バイク用ライディングシューズ10選！ 足を守って操作もしやすいのはどれ？

執筆者：海波爽（ライター）
17歳頃に原動機付自転車の免許を取得し、18～19歳頃に普通自動二輪車の免許を取得。以降バイクの楽しさに目覚め、気の向くままにゆったりと流すように出かけています。チェーンの掃除やプラグ交換など、簡単なメンテナンスは自分でしますが、オイル交換のような後始末に手が掛かるものは少し苦手です。最近は車にも興味を持ち、スポーツカーの情報を追う日々です。

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ライディングシューズは、バイクを安全かつ快適に乗るための専用フットウェアです。街乗りから長距離ツーリング、サーキット走行といった色々な状況に合わせて、カジュアルスニーカーやレザーブーツ、レーシングブーツまで様々なタイプがあります。

また、プロテクターが装着されていたり、BOAフィットシステムといったクロージャー（靴ひもに替わるもの）機能があるものも。とくにプロテクターは、転倒時の怪我の程度に関わるので非常に重要です。

本記事ではライディングシューズ、おもにカジュアルスニーカーやレザーブーツのタイプについて解説しています。ほかにも、MT車乗りには必須といってもいいシフトガードや快適性に関わるベンチレーションについても同様に解説。最後にはライディングシューズを選ぶときのコツにも触れているので、最後までお付き合いくださいね。

ライディングシューズとは？ その必要性について

ライディングシューズとは、安全性や操作性などを向上させてくれるバイク用シューズです。一般的なスニーカーやブーツとは異なり、バイク用に様々な機能が備わっています。具体的には以下の4つです。

バイクに乗る以上、転倒は避けられません。実際、筆者自身乗り始めの頃は何度も転倒を経験しています。幸い大怪我にはつながっていませんが、当時は普通のスニーカーを履いて運転していたので、足をバイクの間に挟みくるぶしを怪我してしまったこともありました。

ライディングシューズは、絶対必要な用品ではありません。しかし、万が一の大怪我を避けるためにも着用を強くおすすめしたいもの。とくにMT車の場合、シフトガードによる操作性向上の恩恵は非常に大きいです。普通のスニーカーより格段にシフトアップがしやすくなりますよ。

ライディングシューズの選び方1：ライディングシューズのタイプ

ライディングシューズは、カジュアルスニーカーやレーシングブーツなど用途に応じて様々なタイプがあります。具体的には以下の5つです。

ライディングシューズ（カジュアルスニーカー）は、普段履き慣れたスニーカーに近いタイプです。デザインの種類も豊富で、シンプルで街を歩いても違和感のない物から、オシャレな物まで幅広くあります。

それでいて、プロテクターが付いていたり、シフトパッド（シフトガード）が付いていたりして、普段履きのスニーカーよりバイクに乗る上での安全性や機能性が高いです。加えて、値段も比較的手頃な商品が多く、着脱しやすい商品が多いのも特徴です。そのため、毎日の通勤・通学からツーリングまで幅広く使えます。

レザーブーツはその名の通り革製品です。ネイキッドやスーパースポーツにも合わせられますが、なかでもアメリカンに似合います。とくに革製のジャケットと合わせればコーディネートに一体感が出てきます。

カジュアルスニーカータイプのライディングシューズと比べると多少重く、初めのうちは硬く感じることもありますが、履き込むほどに足に馴染み、独特の風合いがでてくるのが魅力です。

ほかにも安全性に優れたレーシングブーツや、未舗装の山道や山林に向いているオフロードブーツなどがあります。自身のバイクや用途に合ったライディングシューズを選ぶと良いでしょう。

ライディングシューズの選び方2：金額

ライディングシューズの金額は、上記したタイプやブランド、機能性によっても違います。一例にはなりますが以下がその目安となります。

基本的には、高額なものほど機能性が高まりますので、求める機能に合わせて選ぶのが良いでしょう。

また、レーシングブーツの場合は3万円以上が相場。オフロードブーツの場合は2万円以上が目安です。これらはカジュアルスニーカーやレザーブーツよりも専用性が高いです。そのため、金額も高くなる傾向にあります。

ライディングシューズの選び方3：プロテクターや操作性など

続いては、プロテクターやシフトガードの有無など、機能面についてみていきましょう。チェックすべきは以下のような項目です。

プロテクターやリフレクターは、安全性に関わるので非常に重要です。プロテクターの装着箇所や数は商品によっても違うので、確認するようにしてください。可能であれば、くるぶしと踵の両方にプロテクターがついているライディングシューズがおすすめです。

