2017年に登場したホンダの250ccクルーザーモデル『レブル250』は2020年にマイナーチェンジを施されスタイリング&装備が充実! 中古相場も気になる2020年モデルの過去インプレを再チェック!
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ホンダ「レブル0250」(2020年)解説&インプレッション|新型となった250ccクルーザーは、扱いやすさに更なる磨きをかけた!
HONDA Rebel250(2020)

大人気モデル「レブル250」がモデルチェンジを果たした。灯火類はLEDに変更、アシストスリッパークラッチの装備など、各所をブラッシュアップさせている。その特徴を詳しく解説しよう。
文:太田安治/写真:南 孝幸
この記事は2020年5月3日にwebオートバイで公開されたものを再構成した記事です。
乗るたびに発見のある走りの楽しいモデル
失礼(?)ながら、レブル250がこれほど大ヒットするとは想像していなかった。確かにお手軽で市街地での乗りやすさも抜群。しかし「低くて長い」伝統的なアメリカンスタイルとは異なるし、クラシック感やスポーティさを強調しているわけでもないから、ユーザー層は限定されると思っていた。

エンジンは、水冷4ストDOHC4バルブ単気筒。このエンジンはCBR250R用をベースとし、キャラクターに合わせて常用回転域トルク重視にチューニング。力強く発進し、タタタッ! と軽く回って速度が乗り、単気筒エンジンに多い高回転での重ったるさもない。
高速道路クルージングは難なくこなせ、120km/h巡航も可能。どの回転域でも振動に雑味がなく、歯切れのいい排気音と共に適度なパルスを感じさせるので、オートバイを駆っている満足度は高い。ただ、走行風はダイレクトに受けるから、最も快適な速度域は50〜80km/hあたりになる。

新採用の「アシストスリッパークラッチ」で、クラッチレバー操作は拍子抜けするほど軽い。レバーを握ったままの信号待ちが苦にならないし、頻繁なシフト操作で手が疲れることもない。普通に乗っていればスリッパークラッチが作動することはまれだが、シフトダウン操作に不慣れなビギナーや、滑りやすい路面では間違いなく恩恵をもたらす。
前後タイヤは太めだが、身のこなしは驚くほど素直。シャープさこそないが、接地感がしっかり伝わってくる。低速ターンでフロントタイヤが内側に切れ込んだり、高速コーナーで接地感が薄れることもなく、ストレスを感じないハンドリングに仕上がっている。

引き換えにサスペンションのスプリング設定はやや硬く感じた。上体が直立するポジションなので、ギャップ通過時に腰から頭までが突き上げられる。ソロライドでの快適さを求めるなら、リアサスのプリロードを弱めにセッティングするといいだろう。
抜群の足着き性、燃費の良さ、手頃な価格などもエントリーユーザーや小柄なライダーには大きな魅力。エンジンから装備類まで各部をきめ細かく改良した新型の登場で、レブルファンはさらに増えそうだ。
文:太田安治/写真:南 孝幸
webオートバイ公開日:2020年5月3日
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