バイクの美しさを保ち、紫外線や風雨から守ってくれるアイテムのひとつが「バイク用ワックス」です。バイク用ワックスを塗布すれば塗装に光沢を与えられるだけでなく、撥水性や防汚など多くの機能が得られますが、固形ワックスや液体ワックス、スプレーワックスやクリームワックスなど多くの種類があって、選ぶのが難しいですよね。そこで、今回はその選び方のポイントを解説しつつ、おすすめのバイク用ワックスをご紹介します!

執筆者:海波爽(ライター)
17歳頃に原動機付自転車の免許を取得し、18~19歳頃に普通自動二輪車の免許を取得。以降バイクの楽しさに目覚め、気の向くままにゆったりと流すように出かけています。チェーンの掃除やプラグ交換など、簡単なメンテナンスは自分でしますが、オイル交換のような後始末に手が掛かるものは少し苦手です。最近は車にも興味を持ち、スポーツカーの情報を追う日々です。

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バイク用ワックスとは? 必要性について

バイク用ワックスとは、タンクやカウルの艶(つや)のある美しい外観を維持するだけでなく、塗装面や各パーツを保護するためにも重要な用品です。

バイク用ワックスを使用することで、表面に薄い被膜が形成されますが、この被膜によって、深みのある光沢や撥水効果を得られ、走行中にぶつかってくる虫や泥はね、鳥の糞などの汚れが塗装面に固着しにくくなり、日々の簡単な掃除や洗車が非常に楽になります。

画像: ワックスの役割は、見た目を綺麗にするだけじゃない!

ワックスの役割は、見た目を綺麗にするだけじゃない!

屋外でバイクを保管している方は、バイク用ワックスの重要性がさらに高くなります。屋外保管している場合、バイクカバーをかけていてもなお、多少なりとも風雨にさらされますし、バイクカバーがない場合は、紫外線にもさらされ続けます。紫外線や風雨などは、塗装の劣化を招く大きな要因。バイク用ワックスを使用することで、手入れが楽になるだけでなく、こうした紫外線などからも塗装を保護してくれるのです。

さらに、色あせやひび割れといった経年劣化も抑えてくれます。愛車を売却するような際にも、バイク用ワックスで日々手入れをしている車両は、査定金額が高くなる可能性もありますよ。

バイク用ワックスの選び方1:バイク用ワックスの形状

バイク用ワックスの選び方は多岐に渡りますが、まずは形状で大まかに分類できます。具体的には以下の4つです。

画像: ワックスのタイプは主に4タイプ

ワックスのタイプは主に4タイプ

  • 固形ワックス
  • 液体ワックス
  • スプレーワックス
  • クリームワックス(半練り)
画像: ワックスのタイプ。それぞれにメリット・デメリットがある

ワックスのタイプ。それぞれにメリット・デメリットがある

固形ワックスは、昔から使われているペースト状のタイプになります。カルナバ蝋(ロウ)などの天然素材を主成分としている商品が多く、深い光沢と艷やかさが特徴です。さらに、ワックスのなかでは比較的長く効果が持続します。一方、塗布してから拭き取りまで多少の時間と労力がかかるほか、シート部分へ付着してしまった場合のシミや、細かい部分への塗布がしづらいのが難点です。

液体ワックスは、文字通り液状のタイプです。なかには洗浄成分や研磨剤が配合されている商品もあり、洗車とワックスがけを同時におこなえるので非常に便利です。液体ワックスは塗布がしやすく作業性が良いですが、固形ワックスに比べてると光沢の程度が少し劣る場合も。また研磨剤が含まれている場合、強くかけすぎると逆に塗装を傷つけてしまうリスクがあります。

スプレーワックスは、スプレー缶に入っているタイプです。非常に手軽で短時間の作業が済むため、日常的に手入れをしたい方、メンテナンスを手軽に済ませたい方に最適です。また、手が届きにくい部分にも容易に塗布できます。ただし上記2つのタイプに比べるとワックスの効果が短く、光沢も控えめな傾向にあります。

最後にクリームワックスです。あるいは、半練りワックスともいわれているクリーム状のタイプになります。固形ワックスと液体ワックスの中間のような特徴を持ち、伸びが良く使いやすく、光沢も良好です。汚れを落とす成分や、研磨剤が含まれている商品もあります。