シフトガードの有無は、MT車に乗っている場合は確認したほうがいいでしょう。MT車のシフトペダルは左足の親指で操作するため部分的に摩耗しやすいものですが、シフトガードがついていれば摩耗が抑えられます。またライディングシューズによっては、シフトアップしやすいように小さな段差を設けている商品もあります。

ベンチレーションは、夏のツーリング時にはありがたい機能。メッシュ素材を使用したり、通気口を設けることで、シューズ内の湿気を排出してくれ、不快な蒸れを軽減できます。

着脱のしやすさも考慮に入れると良いでしょう。筆者としては、BOAフィットシステムかバックルを採用している商品がおすすめです。BOAフィットシステムとは、ダイヤルを回すことでライディングシューズ全体を均一に締め付けるシステム。靴紐がないため、紐を縛る一手間がかからず、シフトペダルやブレーキペダルに引っかかるリスクが低いというメリットもあります。

防水性もシューズによって異なります。急な悪天候になることを考えれば、防水性も重要です。一方、防水性が高いライディングシューズは通気性が低く蒸れやすいことが多いので、自身の使用環境をしっかりと考えて選ぶと良いでしょう。

おすすめのライディングシューズ：カジュアルスニーカー 7選

おすすめのカジュアルスニーカータイプのライディングシューズを7つ厳選してご紹介します。カジュアルスニーカータイプのライディングシューズは、どのタイプのバイクにも合わせやすいので、真っ先に選択肢に挙がるのではないでしょうか。

ライディングはもちろん、普段使いのしやすさや、ツーリング先でどのくらい歩くかを基準とすると良いでしょう。

デイトナ DS-501 D-WPライディングシューズ ブラック

デイトナから販売されているカジュアルスニーカータイプのライディングシューズです。約3cmの厚底ソールを使用しているので足つきが良くなります。また2E相当の幅広なので、甲高幅広のかたが多い日本人でも足が痛くなりづらいです。

BOAフィットシステムとよく似たリースシステムとアンクルベルトを採用しており、着脱もしやすくホールド感の調整が容易なのも良い点。

加えて、歩きやすくするためのアンクルカットや安全性のためのプロテクターをくるぶしに装備しているほか、シフトガードもついています。さらに、防水仕様ながらもインソールをパンチングタイプにすることで蒸れにくくする工夫も。ライダーのための工夫が多く盛り込まれていることがわかります。

色はブラック、ブラウン、ホワイトの3種類になります。サイズは23.5cm〜28.0cmです。

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エルフ ライディングシューズ S17

エルフから販売されているカジュアルスニーカータイプのライディングシューズになります。色はコヨーテ、ホワイト、レッド、ブラック、ミリタリー、グリーンの6種類です。サイズは23.0cm〜28.0cmになります。※グリーンは25.0cm〜28.0cmです。

BOAフィットシステムとマジックベルトで簡単に着脱できます。加えて、小さな段差があるシフトガードを採用しています。そのため、シフトアップがしやすいです。さらに、安全対策としてくるぶしにプロテクター、踵とサイド部分にリフレクターを装備しています。また新開発された透湿防水機能により、靴内部の蒸れを逃がしながらも高い防水性を両立しています。

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シエラデザインズ バイカーシューズ SD5009

Sierra Designsから販売されているカジュアルスニーカータイプのライディングシューズです。色はブラック、ネイビー、カーキの3種類になります。サイズは25.0cm〜28.0cmになります。

バイク用のシフトガードを設けていながらもシンプルなデザインで、普段履きにも使いやすいです。また、サイドジッパーつきなので着脱も容易です。加えて、4時間☓4cmのやや強い雨にでも対応できる防水性をもっています。踵部分にはリフレクターがついているので、夜間の運転でも安心です。

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ガエルネ Gローム ゴアテックス

ガエルネから販売されているカジュアルスニーカータイプのライディングシューズです。色はブラックとグレーの2種類になります。サイズは24.0cm〜29.0cmです。

サイドジッパーつきのカジュアルデザインで、どのタイプのバイクとも相性が良いです。それでいて、つま先にはカップ型のガードを内蔵、くるぶし内側と踵にはプロテクターを装備しています。またGORE-TEXを搭載しているので、防水性を確保しながらも内部の湿気を外に逃がしてくれます。

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アルパインスターズ　ファスター3

アルパインスターズから販売されているカジュアルスニーカータイプのライディングシューズです。

軽量性及び耐久性に優れたマイクロファイバー素材を使用することで、26.5cmサイズで約430gの軽量を実現しています。加えて、つま先と踵にはインナープロテクター、くるぶしにはアウタープロテクターを採用しているので安全性も十分です。

