執筆者プロフィール:海波爽(WEBライター)
17歳頃に原動機付自転車の免許を取得し、18~19歳頃に普通自動二輪車の免許を取得。以降バイクの楽しさに目覚め、気の向くままにゆったりと流すように出かけています。チェーンの掃除やプラグ交換など、簡単なメンテナンスは自分でしますが、オイル交換のような後始末に手が掛かるものは少し苦手です。最近は車にも興味を持ち、スポーツカーの情報を追う日々です。
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シートバッグとは?
シートバッグとは、バイクの後部座席やキャリアに取り付けるバッグです。テールバッグやリアバッグ、ツーリングバッグとも呼ばれます。バイクは車と違って、荷物を収納するスペースがほとんどありません。そのためシートバッグはツーリング時にはもちろん、通勤や通学、ふだんのお出かけにも非常に役立ちます。
リュックサックがあればシートバッグは不要、と考える方も多いかもしれませんので、まずはシートバッグのメリットをご紹介しましょう。
- リュックサックと異なり、肩や背中に負担がかからない
- 車体をバンクさせても運転に支障をきたしにくい
- 運転時の安定性向上
- バイクに取り付けるバッグのなかでもトップクラスに容量が大きい
- 女性や小柄な男性でも運転時に邪魔にならない
このように、シートバッグはバイク用のバッグのなかでもメリットが多くあります。これからお伝えするシートバッグの選び方を参考に、ぜひ購入を検討してみてください。
シートバッグの選び方1:容量はどれぐらい必要か?
シートバッグを選ぶときは、利用目的に応じた容量を考えるのが重要です。あくまでも一例にはなりますが、以下の内容を参考にしてください。
日常使い〜日帰りツーリング | 1~15L |
日帰り〜1泊2日 | 20~30L |
連泊ツーリング | 40L以上 |
普段遣いや日帰りツーリングであれば、5L~15Lで財布やスマートフォン、モバイルバッテリーやツーリングマップも収納できます。
デイキャンプや1泊2日の場合、20L前後あれば容量が足りる可能性が高いです。ただし、キャンプ道具を収納したりお土産を買ったりする可能性を考慮すると、30Lぐらいあると安心でしょう。
40L以上のシートバッグは、本格的なキャンプツーリングや連泊する場合におすすめです。容量を可変できるタイプの商品を含めると、選択の幅が大きく広がります。
シートタンクバッグの選び方2:価格をチェックしよう
容量が決まったらチェックしたいのが価格帯です。容量によって、また、素材や機能性によってシートバッグの金額は変わります。
例えば容量が5L~15Lほどと小さめ、素材がポリエステルの場合は4,000円~8,000円ぐらいの価格帯のものが多いです。防水性はあまり高くなく、雨天時には付属のレインカバーを使用することが推奨されます。
容量が20L以上になると8,000円~1万8,000円前後になります。防水性が向上したり、拡張機能が充実したりします。取り付け方法もメーカー独自のシステムが採用され、より簡単に素早く取り外しができるシートバッグが多くなります。
40Lのシートバッグの相場は2万円前後です。容量可変のタイプや、多機能インナーポケット付きなど種類も豊富になります。
シートバッグの選び方3:機能性や素材で選ぶ
機能性や素材などをはじめ、シートバッグを選ぶときにチェックしたいポイントを挙げていきます。
- リアシートの形状(幅など)
- 取り付け方法
- 機能性(荷物の崩れにくさ、ポケットの有無、ショルダーバッグへの変更など)
- 防水性
- 防犯ロックの対応
- 素材
- デザイン
リアシートの形状はとても重要です。例えば人気のスーパースポーツバイクの場合、リアシートは2段に分かれているのに加えて非常に小さいです。大幅に前後左右がはみ出てしまうと、走行時の安定性を損なわれてしまいます。
取り付け方法は、シートを取り外してベルトを挟む方法と車体のフレームへ直接固定する方法があります。さらに、メーカー独自で着脱しやすい工夫を施したシートバッグもあります。
また、収納した荷物を崩れにくくするためにフレームやパネルを入れている商品など、機能性も重要ポイントです。ポケットの有無、持ち運び用のハンドルやショルダーベルト、リフレクターなど、チェックしておきたい機能は多岐に渡ります。ほかにも、防水性のレベルや防犯ロック対応、素材やデザインなど、用途に合わせて様々な点から選んでみてください。
おすすめのシートバッグタイプ1:普段使い~日帰りツーリング向き
ここからは、おすすめのシートバッグを目的別に紹介していきます。
普段使い~日帰りツーリングにおすすめのシートバッグは以下の4つです。容量は5L~15Lで、スマートフォンや飲み物など、小物を収納するのに向いています。
コンパクトでデザインを損なわないので、スーパースポーツバイクにもおすすめです。
ヘンリービギンズ(Henly Begins)デイトナ バイク用 シートバッグ 4L
ヘンリービギンズ(デイトナ)から販売されているシートバッグで、表側に合皮素材を用いたコンパクトな商品。後方が絞られたデザインをしているので、スーパースポーツバイクやネイキッドバイクにも似合います。
容量が4Lと小さいながらもスマートフォンやモバイルバッテリー、500mlのペットボトルにA5サイズのツーリングマップなどが収納できます。
イージーリングベルトを採用しているので、着脱方法は簡単。別売りのダイヤルロックを購入すれば、ファスナーを施錠できるので防犯面でも安心です。
