執筆者プロフィール:海波爽(WEBライター)
17歳頃に原動機付自転車の免許を取得し、18~19歳頃に普通自動二輪車の免許を取得。以降バイクの楽しさに目覚め、気の向くままにゆったりと流すように出かけています。チェーンの掃除やプラグ交換など、簡単なメンテナンスは自分でしますが、オイル交換のような後始末に手が掛かるものは少し苦手です。最近は車にも興味を持ち、スポーツカーの情報を追う日々です。
本記事は編集部が独自に制作した記事ですが、記事内のリンクから商品を購入すると、Amazon、楽天等のアフィリエイトプログラムから売上の一部がwebオートバイに還元されます。
タンクバッグの選び方1:取り付け方法をチェックする
燃料タンクにつけるタンクバッグ。タンクバッグは、取り付け方法によって大きく、以下の4つのタイプに分類されます。

吸盤式タンクバッグは傷がつきにくく、タンクの素材に関係なく使用できるのがメリット。しかし吸着力が経年劣化により弱くなってしまい、予期せず落下してしまうことがあるので定期的なメンテナンスが必要です。
- マグネット式
- 吸盤式
- ベルト式
- アタッチメント式
マグネット式タンクバッグは、磁力で取り付けるタイプのバッグです。取り外しが簡単な反面、マグネット部分にゴミが付着するとタンクに傷がついてしまうことがあり、注意が必要です。

ベルト式タンクバッグは、文字通りベルトを使って固定する方式のタンクバッグです。安定性が高い反面、初期の取り付けに多少時間がかかります。
アタッチメント式タンクバッグは、バイクのタンクキャップ部分に専用のアタッチメントを設置して、取り付ける方法です。一度アタッチメントを設置しさえすれば、ワンタッチで取り外しができるという利点がありますが、アタッチメントが適合している車種に使用が限定されるうえ、バイクを乗り換えた場合は買い直しが必要なことがあります。
タンクの形状と素材に注意が必要
また、バイクのタンクが小さい場合、大容量のタンクバッグは取り付けられないことがあるため注意が必要です。加えて、大きすぎるタンクバッグを取り付けるとメーターが見えなくなったり、ハンドル操作に支障をきたすことがあるのでそちらも注意しておきましょう。
さらに、近年では軽量化や成形のしやすさから樹脂製タンクを使用したバイクが増えています。樹脂製タンクにはマグネット式が使えないため、他のタイプのタンクバッグを選ぶ必要があります。
各タイプのメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
マグネット式 | 商品数(選択肢)が多い | 鉄製タンクにしか使えない |
吸着式 | 多くのタンクに使用可能 | 経年劣化で吸着力が落ちる |
ベルト式 | 安定性が高い | 取り付けに多少時間がかかる |
アタッチメント式 | 一度つければ着脱容易 | 適合車種にしか使えない |
タンクバッグの選び方2:容量をチェックする
タンクバッグを選ぶ場合、容量も重要なポイントです。
必要とする容量は性別や年齢によっても違うので、あくまでも一例ですが以下の内容を参考にしてください。
日常使い | 1~5L |
日帰りツーリング | 5~15L |
泊まりがけツーリング | 15~25L以上 |
連泊ツーリングや本格的なキャンプ | 25L以上 |
さらに、可変式で容量を増やせるタンクバッグもあります。可変式タンクバッグは日常使いでは容量を小さくして、長距離ツーリングするときは容量を拡張することが可能です。日帰りツーリングのつもりで出かけた先で思わずお土産を買ってしまったときなどに便利ですよ。
タンクバッグの選び方3:機能性で選ぶ
タンクバッグを選ぶ場合は機能性もとても重要です。

たとえば天面にクリアポケットがあれば、ツーリングマップなどを開いた状態で収納できます。スマートフォンがあれば紙の地図は不要と考えるかたも多いと思いますが、バッテリー切れや電波の状態が悪いことも考えられるため、万が一に備えてクリアポケットに見える状態でマップを用意しておくと安心です。

