EVスクーターって実際どうなの? そうは言ってもまだまだ『ガソリン車のスクーター』のほうが安くて便利で使い勝手もいいんじゃない? その考え方は今回の新型『CUV e: 』の登場によって考え方が更新されるかもしれません……
文:北岡博樹
文:北岡博樹
コスパも高い! 新型『CUV e: 』が“シティコミューターの新常識”になる可能性
最初にぶっちゃけて言わせてもらうと、筆者の私(北岡)は『EV』全般に対して懐疑的なところがある人です。カーボンニュートラルかつサステナブルな社会の実現は極めて重要なことだと理解しているけれど、そうは言っても『今日を生きていく』ことだって大事。シティコミューターというジャンルに限って言えば「電動化」もけっこう現実的かな? とは感じてはいますが、それでもガソリンエンジン車のほうが便利で使い勝手も良く、コスパ面でも優れているように思えていました。
だってさ、EVが環境に配慮できるのは素晴らしいことだけど、それによって「不便でお金が余計にかかる」ことを強いられるのはちょっと……ねえ?

CUV e:(2025モデル)
ところが……先日開催された試乗会ではじめて『CUV e: 』に乗って、人生ではじめて『これならガソリン車のスクーターじゃなくていいかも』と思いました。
これはお世辞じゃありません。シティコミューターとして重要なコスパ面、日常の足としての利便性、純粋なバイクとしての性能。それらすべてがガソリン車のスクーターに負けていないどころかガソリン車以上に優れている部分まで出てきた。その時に私が感じたのは『HondaがEVスクーターの普及に本気になった』という直感でした。