雨の日は付属のレインカバーを使用しましょう。

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DFG モジュール モトパック 防水ツーリングバッグ
DFGから販売されているシートバッグです。素材はターポリンとポリエステルで、容量は7.5Lです。内袋には防水加工が施されており、本体はロールトップ形状を採用しているので防水性が高いです。
バッグ背面には厚さ5mmのEPEシートが埋め込まれています。そのため、オプションの「ショルダーストラップ7.5」を購入すれば、ショルダーバッグとしても活用できます。
さらには、3種類あるモジュールモトパックをアタッチメントで繋げば、好みに合わせて合計容量をカスタマイズすることが可能。別売りのサイドバッグベースと組み合わせれば、サイドバッグとしても使用できます。
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RSタイチ(RS TAICHI) バイク シートバッグ RSB312
RSタイチから販売されているシートバッグです。ポリエステル素材で容量は10L。日帰りツーリングぐらいには丁度いいサイズ感です。
バッグ底面に滑りにくい生地を使用しているだけでなく、中央の境目でたわむ仕様なので一部車両のように盛り上がりのあるタンデムシート形状にも対応しています。オクタフレックスベルトを採用することで、着脱が容易で様々なシート形状に合わせることが可能です。さらに、レインカバーも付属しています。
オフロードバイクなど付属のオクタフレックスベルトに対応していない場合には、別売りの「RSB316|オプションセッティングハーネス」を購入すれば設置可能です。また、リフレクター素材を使用しているので夜間の走行の多い方にもおすすめです。
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SW-MOTECH PRO ロードパック テールバッグ
SW-MOTECHから販売されているシートバッグです。素材はバリスティックナイロンで、容量は8L~14Lの可変式。バリスティックナイロンとは、アメリカのデュポン社が開発した通常のナイロンの5倍程度の強度がある商品です。
シートに接地する底面に滑りにくい素材を採用し、ストラップでの4点留めでしっかりと固定します。加えて夜間視認性を高めるリフレクターや、持ち運びに便利なハンドルが取り付けられています。さらにMOLLEアタッチメントを採用しているので、追加でバッグを取り付けることが可能です。
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【日帰り~1泊2日】おすすめのシートバッグタイプ2
続いて、日帰り~1泊2日におすすめのシートバッグを紹介していきます。
20L~30Lの容量で、スマートフォンなどの小物以外に、着替えやタオル、ちょっとした工具、ツーリングマップなどが収納でき、汎用性が高く幅広い用途で使えます。
タナックス(TANAX) MOTOFIZZ バイク用 ミニフィールドシートバッグ 容量 19-27L
タナックスから販売されているシートバッグです。素材はナイロンとPVCレザーで、容量は19L~27Lの可変式になります。
バッグ底面にノンスリップ素材を採用しているのに加えて、インナーフレーム構造により荷物が少ないときにも型崩れしません。さらに、Kシステムベルトを採用しているので簡単に着脱できます。
また、ショルダーベルトが付属しているので、バイクから降りたあとの持ち運びに苦労しません。付属のレインカバーは、ドローコード付きなので風が強いときにも安心です。
フラップ裏に地図などが入るメッシュポケット、外部の両側にサイドポケット、670mlのペットボトルまで収納可能なドリンクホルダーなど、多種多様な収納スペースがあります。
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ヘンリービギンズ(Henly Begins) デイトナ バイク用 ツーリング シートバッグ BASIC/BASIC2シリーズ
ヘンリービギンズ(デイトナ)から販売されているシートバッグです。容量は20L~26Lの可変式です。
メタルフレームに加えて、3面パワーパネルを採用することで剛性を確保し、バッグの形状を維持します。ドリンクホルダーやハンドルもあり、利便性にも富んでいます。
加えてリフレクターが後方についているので、夜間に後続車から見落とされる心配が少ないのもおすすめしたいポイント。また、防犯ロックにも対応しています。ショルダーベルトとレインカバーも付属しています。
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エンデュリスタン トルネード2 オフロード用完全防水防塵防砂ドラムバッグ Sサイズ
エンデュリスタンから販売されている完全防水防塵のシートバッグです。縫い目をなくした溶着構造のため、急な雨でも浸水しません。
容量は20L。開口部が広く内部がレッドカラーコーティングされているので、薄闇の中でも荷物が探しやすいです。さらにバッグ内部にメッシュポケットが3つ、ジッパー付きのポケットが1つあります。加えて持ち運びに便利なハンドル、4つのコンペティションベルトが装備されています。
ただし、本製品には取り付けベルトが付属していないため、必要に応じてロックストラップやストレッチコードなどを購入する必要があります。