ほかにもレインカバーや、小銭やチケットを収納できる外ポケットが付いているタンクバッグもあります。どんな機能があると便利か、ご自身のスタイルに合わせて選べるといいでしょう。
加えて、日常使いではショルダーバッグやウエストバッグとして使えるかもポイント。ショルダーストラップを装着して、2wayとして使用できる商品は、バイク用、日常用とふた通りの使い方ができて便利です。
おすすめのタンクバッグタイプ1:日常使い向け
ここからは、おすすめのタンクバッグを目的別に紹介していきましょう。まずは日常使いにおすすめのタンクバッグ。日常使いなので、サイズ的には小さめのものが中心です。
1:デグナー ナビタンクバッグ NB-18
クリアトップレインカバーが付属している吸盤式タンクバッグです。サイズは縦12cm、横18cm、厚み3cmとコンパクトで、容量が0.6Lなのでタンクへ設置してもハンドル操作の邪魔になりにくくなっています。
さらに天面がクリアポケットとなっており、スマートフォンのナビアプリを起動させたまま収納できます。付属品の脱落防止ベルトを使えば、ウエストバッグになる2way仕様で非常に便利です。
容量が小さいので長距離ツーリングには向きませんが、春の桜、秋の紅葉など近場の景色を見に行くときに重宝するタンクバッグです。
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2:エンデュリスタン サンドストーム 4X
縫い目のない溶着構造による、完全防水仕様のベルト式タンクバッグです。容量は2Lで、取り外し可能な防水マップケース(20cm☓15cm)も付いています。
ケーブルダクトがあるのでモバイルバッテリーを本体内に入れ、マップケース内にあるスマートフォンを常時充電可能です。バッグ内側には、メッシュポケットやファスナー付きポケットもあります。さらに別売りのショルダーストラップを購入すれば、Dリングに取り付けてショルダーバッグになる2way仕様なのも嬉しいポイントです。
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3:タナックス マップバッグ モトフィズ MFK-167
昭文社の「ツーリングマップル」を入れられる、マグネット式タンクバッグです。クリアポケットが天面にあり、見開きと差し込みの両方で使用可能。とくに差し込みでツーリングマップルを使用していれば、タンクバッグを開いて確認する手間を省けるため、便利です。加えて、メインスペースは財布やスマートフォン、小物類が収納できます。
底面はノンスリップ素材を採用しており、走行風などでタンクバッグがずれるのを抑えています。レインカバーが付属しているだけでなく、セーフティベルトも付いているので安心です。
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4:DOPPELGANGER タンクバッグ ターポリンタイダウンタンクバッグ DBT633-BK
耐水性と耐久性に優れたターポリン素材を採用した、ベルト式タンクバッグです。容量は内部のソフトクッションを外せば4Lまで対応でき、長財布や500mlペットボトルが収納できます。
天面にはスマートフォンポケットがあり、スリットからモバイルバッテリーへ接続もできます。さらに、車種にもよりますが、ベースアジャスターのサイドリリースバックルを外すだけで簡単に給油ができ、非常に便利です。カラビナも付属しているので、タンクから外したあとはホルスターバッグとしても使用できる2way仕様になります。
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5:GIVI バイク用 タンクバッグ タンクロック EA144B 46554
取り付けには別売りの車種別アタッチメントが必要になりますが、マグネット式や吸盤式よりもしっかりと固定できるアタッチメント式のタンクバッグです。
これにより、高速道路や橋の上のような走行風の影響を強く受ける環境でも、荷物の落下リスクを抑え安心して運転できます。容量は5Lと決して大きくはありませんが、スマートフォンや財布などは入るので日常使いには十分です。
ショルダーベルトが付属しているので、バイクを降りたあとにショルダーバッグとして使用できる2way仕様にもなっており、レインカバーも付属しています。加えて、別売りのシートロックフランジ(品番:17874)を購入すれば、シートバッグとしても使用可能な、拡張性の高いタンクバッグです。
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おすすめのタンクバッグタイプ2:日帰りツーリング向け
日帰りツーリングにおすすめなのは、やはり容量が大きめのもの。ここでは、容量が可変式のタンクバッグを紹介しています。
6:コミネ SA-214 ツーリングタンクバッグ