バイク用ワックスの選び方:金額

バイク用ワックスの金額は形状やメーカー、成分などによっても異なります。そのため、あくまでも目安になりますが以下のとおりです。

固形ワックス800円~2,000円
液体ワックス1,000円~4,000円
スプレーワックス1,000円~3,000円
クリームワックス500円~1,500円

筆者が調べた限り極端に高いのは極一部で、どの形状のバイク用ワックスであっても1,000円〜2,500円が多いようです。

バイク用ワックスの選び方3 :成分や機能性

おもにバイク用ワックスに使われる成分は、油と蝋です。ほかの成分については、以下のようなものがあります。

  • カルナバ蝋
  • 石油系溶剤
  • シリコーンオイル
  • 研磨剤
画像: ワックスの成分ごとの役割。これを知っておくと選びやすい

ワックスの成分ごとの役割。これを知っておくと選びやすい

カルナバ蝋とは、ブラジル蝋ヤシの樹の葉から採取される天然のワックスです。美しい光沢と保護効果を与えてくれます。

石油系溶剤は、蝋を溶かしたりワックスの伸びを良くしたりするために配合されます。主成分が石油系溶剤のものは、石油系ワックスともいわれ安価です。しかし、天然のワックスに比べると耐久性は落ちます。

シリコーンオイルは、スプレーワックスや一部の液体ワックスに多く含まれており、撥水性や光沢が向上します。

研磨剤は、塗装面の軽い汚れや微細な傷を削って平滑にすることで光沢を出しますが、傷がついてしまうこともあるので、注意が必要です。

ほかにも合成ポリマーや界面活性剤、UVカット成分が含まれている商品もあります。バイク用ワックスを選ぶときは記載されている成分や説明を確認して、どのような効果が期待できるかを判断しましょう。

【固形ワックス】おすすめのバイク用ワックス2選

固形のおすすめバイク用ワックスは以下の2つです。塗布に手間がかかっても美しい艶出しを優先したい、というこだわり派の方におすすめですよ!

ウィルソン プロックス・ファイナル

ウィルソンから販売されている固形のワックスです。最上質のカルナバ蝋だけでなく、MPSポリマーを配合していることで、バイク塗装面を保護して艶と光沢を与えてくれます。また、雨水に対しての撥水効果や汚れの付着を防ぐ効果も期待できるので、美しさと耐久性の両立が可能です。

さらに、塗装を傷つけないパフスポンジと仕上げ用のマイクロファイバークロスが付属しています。加えて、全塗装色に対応しています。

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ピカール ブライターワックス 赤缶

ピカールから販売されている固形のワックスで、自動車にもバイクにも使えます。カルナバ蝋を含んでおり、伸びがよく拭き取りやすいワックスです。またシリコーンオイルの含有量が多く、艶出しに向いており、バイクに深い光沢を与えてくれます。

加えてノーコンパウンド(研磨剤なし)なので、塗装面を傷付ける心配がありません。さらに全塗装種類に対応しているので、バイクのボディーカラーを気にしないで済みます。スポンジも付属しています。

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【液体ワックス】おすすめのバイク用ワックス3選

液体のおすすめバイク用ワックスは以下の3つです。固形ワックスほど手間はかけたくないけどしっかりと艶は欲しい、という方におすすめになります。

オートグリム ラピッド・アクア・ワックス

オートグリムから販売されている液体のワックスです。濡れたままの車体にも使えるので、短時間で効率的にワックスがけができます。高い撥水性と艶出しが可能で、カルナバ蝋配合のため、見惚れるような美しい光沢と艶のある輝きを与えてくれます。

また研磨剤を含んでいないので塗装面だけでなく、プラスチックやゴム、ガラスなど幅広い範囲で使用可能です。全塗装色対応に加えて、コーティング済みの車両の仕上げにも使えます。

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カーオール 車まるごとワックススプレー プレミアム

カーオールから販売されている液体のワックス。濡れたままの車体にも使えるので、短時間で効率的にワックスがけができます。成分はガラス系ポリマーや特殊シリコン、界面活性剤で、高い撥水性と艶出しが可能です。

あらかじめ傷の原因となる砂や泥を落としておく必要性がありますが、洗車とワックスがけが同時にできるのが便利。ボディの塗装面だけでなく、ガラスやホイール、樹脂パーツやメッキなど幅広い範囲で使用可能です。全塗装色対応に加えて、コーティング済みの車両の仕上げにも使えます。

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リンレイ 液体カーワックス 濡れたままでWAX

リンレイから販売されている液体のワックスです。文字通り濡れたままの車体でも使えるので、洗車後の水拭きと同時にワックスがけができます。成分はシリコーンポリマーです。そのため撥水性や光沢に優れているだけでなく、保護効果や持続性も高くなっています。