色はブラック、ブラック＆ダークグレイ＆ガムなどの5種類になります。サイズはUS7（25.0cm）〜US11（28.5cm）です。

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エルフ　バイクシューズ EXA11

エルフから販売されているカジュアルスニーカータイプのライディングシューズです。色はグレー、ブラック、ホワイト＆ブラック、レッドの4種類になります。サイズは23.0cm〜28.0cmです。

シューレースストッパーの採用で、靴紐を結ぶ必要性がなく素早い着脱が可能です。またシューレース先端を面ファスナーで固定しているため、クラッチペダルやブレーキペダルに靴紐が絡むことなく安心です。

さらに、つま先に耐摩耗合成皮革のシフトパッドを装備することで、劣化を防止しながら確実なシフト操作ができます。

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RSタイチ RSS012 | フープ エアー シューズ

RSタイチから販売されているカジュアルスニーカータイプのライディングシューズです。

前面と両サイドにベンチレーション用の穴を設けているエアスルーモデルです。そのため、ライディングシューズ内の通気性が良いので、夏の使用に向いています。またくるぶし、つま先、踵にプロテクターを装備しているのに加えて、BOAフィットシステムを採用しているので、安全性と利便性を両立しています。さらにインソールの踵部分に厚みを持たせているので、歩行時の疲労が小さいのも魅力です。

色はブラックとホワイトの2種類。サイズは23.0cm〜28.0cmです。

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おすすめのライディングシューズ：レザーブーツ3選

おすすめのレザーブーツタイプのライディングシューズは、以下の3つです。すねまで保護したい方やアメリカンに乗っているかたにおすすめになります。

コミネ　BK-092 ウォータープルーフプロテクトツーリングブーツ

コミネから販売されているレザーブーツタイプのライディングシューズです。

アッパーに合成皮革、つま先に牛革、シフトガードにTPUの素材を使用しています。透湿防水仕様なので、雨の日や急な天候の変化にも対応可能。くるぶしにプロテクター、つま先にシフトガードが装着されていて安全性、操作性も確保。加えてシャーリング伸縮パネルを装備することで、伸縮性を上げ運動性を高めています。

色はブラックのみで、サイズは25.0cm〜29.0cmになります。

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ガエルネ　Gロケット ゴアテックス ブラック

ガエルネから販売されているレザーブーツタイプのライディングシューズです。

外装をマイクロファイバー、内装をGORE-TEXにすることで防水性がありながらも通気性を確保しています。加えて外側と内側くるぶし、かかとにプロテクターを内蔵。さらにつま先外側にはトゥガードがついているので、安全性も良好です。また、シフトガードも両足についています。

色はブラックのみで、サイズは26.0cm〜28.5cmの展開です。

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フラグシップ タクティカルライディングブーツ FSB-802

フラグシップから販売されているレザーブーツタイプのライディングシューズです。色はブラックとサンドベージュの2種類になります。サイズは23.0cm〜30.0cmまでと幅が広いです。※29.0cmと30.0cmはブラックのみです。

BOAフィットシステムとよく似た、SPINONシステムを2つ装備しています。履き口と甲部分に独立してあるので、それぞれで微調整可能です。加えてかかとにプロテクター、つま先にシフトガードがついています。また、ヴォクサームという透湿防水フィルムを使用しているので急な雨でも安心です。

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ライディングシューズを選ぶときのコツ

最後に、ライディングシューズを選ぶ際に考慮したい追加のTIPSとして、以下の2点を挙げたいと思います。

夏と冬で違うライディングシューズを選ぶ場合は別ですが、オールシーズンで同じ物を使う方は冬用の靴下に合わせて選びましょう。なぜならば夏用の靴下でサイズ確認してしまうと、冬用の靴下のときに窮屈になって操作感が損なわれてしまうから。AT車ならともかく、MT車の場合はかなり影響が大きいので注意しましょう。サイズで迷ったら、少し大きめを選んだほうがベターかもしれませんね。

グローブを付けたうえので留め具の扱いやすさも重要です。ライディングシューズの購入を考えているかたは、おそらく既にライディンググローブを所有されているのではないでしょうか。普段使いしているスニーカーでは紐が解けやすく、ライディンググローブをつけたままでは結び直すのが大変です。

グローブを付けた上で手軽に着脱できるのが、BOAフィットシステムやバックルをおすすめする理由。これも覚えておいてくださいね。

ライディングシューズの選び方まとめ

ライディングシューズの選び方は、安全性や操作性、快適性などが重要になります。安全性に関わるプロテクターは最低1箇所以上、可能ならば2箇所ついているのがおすすめです。操作性はシフトガード、快適性はベンチレーションなどを確認しましょう。ほかにも着脱のしやすさも重要です。BOAフィットシステムやバックルなど、複数のタイプがあります。

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