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ドッペルギャンガー(DOPPELGANGER) ターポリンツーリングドラムバッグ DBT511
ドッペルギャンガーから販売されている防水シートバッグです。素材はターポリンで、上下左右どこから雨や泥が飛んでも安心です。容量は30Lです。
PEボード骨格を3面に採用しており、荷物の型崩れを抑えてくれます。加えて、フローティングトップフラップにより、濡れたレインウェアやジャケットを固定可能です。ツーリングバッグ自体もバックル式の固定ベルトで簡単に設置できます。
持ち運び用のハンドルが装備されているだけでなく、最長170cmのショルダーベルトも付属されているところもポイントです。
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おすすめのタンクバッグタイプ3:泊まりがけツーリング向け
連泊ツーリングにおすすめのシートバッグは以下の3つです。耐久性や拡張性にも優れているので、長距離ツーリングやキャンプツーリング好きの方にもおすすめです。
コミネ(KOMINE) バイク用 ジャーニーシートバッグ 大容量 Black Free SA-241
コミネから販売されているシートバッグです。ワイヤーフレームと樹脂製フレームを内蔵することで型崩れを防ぎます。
容量は38L~56Lの可変式で、テントや椅子、調理器具やシュラフ、ランタンなど数多くの物を収納可能です。小物を収納できるサイドポケットにペットボトルホルダーもあります。取り付け方法は、付属の4本のベルトを使用し設置します。
夜間に後方から車両が近づいても、リフレクターがついているので視認性が高いです。レインカバーも付属しており、収納を分けておきたい場合にも便利です。
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ヘンリービギンズ(Henly Begins) デイトナ バイク用 キャンプ シートバッグ PRO2 Lサイズ(42-56L)
ヘンリービギンズ(デイトナ)から販売されているシートバッグです。
容量は42L~56Lの可変式です。イージーリングベルトに加えて、4点支持のサブベルトでよりしっかりと固定できます。ノンスリップシートにより前後左右にずれません。また、スライドスリッパーを設けることで、スーパースポーツバイクのようにシート面積が狭いタイプでも前ズレを防止しています。
別売りにはなりますが、防犯ロックにも対応しているのでセキュリティも万全です。
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タナックス(TANAX) MOTOFIZZ バイク用 キャンピングシートバッグ2 容量 59-75L
タナックスから販売されているシートバッグです。素材は明記されていませんが、容量は59L~75Lの可変式で、付属のホルダーベルトを使用すれば、キャンプ用マットや三脚なども積載可能です。
さらに、別売りのツーリングネットを使用すれば、大型のキャンプ道具などをバッグ上部に固定できます。ワンタッチバッグルで簡単に着脱できるのに加えて、ペットボトルホルダーなど便利機能も備えています。
シートバッグ左側のポーチは着脱可能で、サービスエリアやテントなどでの貴重品の持ち運びにも便利です。またアーバンブルーカラーに限定して、防犯ロックにも対応しています。

シートバッグに関する注意点
シートバッグは、バイクの積載量を大きく向上させてくれる非常に便利な道具です。しかし、使用するにあたってこれまでお伝えしてきたこと以外にも注意しておきたい点があります。
・重心のズレ
・荷物の落下
シートバッグはバイクの一番後方に設置します。そのため、大容量の場合は重心が後ろに移動します。真っ直ぐ走っている場合はさほど影響はありませんが、問題なのはカーブのときです。重心が後ろにあるため、何も乗せていないときよりもリアタイヤが滑りやすくなります。特に雨で路面が濡れている場合は注意が必要です。

非常に便利なシートバッグ。注意点を守って活用しよう!
もう1つの注意点は、荷物の落下です。すべての荷物をシートバッグ内に収納している場合は、シートにしっかりと固定していれば問題ありません。しかし、テントなどの大型キャンプ道具をシートバッグ上部へ乗せる場合は注意が必要です。
万が一落下させてしまった場合、事故の原因になってしまいます。とくにシートバックは運転時にライダーの視界に入らないので、落下に気づかない可能性があります。そのため、しっかりと固定するのはもちろん、段差を何度も超えた場合などはロープやベルトが緩んでいないか、コンビニやサービスエリアなどで休憩するタイミングで確認すると安心です。
シートバッグの選び方まとめ
シートバッグの選び方には、容量や金額、機能性など見逃せないポイントがたくさんあります。
容量は大きく分けて普段使い~日帰りツーリング、日帰り~1泊2日、連泊ツーリングです。さらに細分化すれば、リットル表記で分けられます。
金額は、大容量や多機能なシートバッグが概ね高価になります。
機能性は、フレームやパネルを使っての荷崩れ対策や、ポケットやリフレクターの有無、防犯ロックの対応や取り付け方法、素材や防水性など様々な点から用途に応じて選ぶ必要があります。
最適なシートバッグを購入するために、これまでお伝えした内容を参考にしてみてください。