また、研磨剤を含んでいないので塗装を傷つけません。防水効果は2か月間持続し、全塗装色に対応しています。

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【スプレーワックス】おすすめのバイク用ワックス3選

スプレータイプのおすすめバイク用ワックスは以下の3つです。とにかく手軽なのが良い、という方におすすめ。

ラベン スプレーワックス

ラベンから販売されているスプレーワックスです。高純度の天然カルナバ蝋を配合しているので、しっかりとした皮膜が形成され、耐候性や耐水性に優れています。ノーコンパウンドなので塗装を傷つけることなく使用可能。それでいて水洗いなしでも簡単に汚れを落としてくれます。さらに、タンクやカウルだけでなく樹脂パーツにも使えます。

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タナックス バイク用 メンテナンス PITGEAR 耐熱ワックス プロ艶

タナックスから販売されているスプレータイプのワックスです。エンジンやマフラーなどにも使えるバイク用専用ワックスです。とくにチタンのような色鮮やかなマフラーをつけているかたにおすすめで、艶が長持ちする優れた高分子皮膜を形成します。-30℃〜最大300℃まで艶が維持されるのが最大のウリで、塗布した場所に泥汚れなどが付着しても簡単に水洗いだけで流すことが可能です。

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ワコーズ シェイクワックス 二相式リキッドワックス

ワコーズから販売されているスプレーのワックスです。二相式(※注 容器内で分離しているもの)となっているため、使用前によく振ってください。最高級天然カルナバ蝋とフッ素特殊界面活性剤が配合されているため、美しい艶はもちろん高い洗浄効果を持ち、汚れを除去しやすいです。塗りやすく拭き取りやすいので、短時間で作業が済みます。全塗装色対応です。

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【クリームワックス】おすすめのバイク用ワックス2選

クリームタイプのおすすめバイク用ワックスは以下の2つです。上記したとおり、固形ワックスと液体ワックスの間のような商品になります。

ユニコン ワックス ユニコンカークリーム

ユニコンから販売されているクリームのワックスです。容量はほかにも175mlがあります。バイクに限らず、自動車や自転車にも使用可能です。塗装面の汚れを簡単に落とせるだけでなくよく伸びるので、手軽に美しい光沢が得られます。また全塗装色対応に加えて、ノーコンパウンドなのでどんな塗装にも使えます。

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シュアラスター ゼロクリーム

シュアラスターから販売されているクリームのワックスです。成分は、天然カルナバ蝋と超微細マイクロパウダーを配合しています。そのため、塗り込むだけで深みのある美しい艶が得られます。

また、超微細マイクロパウダーの効果で水垢汚れや小さなキズもしっかり落とすことが可能です。全塗装色対応に加えて、自転車にも塗布できます(艶消し塗装やマット塗装には使用できません)。マイクロファイバークロスが付属しているのも嬉しい点です。

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バイク用ワックスの使い方

ワックスの効果を最大限に引き出すためには、しっかりと下地処理することがおすすめです。汚れや古いワックス、鉄粉などが残っていると新しいワックスが均一に定着しないだけでなく、傷の原因になることがあるからです。

画像: バイク用ワックスの使い方。まずはしっかり洗車しよう!

バイク用ワックスの使い方。まずはしっかり洗車しよう!

具体的には、ワックスの前にまずは洗車から。水洗いだけでも大きな砂埃などは流せますが、水垢などは落とせないことが多いため、バイク用シャンプーを使用するのがおすすめです。塗装に優しい中性タイプを選ぶと良いでしょう。鉄粉がついている場合、鉄粉除去剤などを使用します。またシリコンオフなどで、塗装面の油分をしっかりと除去すると新しいワックスの定着がより良くなります。

汚れが落とせたら、バイク用ワックスを薄く均一に塗り拡げてください。多めに塗りすぎると、ムラの原因になります。その後、固形ワックスの場合は乾燥するまでしばし待ちます。液体ワックスやスプレーワックスはすぐに拭き取る物が多いですが、念のため、事前に説明書を確認しましょう。

仕上げに清潔なマイクロファイバークロスなどで、優しく拭き取りましょう。強くこするとワックスの被膜に傷がついてしまいます。また、マフラーなどの高温になる部分には、通常のバイク用ワックスは使えません。そのためエンジンやマフラーなどには、専用の耐熱ワックスを使用してください。

バイクシャンプーの選び方や、おすすめ商品はこの記事をご参照ください↓

バイク用ワックスの選び方まとめ

バイク用ワックスは外観を美しくするだけに留まらず、愛車の塗装面を保護して寿命を伸ばしてくれる重要な用品です。ほかにも、優れた撥水性や水垢汚れの防止などがあります。種類もさまざまで、固形ワックスや液体ワックス、スプレーワックスやクリームワックスなど複数のタイプがあり、それぞれ艶の出方や作業性などが異なります。また効果的なワックスがけのためには、下地処理が重要です。多少の手間はかかりますが、丁寧に仕上げて、大事な愛車の美しさを長く保ってください。

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