執筆者:岡本修(Webライター)
大学時代から大型バイクに乗っていて、日常使いはもちろん、ツーリングやサーキット走行まで楽しんでいる。ジャケットやグローブといったギアを集めるのも好きで、時間があれば最新商品をチェックしている。
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【種類別】バイクヘルメットの選び方
安全にツーリングを楽しむには、バイク用ヘルメット選びが重要です。とはいえ、ひとえにバイク用ヘルメットといっても、さまざまな種類があり、どれを選べばいいかわからない人もいるでしょう。ここでは、バイク用ヘルメットの中から、フルフェイスヘルメット、ジェットヘルメット、システムヘルメット、オフロードヘルメット、ハーフヘルメットの5種類のヘルメットの特徴を解説します。
フルフェイスヘルメット

フルフェイスヘルメット
フルフェイスヘルメットは、顔から頭全体を包み込むタイプのヘルメットです。さまざまな種類があるバイク用ヘルメットの中で、形状に限ったことでいえば最も安全性の高さが期待できます。頭部全体を覆うので、顔に直接風が当たらず快適なツーリングを楽しめるでしょう。さらに、フルフェイスヘルメットの種類によっては、吸気と排気の機能が備わったタイプがあり、ヘルメット内部を快適に維持することができます。
ジェットヘルメット

ジェットヘルメット
ジェットヘルメットは、顎部分がないタイプのヘルメットです。後頭部についてはフルフェイスのように覆われていますが、顎部分が開放されているのが特徴です。フルフェイスよりも視界が広く、圧迫感を感じにくいのが魅力といえるでしょう。また、顎部分が開放されているので着脱しやすいのも特徴のひとつです。ヘルメットを被ったまま飲み物を摂取したり、人と話すときに声が通りやすかったりするメリットもあります。
システムヘルメット

システムヘルメット
システムヘルメットは、フルフェイスヘルメットとジェットヘルメットを組み合わせたタイプです。一見するとフルフェイスヘルメットと変わりありませんが、顎部分が可動式となっており、上側にはね上げることが可能です。顎部分を上部にはね上げることで、ジェットヘルメットのような形となり、開放感を感じられるでしょう。また、フルフェイスの場合はヘルメットと脱がないと、水分補給できませんが、システムヘルメットは顎部分をはね上げることで口元にアクセスでき、ヘルメットを被ったまま水分補給できます。
オフロードヘルメット

オフロードヘルメット
オフロードヘルメットは、文字通りオフロードバイクに乗るときに使用されることが多いタイプです。オフロードヘルメットにはフルフェイスヘルメットのようにシールドがついていないケースが多いです。そのため、前頭部に長めのバイザーがついており、砂や石などから顔を守る役割があります。また、オフロードヘルメットを被るときはゴーグルを着用するのが一般的です。シールドが備わったアドベンチャーバイク向けのヘルメットもさまざまなメーカーから販売されています。
ハーフヘルメット

ハーフヘルメット
ハーフヘルメットは帽子のような形をしており、頭の上部のみを守るタイプのヘルメットです。フルフェイスヘルメットやジェットヘルメットなどと比べると安全性が低いものの、軽量なのが特徴です。
ただ、どうしても防護性能は落ちるため、本記事ではハーフヘルメットのおすすめ商品は掲載していません。
バイクヘルメットを選ぶ3つのポイント
さまざまな種類のバイク用ヘルメットから、どれを選べばいいかわからない人も多いでしょう。ここでは、バイク用ヘルメットを選ぶときに押さえておきたい3つのポイントを見ていきましょう。

サイズの合ったヘルメットを選ぶ
バイク用ヘルメットを選ぶときは、サイズが合っているかどうかを確認しましょう。ヘルメットはバイクに乗る際の重要な安全装備です。サイズが合っていないヘルメットでは、本来の性能を発揮できず非常に危険です。
たとえば、ヘルメットのサイズが大きくて、緩すぎる場合は転倒した際にヘルメットが外れてしまう可能性があります。また、走行時の風圧でヘルメットが動いてしまうといったリスクもあるでしょう。
一方、ヘルメットが小さすぎると、頭部が圧迫されてしまって頭が痛くなることもあります。そのため、自分の頭のサイズに合ったヘルメットを選ぶことが大切です。なお、店舗によってはヘルメットのフィッティングサービスを行っているところもあります。そういったところで計測してもらい、ぴったりのヘルメットを選ぶのもおすすめです。
バイクの排気量に合ったヘルメットを選ぶ
バイクの排気量に合ったヘルメットを選ぶのも大切です。先述の通り、ハーフヘルメットは125cc以下の排気量のバイクを想定しているものが多く、中型以上のバイクを運転するときには不向きです。

