますが、実際にお会いした印象と、写真から受ける印象が全然ちがいますよね。

画像1: 伊藤愛真×佐々木優太 開運ツーリングトーク

伊藤 そうですね。お仕事だとドレスみたいな衣裳を着ることも多いので、普段は本当にゆるっとした服が多いんです。こうして話してるときの口調とかも、やっぱりテレビやライブ配信のときは考えながらしゃべるのでゆっくりした口調だし、また印象が違うと思うんですよ。自分でも結構いろんな顔を持ってる気はしますね。

佐々木 そして最近はバイク乗りの顔も持つようになったと。「お父さんとツーリングに行きたくて免許を取った」と聞きましたが、小さい頃からお父さんはバイクに乗っていたんですか?

伊藤 そうです。お父さんは今カワサキのZ900RSに乗ってるんですけど、私が生まれる前からバイクに乗ってたので、小さい頃からバイクに対してはずっといいなと憧れてました。でもいざ免許を取りたいって言ったら、お父さんは最初めっちゃ反対してて。「一緒に乗りたいけど、危ないからやめとけ」みたいな感じだったんですよ。でも私、芸能の仕事を始めたときもそうだったんですが、人生は一度きりだし、やってみたいことはとりあえずやってみようと思うんですね。なので中免を取ったら、父も「意外と乗れるじゃないか」となって、大型も取っちゃえ!ってなりました。

佐々木 お父さん、心配して教習所まで見に来たりはしなかったですか。

伊藤 さすがに直接は来なかったけど、いつも教習所の時間に連絡が来てましたね。「大丈夫か?」って。今朝も「行きは雨が降るらしいから、本当に気をつけて行きなよ」って連絡がありました。

佐々木 めっちゃ仲いいですねぇ。初めてのバイクにMT-07を選んだ理由は?

伊藤 最初、お父さんのZ900RSにまたがらせてもらったら足が届かなかったんですよ。MTは見た目も好きだけど、たぶんMTより大きいとちょっと乗れないかもと思って。軽いし、小回り効くし、すごく乗りやすいので気に入ってます。

画像2: 伊藤愛真×佐々木優太 開運ツーリングトーク

佐々木 バイク仲間はいるんですか。

伊藤 乗り始めてから、仕事先でも走りに行こうよって誘ってくれるバイク好きの人が増えたんですけど、いつも本当に父としか走ってないんですよ。バイクのお仕事のときは周りにスタッフさんがいるし。だから今日、待ち合わせ場所まで自分だけで走ったのが、本当に初めてのひとり走行だったんです。今日やっと、“父ばなれ”デビューができました。でも今日も、佐々木さんがお父さんみたいに見守ってくれてたので…。

佐々木 お父さんではないです(笑)。まあ確かに、20代の女性は娘のように見えるのは否定しませんが…。でも、走りを見てても全然不安な感じはしなかったですよ。きっと運転のコツのつかみ方も上手なんでしょうね。なんというか、生きる力が強そうな気がします(笑)。キャラクター的にもみんなに愛されるタイプだろうし、困ってたら誰かが必ず助けてくれそうですもん。勝手な印象ですが。

伊藤 あ、でも私は本当に運がいいなって思います。バイクも今まで一度も転ばずに無事に乗れてますし。もちろん「絶対転ばしたくない」って思ってるのもあるんですけど、この前もすごく細い駐輪場にMTを押して入れようとしてたら、ちょっとフラついて危なかったんです。そしたら通りすがりのお兄さんが「危ない!」って支えてくれて、「僕やりますよ」って駐輪場にも停めてくれたので、めっちゃありがとう!ってなりました。

佐々木 そんなことが! やっぱり、自然と人を惹きつける力があるんでしょうね。今後は演技のお仕事を増やしていきたいとおっしゃってましたが、アクションにも挑戦したいとか。出たい作品シリーズや、やりたい役などはありますか?

画像3: 伊藤愛真×佐々木優太 開運ツーリングトーク

伊藤 昔から憧れていて大好きな女優さんは吉岡里帆さんなんですけど、アクションだと清野菜名さんがすごく上手なんですね。バク転をやってる姿がめちゃくちゃ格好良くて、私もやってみたくなってバク転教室に通い始めたんです。

佐々木 やると決めたら動く!

伊藤 はい(笑)。キッズと一緒に習ってました。キッズ達には「大っきいのにできないの~?」とかめっちゃ馬鹿にされるので「うるせえ~!」とか言いながら。

佐々木 それでも全然へこまない?

伊藤 へこまないですね。いまはマットの上だと恐怖心なくできるようになったんですけど、アスファルトの上はちょっと怖くてまだできないので、克服したいですね。通ってるうちに、どんどん「やっぱりアクションやってる女性って、めっちゃ格好いい!」って思うようになって、バイクを絡めたアクションにもいつか挑戦したいと思うようになりました。『あぶない刑事』の舘ひろしさんじゃないですけど、ハンドルから手を離しながら銃を撃つ、とかやってみたいですね。

佐々木 バイクでガンアクションて『西部警察』っぽさもありますね。でも浅野温子さんじゃなくて、舘ひろしさんをめざすってすごいな~。でもぜひバイクアクション、実現させてください! 今後のご活躍に注目してますので。

伊藤 わ~! うれしいです! またぜひ神社のことも教えてください。

まとめ:斎藤ハルコ/写真:柴田直行
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2025年9月号に掲載したものを一部編集して公開しています。

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