天面にスマートフォンなどのナビを操作可能なポケットがある、マグネット式タンクバッグです。容量はサイドのジッパーを空けることで5.2~7.8Lまで拡張できます。あまり大きなお土産を買ったりしない場合は必要十分と言えます。
スーパースポーツなどのハンドルの切れ角が小さいバイクでも、このサイズ感なら装着できると思います。ショルダーバッグとして使うためのベルトも付属している2way仕様で、急な雨にも対応できるレインカバーも付属しています。
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7:ドッペルギャンガー ターポリンタンクバッグ DBT392-BK
表皮に汚れに強く耐久性に優れたターポリン素材を使用した、マグネット式タンクバッグです。容量は14Lで、バッグの型崩れ防止の仕切り板(EVAフォーム)が内蔵されています。この仕切り板があるおかげで、車体を傾けたときに内容物の偏りが抑えられ、バッグの変形や重心の急変を緩和できます。
さらに天面はクリアポケットで地図やナビを見ることができ、脱落防止ベルトも付いているので走行中のズレや落下対策もできて安心です。加えて着脱式のショルダーベルトも付いており、スリングショルダーとしても使用可能な2way仕様にもなっています。
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8:タナックス タンクバッグ モトフィズ マグレス9000S MFK-189
天面がクリアポケットになっている、吸盤型タンクバッグです。容量は可変式で9~17Lまで拡張可能。17Lまで拡張すれば1泊2日ぐらいのツーリングなら、余程の大荷物でない限り問題ないと思います。付属しているレインカバーは、拡張した場合にも対応しています。
さらにセーフティベルトも備わっていて、落とす心配が少なく安心できます。
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おすすめのタンクバッグタイプ3:泊まりがけツーリング向け
宿泊をともなうツーリングにおすすめのタンクバッグは、以下の2つです。
可変式のタンクバッグですが、2wayには対応していません。
反面、拡張した場合は20L以上の大容量です。
9:タナックス ラリータンクバッグ ブラック MFK-180
吸盤型タンクバッグになります。容量は可変式で13~21Lまで拡張可能です。天面はクリアポケットでツーリングマップル対応で、付属のレインカバーを被せても確認できます。
さらに大型ポケットやサイドポケットもあり、デジカメやETCカードも収納でき長距離移動を考えられた仕様です。加えて、内部にはオフロード走行時に振動から荷物を守るクッション素材を使用しています。セーフティベルトも付属しているので、落下やズレの対策も申し分ないです。
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10:SWモテック PRO GS タンクバッグ
近年人気のアドベンチャーバイクのような傾斜の強いタンクに特化して設計された、アタッチメント式タンクバッグになります。容量は可変式で16~20Lまで拡張可能です。
加えて別売りにはなりますが、スマートフォンやタブレットなどを収納可能なオプションケースを取り付けられるモールシステムも備えています。内部は小物の整理に便利なポケットやメッシュの仕切りが設けられており、荷物を効率的に収納可能です。ほかにも外側にポケットが2つ、ガイドレールでバッグの前後位置の調整、レインカバーが付属するなど、機能面が非常に充実しています。
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タンクバッグの楽しみ方と上手な収納方法
最後にタンクバッグへの荷物の上手な収納方法を紹介します。バイクは車と違い、車体を傾けて曲がります。そのため、タンクバッグの中身が左右へ大きく動くと想定以上に車体が傾き、転倒につながる可能性もあるので、収納方法にも気をつかうといいでしょう。重い物は下へ、軽い物は上へ入れると走行時の安定性が向上するはずです。
タンクバッグの選び方まとめ
バイクに使えるバッグは、タンクバッグ以外にもシートバッグやサイドバッグがありますが、タンクバッグの魅力は小物をすぐに取り出せる点です。タンクバッグはライダーの正面にあるため、飲み物やチケットの取り出しや収納が手軽におこなえます。加えてサイドバッグと違い、車体を傾けたときの影響も少なく、運転に支障がでにくいのも特徴です。

多くのライダーが可能な限り荷物は減らし、バイクの運転に影響が出ないようにしたいと考えるでしょう。そのとき、タンクバッグは強い味方。天面がクリアポケットなら地図を確認しやすいのに加えて、運転への影響が小さくワインディングも楽しめるのは、タンクバッグの大きなメリットではないでしょうか。
バイクの運転、そしてお出かけをより楽しむためにも、本記事を参考により自身に合ったタンクバッグを探してみてはいかがでしょうか。