大排気量のバイクの場合、速度域が高いので安全性に優れたヘルメットを選ぶ必要があります。スピードが出やすいバイクに乗るときや、長距離ツーリングに出かけるときは、万一の事故に備えて安全性の高いヘルメットを着用することをおすすめします。
安全規格・国際規格に適合したヘルメットを選ぶ
安全規格や国際規格に適合したヘルメットを選びましょう。日本では、バイク乗車用としてヘルメットを販売する場合はPSCという安全基準を満たさなければなりません。PSCマークがついていないヘルメットは国内の安全基準に満たしておらず、安全性が担保されていないので選ばないようにしましょう。
また、PSCマーク以外にも、SG規格、JIS規格、SNELL規格、DOT規格など、さまざまな規格があります。
【フルフェイス】おすすめヘルメット4選
ここでは、フルフェイスヘルメットの中で、とくにおすすめの4種類のヘルメットを見ていきましょう。
OGK KABUTO AEROBLADE6
OGK KABUTOのAEROBLADE6は、JIS規格を満たしたフルフェイスヘルメットです。軽量かつコンパクトな造りが特徴的で、長時間着用していても疲れにくいでしょう。
また、シールド部分には紫外線と赤外線をカットする素材が使われており、視認性を維持したままヘルメット内部への熱伝導を軽減させられます。さらに、後頭部にはウェイクスタビライザーが設けられており、走行時の風の不可を軽減するシステムが採用されています。
アライ(Arai) RX-7X
Arai RX-7XはSNELL規格、JIS規格を満たした安全性の高いフルフェイスヘルメットです。VASシールドシステムという新開発システムが採用されており、風圧による負荷を軽減できるのが特徴です。さらに、「ハイパーリブ」という緩衝装置が装備されていて、より強固で優れた安全性が実現されています。そのほか、内部については、「エコピュアー内装」が採用されていて、抗菌、消臭、防汚性能が高いのが特徴です。

HJC HJH232 フルフェイスヘルメット
HJC HJH232は軽量かつ優れた耐衝撃性を備えたフルフェイスヘルメットです。走行時、シールドの内側に風が通り抜ける仕組みとなっており、シールドが曇りにくくなる工夫が施されています。また、日本人の頭の形状に合わせて設計されており、フィット性が高いのもHJC HJH232の魅力といえるでしょう。

デイトナDN-003NM フルフェイスヘルメット
デイトナDN-003Nはベーシックモデルのフルフェイスヘルメットです。シールドが曇りにくくなるPINLOCKシートや、スピーカーホールが標準装備されており、機能性が高いのが特徴です。帽体にはABSとPC複合素材を採用。SG規格を取得しています。

【ジェット】おすすめヘルメット3選
ここでは、おすすめのジェットヘルメットを見ていきましょう。
コミネ ジェットヘルメット HK-172
コミネHK-172はインナーサンバイザーが標準装備されたジェットヘルメットです。インナーサンバイザーにより、強い日差しのときも快適なツーリングを楽しめるでしょう。さらに、ヘルメット内部の快適性を向上させるために、ヘルメット上部には吸気口と排気口が装備されているのも特徴のひとつです。SG規格に適合しています。

アライ(Arai) バイクヘルメット ジェット VZ-RAM
VZ-RAMはArai製のジェットヘルメットです。SNELL規格およびJIS規格に適合しており、優れた安全性を誇ります。また、取り外し可能なアジャスタブル内装設計となっており、ヘルメット内部を清潔に保てるような工夫が施されているのが特徴です。

ヤマハ(Yamaha)バイクヘルメット ジェット YJ-17 ZENITH-P
ヤマハジェットヘルメット「YJ-17 ZENITH-P」は、豊富なカラーとサイズ展開が魅力。通勤からツーリングまで、様々なシーンで活躍します。日差しをカットする開閉式サンバイザーを標準装備し、開放感が抜群。吸汗速乾性に優れ、抗菌消臭効果も発揮する内装は取り外して洗濯可能なのも嬉しいポイントです。
JIS2種・SG規格に適合。日本製のワンタッチバックルも装備した、快適性と安全性を両立したモデルです。

【システム】おすすめヘルメット3選
ここでは、とくにおすすめのシステムヘルメットを見ていきましょう。
OGK KABUTO バイクヘルメット システム RYUKI
"RYUKIはOGK KABUTO製のシステムヘルメットです。インナーサンシェイドが標準装備されているので、日差しが強い日のツーリングも楽しめるでしょう。また、シールドはUVとIRをカットする「UV&IRカットシールド」が標準装備されています。そのほか、インカムやカメラの装着にも対応しているので、長距離ツーリングにぴったりのシステムヘルメットといえるでしょう。

コミネ バイク用 HK-171 FL システムヘルメット
"HK-171はコミネ製のシステムヘルメットです。UVカットシールドが採用されていることに加え、インナーにはサンバイザーが標準装備されています。また、ヘルメット内部は3Dメッシュヘッドライナーが採用されており、内部に空気が通りやすくなって快適性が高められています。そのほか、脱着式のウィンドシャッターが顎部分に取り付けられており、走行中の下部からの風の浸入を防げるのもコミネHK-171の特徴といえるでしょう。

デイトナ(Daytona) バイク用 ヘルメット システム DN-004LT
デイトナのヘルメット「DN-004LT」は、安全性と機能、そして価格のバランスを追求したモデルです。フルフェイスの安心感とジェットの利便性を両立するフリップアップ機構に加え、UVカットインナーバイザーも内蔵し、様々な状況に対応しています。
高強度なABS+PC複合素材帽体を採用し、曇り止め効果の高いピンロックシートが1枚付属。大型ベンチレーション、洗濯可能な内装、肉厚スピーカーも収まるホール、チンカーテン、確実なDリングあごひもなど、充実の機能を備え、快適で安全なライディングをサポートします。

【オフロード】おすすめヘルメット2選
ここでは、オフロードやアドベンチャーバイクにぴったりのヘルメットを紹介します。
アライ(Arai) バイクヘルメット オフロード TOUR-CROSS V DISCOVERY
Arai製の最新アドベンチャーヘルメットです。SNELLおよびJIS規格に適合しており、安全性の高いオフロードヘルメットといえるでしょう。バイザーを外すことで、オンロードスタイルに変更できるのも特徴です。オフロードバイクとオンロードバイクの2台を持っている人には、とくにうってつけかもしれません。

YAMAHA YX-6 ZENITH
YX-6 ZENITHはワイズギアのヘルメット。シールドを外して手持ちのゴーグルを装着することも可能です。また、バイザーを外せばオンロードスタイルに切り替えることもできます。低重心設計となっており、長時間の走行でも疲れにくいモデルとなっています。耳回りにはスピーカーの収納スペースが設けられているので、インカムなどを取り付けることも可能です。さらに、殺菌効果のあるSUPERCOOL内装が採用されており、吸汗速乾性にも優れているのが特徴です。

ヘルメットを長持ちさせる方法と使用時の注意点
ここでは、ヘルメットを長持ちさせる方法に加え、使用時の注意点を詳しく解説します。

定期的に掃除する
ヘルメットを長持ちさせるために、定期的に掃除することが大切です。とくに、ヘルメットの内装は、直接肌に触れる部分であり、汗や皮脂が付着しています。汗や皮脂をそのまま放置していると、ニオイやカビの原因となってしまうので、定期的にクリーニングすることをおすすめします。ヘルメットによっては内装が着脱式となっており、そのまま洗濯できるといったケースも珍しくありません。また、ヘルメット内部を乾燥させるアイテムもあるので、そういった商品を活用するのもいいでしょう。
消耗品を交換する
シールドなどの消耗品は完全に使えなくなるまえに交換しましょう。走行中に砂や小石がシールドにあたって傷がついたり、破損してしまったりするケースがあります。そのまま放置していると、安全に走行できなくなってしまうので、早急に交換することをおすすめします。
落とさないように注意する
ヘルメットは一度強い衝撃を受けると、外観に大きな傷がなかったとしても内部の衝撃吸収材がダメージを受けている可能性があります。内部に大きなダメージが生じている場合は、本来の性能を発揮できなくなってしまうので、使用するのを避けなければなりません。そのため、日頃からヘルメットを落とさないように注意することが大切です。たとえば、ミラーにかけたり、タンクに置いたりすると、バイクが揺れたときは、風でヘルメットが落ちてしまうことがあります。ヘルメットを落下させないためにも地面においたり、手でもったりすることが大切です。
ヘルメットの選び方まとめ
今回は「おすすめヘルメット12選」をテーマに、バイク用ヘルメットの種類や、それぞれの特徴について解説しました。ヘルメットには、フルフェイスヘルメットやジェットヘルメット、システムヘルメットなど、さまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分にあったヘルメットを見つけましょう。
なお、ヘルメットをできるだけ長持ちさせるためには、定期的にクリーニングすることが大切です。また、シールドにキズが入ったり、シールドが破損したりした場合は早急に交換することをおすすめします。今回は、とくにおすすめのバイク用ヘルメット12選を紹介しました。ぜひ、ヘルメット選びの参考にしてください。